くれいちろう『黒淫』
鉢植えの釣鐘ツツジの蕾が色づき始め、開花を今か今かとワクワクして待っています。それまでは雲南黄梅の花を愛でようと思います。日本桜草ももう少しで満開。土日は鉢植えを眺めながらゆっくり過ごしたいものです。
当ブログはエロ漫画であればジャンルや画風に関わらず取り上げる方針(要するに節操無し)なのですが、そんな中でも今回は異色作のご紹介。くれいちろう先生の『黒淫〜BLACK HUNT〜』(東京三世社)のレビューです。
表紙のような日焼けギャル達と何処か獣じみたセックスで責めたり責められたりする作品集です。こういった変り種に出会えるのがエロ漫画のいいところですなぁ。
収録作はいずれも短編で9作を掲載。1話当りのページ数は全て18Pでやや少なめ。ただ、全作通じてストーリー性は皆無であり、荒唐無稽な展開で(色んな意味で)怒涛のエロシーンへ導入されますのでエロのボリューム感は十分にあります。
シナリオ自体にさしたる面白みはないものの、ギャルさん方が万引きGメンをやっていたり(「ギャル×万」)、ギャル3人組がぼったくり日焼けサロンに騙されたり(「筐詰めギャル 地獄編」)など他に類を見ないユニークな設定は結構面白く感じました。
登場するヒロイン陣はごく一部の例外を除いて肌をこんがり焼いたギャルな皆さん。なお、複数人登場する際には、キャラによって肌の焼け具合が異なっているのがちょっと面白いです(←参照 「ギャル×万」より)。性格的にも(まぁ僕の偏見なのかもしれませんが)我侭放題ないわゆるDQNな性格として描かれていることが多く、ギャルのイメージによくマッチしています。「ゴラァ」とか「クソ豚」とか「てめぇ」とか罵詈雑言が飛び交っておりますので、純真な美少女の愛の囁きを聞きたい貴殿は手に取ってはいけない類の作品集です。
でも、別の見方をすれば自由気ままに暴れ回るギャルたちを活き活きと描けているとも言えます。
特段標準的な絵柄から剥離した画風ではないのですが、描いているキャラクターが特殊なのでクセが強い印象はあります。
割とがっちりとした体幹や生い茂った陰毛を描きますので抵抗感を増す要因になっていますが、黒く焼けた肌の独特の光沢感や特徴的な厚ぼったい唇などは艶かしく魅力的です(←参照 「ギャル×剃」)。生意気なギャルを別のギャルや男衆が(性的な意味で)集団でオシオキという陵辱系の作品(「ギャル×G」や「筐詰めギャル 地獄編」など)と、気の強いギャルが男を言葉責めや踏み付けなどで責める女性上位の作品(「ギャル×剃」や「ギャル×サラ」の一部)と両極端なシチュエーションが同時に収録されています。
個人的にはどちらも良い意味での勢いがあり楽しめました。
特に責めに回った時のヒロイン陣の挑発的な表情は結構魅力的(←参照 「ギャル×サラ」)。エロシーンにおける動物めいたアクメ顔と好対照になっています。上記のように責めたり責められたりな行為以外では、レズ関連も多く、また3P以上の複数人プレイの出現頻度が高めです。恋しあう男女が心と体を重ねる純愛Hなどは全くありませんので(まぁ表紙で大体想像付くと思いますが…)気を付けましょう。
エロシーンでの男性の存在感はなく、ギャルたちが性の快感をまさにむさぼるという表現がしっくりくる激しいセックスに溺れます。設定と画風を許容できるのならば実用性は十二分に高いと感じました。
褐色肌とその上に飛び散った白濁液のコントラストを楽しみにしたのですが、汁表現があまり巧くなく個人的には少し残念です(←参照 「ギャル×技」より)。かなりニッチなジャンルであるのは分かりますので、万人にはお勧めできないのは確かです。
ただ、現実世界では正直あまりお近づきになりたくないギャルを、二次元平面に移すとここまでユニークで魅力的な存在になるのか!と新鮮な驚きがありました。
ちょいと変わったジャンルのエロ漫画にチャレンジしてみたい貴殿にお勧めです。
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