上乃龍也『××××まみれ』
世間では11連休なんて方もいるそうで羨ましい限りです。僕は、休日は昼寝したり植木の世話したり、メタルを聴きつつ漫画・エロ漫画を読んだり録画しといたアニメを観たり程度なので連続11日も要らないのですが(笑。3連休くらいがベストですねぇ。
本日のレビューは上乃龍也先生の『××××まみれ』(富士美出版)です。因みに『チョメチョメまみれ』と読むそうですよ。
独特の液・汁のウェット感や淫靡な性器描写が醸し出す濃厚なエロさが魅力的な作品集です。
収録作は、アダルトショップの女性店員さんがHな実演販売をしてくれて主人公が恋に落ちちゃう「おとなのTOY×ストーリー」前後編(←参照 前編より)、Hへと心配しない仲にヤキモキしていた彼女さんがメイド服を着たら彼氏君の煩悩にスイッチが入ってしまった「誘う×メイド服」前後編、男性教師と女生徒二人の年の差カップルのお話「おこりんぼ×ハニー」「よこれんぼ×バニー」2連作、および短編5作となっています。1話当りのページ数は16〜20Pでほとんどの作品で16Pです。1作ごとの漫画としてのボリューム感はやや不足ですが、実用性の観点からすると十分です。
実用性重視の作品の例に漏れず、ストーリー性はほとんどありません。前作『えっちいカンジ』(一水社)までは収録されていたダーク要素のある作品や強要気味の作品は今単行本では掲載されておりません。
また、今回収録されている「初デート×映画館」の様に以前は、カップル話でも恋愛感情があまり表に出てこない作品が多かった印象がありますが、今回は「おとなのTOY×ストーリー」や「おこりんぼ×ハニー」のように割合素直に好き合う二人の感情を描いています。
最近のエロ漫画界隈においてラブラブ和姦系では、女性側がHのきっかけとなるケースが圧倒的に多い気がしますが、今単行本では男性にも一定の存在感があるケースがあり(←参照 「放課後×プレイング」より)、個人的にはちょっと評価に上乗せです。ティンコにしか存在価値のない男性キャラはいかがなもんかと思うんですよ。登場するヒロイン陣はハイティーンの女生徒たちが中心ですが、黒下着&ガーターベルトがばっちり似合う大人の女性(短編「兄さんの彼女×満悦時間」)などもおります。体型に関しても「おこりんぼ×ハニー」のナイ胸チビッ娘(非ロリ)や「放課後×プレイング」の長身美人さんなど幅は広めながら、巨乳さんが多い傾向はあります。
また、裏表紙から想像が付く通りにコスプレ要素は強めです。ヒロイン陣の設定の都合上、学生服が多いですが、恋する男性教師にアピールするために学校で編みタイツ付きバニーコスチュームを着て迫るなんて
個人的にコスプレ関連では、彼氏の趣味に合わせる為、大して好きでもないコスプレを頑張っちゃう健気なユキちゃんがお気に入り(←参照 「誘う×メイド服2」より)。彼氏君の目論見通り(?)に、お話のラストではコスプレHが好きになってしまうのは何とも微笑ましいです。
良くも悪くも上乃先生の絵柄の最大の特徴は、女性キャラの過剰とも言えるむせ返る様な色気です。
ぽってりとした薄紅色の唇、男を誘うような潤んだ瞳、温度や湿気が伝わるような呼気などが醸成する圧倒的なエロスは圧巻(←参照 「兄さんの彼女×満悦時間」)。また、光沢感と柔らかさを表現する独特な肌の描写や、男性器も含めて濡れそぼった性器描写の淫靡さは大変魅力的です。ただし、このいわば”やり過ぎ感”は人によってはクセの強さと思われるかもしれません。
…だったのですが、近作の「おとなのTOY×ストーリー」や「濡れる×Umbrella」などではそういったクセのある部分を薄めてきており、より一般受けする画風になってきたと感じました。
なお、性器表現はますますレベルアップしており断面図や結合部のズームのエロさはかなりの高水準です。
性器やその結合部の局所描写、独特のエロスを持つ表情のアップ、そして柔らかそうな肢体全体の描写を巧に組み合わせるエロシーンの構成力はやはり進歩しており実用性をしっかり高めています。
絵柄にしてもシナリオの作風にしてもに、より抵抗感無くサクサク実用に供せる作品にきっちり仕上げてきたなという印象があります。
より読み易くよりエロイ作品を作っていこうという姿勢が認められ、今後ますますの進歩が見込めるであろう作家さんですよ。
コメント
コメントの投稿



