浅草寺きのと『ツンデレでおねだり』
鈴木央先生の『金剛番長』(小学館)面白いですねぇ。「スジは通したぜ!」に代表されるキメ台詞がかっこいいです。しかし、剛力番長に「食事を用意しました。ちゃんこでございます。」といって大鍋に煮える特大ちゃんこを出すシーンで電車内で危うく大笑いする所でした。
本日は浅草寺きのと先生の『ツンデレでおねだり』(茜新社)のご紹介です。
気の強さと包容力の高さを兼ね備えるヒロイン達との快楽に満ちたエッチを楽しめる実用的な(笑)作品集でした。
収録作は短編9作+短編3作の後日談を描くおまけ漫画4P。
1作当りのページ数は16〜24P、平均21P強となっています。展開や作風は、ご都合主義てんこ盛りなインスタントH・コンビニ誌エロ系統ですが、エロのボリューム感はそれなりに強く感じました。
必ずしもツンデレキャラが登場するわけではないのですが、気が強くHに積極的なヒロインが果敢にラブアタックをしかけてくる作品(←参照 挑発的な表情が魅力 短編「まんが喫茶で・・・」より)や、男性の阿呆な欲求をヒロインが成り行きながら「仕方ないなぁ」と受け入れてくれる作品(「遊んでBUNNY」「大人の関係」)が中心です。「東京遭難兄弟」のみ、あまりのシナリオのつまらなさに閉口しましたが、それ以外の短編では平凡なシナリオながら、変にギャグが空転することもシナリオがあまりに淡白になってしまうことも全くなく、明るくドリーミーなエロ漫画としてそつなくまとめる手腕は高く評価したいです。
各短編のラストもハッピー&ちょいコミカルであり、適度な軽さと読後感の良さは実用的読書向きの作品として実に好適だと言えるでしょう。
また、基本的に巨乳の持ち主という共通項はあるものの、年齢的には中学生〜実母、性格的にも甘やかしなお姉ちゃんからツンツンしたH大好き娘や鉄面皮さんなどバラエティー豊かなヒロイン陣が大変魅力的に描かれています。
キャッチーな性格付けをされたヒロインがお話とエロを牽引しており、恋愛系の短編では彼女たちのピュアな恋心がいとおしく感じます。
特に短編「大人マニュアル」は、クールな表情(←参照)と毒舌の下に男性への確固とした思慕の情を持つヒロイン藍ちゃんがとても可愛らしく描かれています。この恋心に朴念仁の男性はちっとも気付かないで話は終るのですが、そのすれ違いにもめげずどうしようもない駄目男を想い続ける彼女の姿は大変いとおしいです。ただし、ご都合主義を通り越してお馬鹿要素強めの話や、快楽至上主義的でラブい雰囲気に乏しい作品も多いので純愛スキーはその辺りを留意の上購入されたし。
絵柄はくっきりした線で描くアニメ/エロゲー絵柄であり、多くの人に抵抗感なく受け入れられるものでしょう(←参照 短編「密室の噴水」より)。←に代表される様に、エレベーターガールやバニーガール、看護婦さんといったコスプレ要素も添加されており、人によっては実用性をさらに高めてくれると思われます。
個人的には、カラリとした色香が漂ってくる成人女性(「遊んでBUNNY」「大人の関係」など)と絵柄がよくマッチしているように感じました。
シナリオの作風こそ所謂コンビニ誌エロに近似していますが、エロの濃さに関しては掲載紙が書店売り誌だけあって別格といってよく、抜き物件としては及第点以上です。
うすく描く残像を駆使した独特な胸揺れの表現が面白いですが、かなり甘い消しを伴う女性器描写の淫靡さの直接的な煽情力はなかなか強く感じました。
プレイ自体は概ねノーマルではありますが、結構なボリューム感があり、その激しい交わりにヒロインのクールな表情やツンツンした態度が快楽に崩れていく様は大変エロチックです。
個人的なお気に入りは、感情がほとんど表に出ない鉄仮面さんな恵理ちゃんが登場の短編「桃色台風」(←参照)。怒ったような表情ながら主人公君への強い愛情が窺える演出、その硬い表情が性感と愛の歓喜に蕩けてゆくエロシーンといい、
あまり濃厚なエロを期待するのは避けた方がよいですが、ツン(気の強さ)とデレ(寛容さ)を持つヒロインに存分に甘えさせてもらい、お手軽にかつ心地よくオナヌーのお供にできる作品です。
エロ漫画の基本はやっぱり明るく楽しくエッチだね!という貴公にお勧めです。
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