OKINA『禁談の幼声』
速水螺旋人先生の作品集を帰りがけに探してみたものの見つかりませんでした(泣。やっぱ、とらのあなとかに行かないと無いのでしょうかね?本日はOKINA先生の『禁談の幼声』(茜新社)のへたレビューです。上手いタイトルを付けられたものだなぁと思いました。
表紙絵の通り、プニッとした肢体が魅力的な幼女が性的虐待を受けて体も心も改変させられてしまう鬼畜ロリ作品集です。
収録作は全て短編で14作+描き下ろし文章付きイラスト4Pとなっています。
カラー作品の「飼い猫志願#0」を除いても、1作当りのページ数は8〜22P、平均17P程度とボリューム感は弱めです。ただし、禁忌を犯す漠然とした恐怖感と自己嫌悪感、およびそれ故の高揚感があるため単行本を通しての読み応えは結構あると感じました。
東南アジア出身と思しき少女娼婦が、確固として存在する社会的な性的搾取システムの中で(言い過ぎか?)逞しくハッピーに生きていく様を描く短編「くるくるまわる」(←参照)を除けば、基本的に年端もいかない幼女が大人の一方的な欲望に振り回されるダーク色の強い作品です。可愛い二次元ょぅじょとイチャイチャして多幸感のあるHが味わいたいなぁと思う御仁が読むと暗い気持ちになること請け合いですので注意されたし。
無邪気に性感に溺れてゆく幼女とその端緒を与えてしまった少年が共に抜け出せない泥沼へと堕ちて行く短編「ありあどね」(←参照)、静かに狂った男と性的虐待によって心の”壊れた”幼女の閉じた世界を描く短編「ココロユガム世界で」はシナリオの起伏は皆無ですが、どす黒く狂った世界が滲み出てくるような雰囲気がとても良かったです。その他の短編は、幼女が強姦され、調教され、ペットにされてと延々心と体への陵辱が続く類の作品が中心であり、シナリオ面にあまり期待するのは避けた方が良いでしょう。
ただし、この一種殺伐とした作風は、暴力装置としての欲望が描かれる各短編によくマッチしていました。
かなり等身を低めに描かれる一桁代中心の幼女に一方的な欲望を叩きつける肉体的・精神的陵辱を加え、その結果従順な性感の虜に仕立て上げる様は属性持ちには大層実用性高し。
性器やアナルの拡張なんぞ朝飯前、異物挿入やアナルフィストまである陵辱描写の過激さは素晴らしく、その圧倒的な暴力性によってヒロインの弱弱しい抵抗を打ち砕く様・快楽に溺れさせる様は読み手の嗜虐心を大いに高めてくれます(ただし属性持ちのみ)。
同人誌が初出と思われる短編「PET SHOP」では、トーンワークや黒ベタをほとんど使わない淡い絵柄で徹底した陵辱が描かれ(←参照)、そのギャップが醸し出す何ともいえない強烈な背徳感に個人的にはメロメロでした。とまぁ、ロリ鬼畜エロとしての実用性ばかり推しましたが安易に抜き物件としてはお勧めできません。
短編「SILENT SCREAM」に代表されるように「都合のよい性玩具」としても描かれるヒロイン達ですが、彼女たちはそれでも「人間」であり暴行を加えれば血も涙も流すこと、中出しすれば望まぬ妊娠もすること、何より陵辱された彼女たちの心は壊れるということが描かれます。
陵辱行為の過激さの程度や作風の明暗に関わらず、読み手の罪悪感をチクリと刺激する作品群であることに注意が必要でしょう。
エロ漫画に多く見られる所謂「快楽エンド」、「性の虜エンド」を「女性側の快楽を強調することにより、読み手の心理的負担を軽減するもの」「徹底した陵辱・鬼畜エロとは異なるご都合主義的作品」と考える方も多いと思います。個人的には、それは確実に一定の正当性のある主張であると思います。
今単行本の大半の短編では幼女が性感に溺れる存在になってしまいます(←参照 短編「魂融点”shriek"」より)。さて、それは彼女たちにとって僅かばかりの救いであり、読み手へのショックアブソバーなのでしょうか?それは断じて違うと思います。
抗しきれない暴力・快楽によって存在を変える/変えられるという嗜虐心/被虐心は、おそらく最強の(というか最凶の)陶酔であり最大の罪なのではないかと思うのです。
ロリ鬼畜における性の虜の描写は、「穢れをしらない幼さ」という(多分に幻想的ながら)「聖性」の蹂躙というモチーフ故、その痛々しさが分かり易くなっていますが、それは対象が成人女性であろうと変わらないはずなのです。
そういう点では、「一般的な」欲望の対象からは外れている作品集ではありますが、その欲望の本質を浮き彫りにする作品群といってもよいのではないかと思うのです。
細かいことは置いておくとして、ロリ鬼畜の属性持ちは垂涎の物件、それ以外の方には鬱と嫌悪感を発生させるのみの作品ですのでご自分の趣味嗜好と照らし合わせて購入を検討して下さい。
今回はちょっと自己満足的な記述が多いレビューになって申し訳ありません。疲れてるんでしょうかねぇ。
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