エロ漫画私選10作(2009年上半期)
今年も半分が終了してしまいました。忙しいのもあるのかもしれませんが、今年は時間の経過がやたらはやい気がします。
さて、日々エロ漫画を楽しませて頂いていますし、今年もこれからいっぱい良作が出てくると思いますが、年末のベスト20選出の参考となるよう、昨年に引き続き、今年もここらで一旦ベスト10をまとめておこうと思います。
読んだ作品は大半が好きになってしまう脳味噌お花畑なエロ漫画ファンの管理人ではございますが、読んだ中から上半期の特にお気に入りな作品達を10冊選んでみました。
ご参考になれば一へたレビュアーとして嬉しいです。
7月1日現在で2009年上半期に発売された成人向け単行本の購入・読了数は、新装版やアンソロジーを除いて新刊140冊(内、未レビュー3作)。
3冊も未レビューがあるのが申し訳ないのですが、今回の選考には影響しなかったので取りあえず上半期ベスト10選出を先行させます。あと、去年と同じくこの時点では順位を付けていません(苦手ですし)。
加えて、個別の作品の詳しいレビューは短評内のリンク先をご参照下さい。
前置きが長くなりましたが、大好きな作品達をご紹介!
ゼロの者『エロメスのつくり方』(一水社)
長編作「わすれな」以降、比較的お気楽なラブコメ系を描いていたものの、今単行本で再びダーク路線にも復帰。
陰湿な凌辱劇においてもポップなラブコメディにしても、安定感のあるプロットが魅力であり、非日常としての性愛が日常を変容させるという筋の確かさがシナリオのバラエティの豊かさをしっかり束ねています。
濃密な演出を施したエロ作画は、いい意味でのクドサをやや減少させたものの、粘膜的な肢体描写が放つ妖しいエロスが高い実用性を生み出しています。→単行本レビュー
フエタキシ『チューべろーず』(コアマガジン)
おっぱいエロ漫画好きの期待を一身に引き受ける期待の新鋭による初単行本。
明るく楽しいラブコメ系抜き物件の基本に忠実ながら、ヒロインのユニークなキャラクターを活かした軽快なシナリオや迫力重視で激走する荒々しいまでのエロのパワフルさが強い魅力です。
吸ったり揉んだり摘まんだりなおっぱい弄りを存分に楽しめるエロシーンも今単行本の売りの一つで、エロもシナリオもアッパーなエネルギー感に満ちているのが素敵です。→単行本レビュー
岡田コウ『恋するぱんつ』(ヒット出版社)
初単行本ながら、少女の純粋で繊細な感情を丁寧に表現する雰囲気豊かなシナリオや、ぷにぷにとした柔らかボディを快楽の染め上げるエロシーンの熱っぽい陶酔感の演出は新人離れしています。
関谷あさみ先生、神寺千寿先生、犬星先生、きりりん先生などの美味しい部分を効率的に抽出したような感がありながら、そのどれとも異なる作家としての個性が伺えるのも好印象。
読んで面白く、かつがっつり使える完成度の高いロリエロ漫画であり、今後が非常に楽しみな作家さんの一人。→単行本レビュー
内々けやき『戻れない彼女』(富士美出版)
キャリアを重ねるごとに作風の幅を広げておられる作家さんですが、今単行本ではダーク&インモラル路線に挑戦して見事に成功しています。
未曾有の快楽の中、逃れることのできない破滅へと引きずり込まれていくシナリオの切れ味は鋭く、押しと引きの明瞭なコントラストが読み手に残す印象を強くしています。
得意とする美人奥様のキャラデザも非常に良好であり、アダルトな色香を纏う肢体が快楽と白濁液に染め上げられる様は大層エロティックです。→単行本レビュー
しなま『ふぇてぃっしゅサークル』(ティーアイネット)
タイトル通りにエロにおいてフェティッシュな性愛の倒錯性に強く踏み込みながら、実直なラブストーリーを根底とする作劇によって濃厚さと爽快さを両立させたバランス感覚が光る1冊。
決してカッコ良くもスマートでもないですが、変態チックエロの高揚感や若者らしい衝動、そしていい意味での馬鹿馬鹿しさが心地よいキャッチーネスを生んでおり、大変親しみ易くなっています。
それぞれのヒロインに明瞭な変態性癖を持たせて、各エロシーンの方向性を絞ることで全体としてのバラエティを増加させているのも◎。→単行本レビュー
広輪凪『エロきゅん・実験室』(オークス)
キュートなデフォルメ絵柄&ほのぼのギャグコメディと、そこからマシンガンの如く連射されるカオティックなアブノーマルエロのギャップが強烈な著者初単行本。
奇怪なフレーズとありえないエロギミック、人体改造すらも軽くこなすプレイが乱舞するエロシーンは、毒電波パートを織り交ぜる狂速ゴアグラインドの如きで、読み手を結構選ぶものの、一度ハマれば病みつきといった印象。
痛みや精神崩壊の一歩手前まで至る破滅的な快楽の演出も凄まじく、特にヒロイン・助手ちゃんの惚けまくったイキ顔が実にエロいです。→単行本レビュー
ゴージャス宝田『プププププリンセス!!』(ヒット出版社)
“シンプル・イズ・ベスト”とよく言いますが、男性の愛と勇気が少女を悪の手から救いだすという古典的なモチーフをストレートに、そしてドラマティックに描き上げた本作は、正にその表現がピッタリ。
ヒロイン5人を配した複雑な構造や話のスケールを広げる大作指向は窺えるものの、展開は非常にパワフル&スムーズであり、生きることと恋をすることのエネルギーが漲る作品世界の誘引力は見事の一言。
ロリメイン・アブノーマルプレイ満載というこの作家さんらしい特徴があるので万人向けとは言い難いですが、萌えて燃えるエロ漫画をお探しな貴方は要チェック。→単行本レビュー
オイスター『美徳乃不幸』(一水社)
ただひたすらに暴力的・破滅的であり、ホラーと紙一重の平和な日常が破られる恐怖感でシナリオを練り上げ、徹底的に絶望を描き出すスタイルは今単行本でも全く揺らぎません。
地獄への一本道なシナリオがややワンパターンという評はあってしかるべきですが、物語の容赦ないラストまで目を背けることを許さない緊迫感と凄みがあり、登場人物の絶望を読み手に噛みしめさせる手腕が光ります。
敗れ去る美徳の崇高さを、ここぞという場面で感動的に描き出すスタイルも健在で作品の奥深さを形成しています。→単行本レビュー
F4U『今夜のシコルスキー』(コアマガジン)
即効性のあるハイテンションギャグの楽しさと作品全体を覆うダークトーンの苦い余韻のケミストーリーが個性的で強い魅力です。
作画・作劇共に挑発的な感じがする程にエッジを効かせて突っ走っていますが、決して読者を置き去りにするタイプではなく、特殊性の中に妙な人懐っこさがある印象。
暴力的な快楽の演出はかなり強烈で、白目を剥くアへ顔や体内で蠢く子宮など、非現実的で過激な描写も特徴であり、このクセの強さこそを個人的には評価しています。→単行本レビュー
天竺浪人『凌鬼の刻』(マガジン・マガジン)
狂気に染まった兄に凌辱される妹を描く長編作であり、お互いに歪んでしまった兄妹が抱える静謐な狂気が作品全体を支配しています。
序盤のヒロインの冷静さが徐々に突き崩されて肉親との関係の葛藤や生々しい心情描写を紡ぎ、ヒロインの友人を巻き込む更なる悲劇へと加速していく流れには有無を言わせぬ迫力があります。
年内には完結まで描く次巻が発売される予定とのことですが、今から非常に楽しみです。→単行本レビュー
と、以上10冊が上半期のマイベストでした。
結構選考は悩んだのですが、惜しくも選外な作品を5本に絞って挙げると、
かるま龍狼『艶ママ』(ワニマガジン社) →単行本レビュー
鬼月あるちゅ『メイド嫁』(コアマガジン) →単行本レビュー
琴義弓介『組曲 蜜乳』(コアマガジン) →単行本レビュー
鈴木狂太郎『魔法教えます!!』(ヒット出版社) →単行本レビュー
大和川『たゆたゆ』(茜新社) →単行本レビュー
といった感じです。こちらの5冊も勿論お勧めですので、興味がありましたらチェックしてみて下さいな。
2009年下半期も素敵な作品達に出会えることを祈りながら、上半期に紹介した全ての作品とその作者様・出版者様、そして当ブログの読者諸氏に心よりの感謝と敬意を表して、
へどばん拝
さて、日々エロ漫画を楽しませて頂いていますし、今年もこれからいっぱい良作が出てくると思いますが、年末のベスト20選出の参考となるよう、昨年に引き続き、今年もここらで一旦ベスト10をまとめておこうと思います。
読んだ作品は大半が好きになってしまう脳味噌お花畑なエロ漫画ファンの管理人ではございますが、読んだ中から上半期の特にお気に入りな作品達を10冊選んでみました。
ご参考になれば一へたレビュアーとして嬉しいです。
7月1日現在で2009年上半期に発売された成人向け単行本の購入・読了数は、新装版やアンソロジーを除いて新刊140冊(内、未レビュー3作)。
3冊も未レビューがあるのが申し訳ないのですが、今回の選考には影響しなかったので取りあえず上半期ベスト10選出を先行させます。あと、去年と同じくこの時点では順位を付けていません(苦手ですし)。
加えて、個別の作品の詳しいレビューは短評内のリンク先をご参照下さい。
前置きが長くなりましたが、大好きな作品達をご紹介!
ゼロの者『エロメスのつくり方』(一水社)
長編作「わすれな」以降、比較的お気楽なラブコメ系を描いていたものの、今単行本で再びダーク路線にも復帰。陰湿な凌辱劇においてもポップなラブコメディにしても、安定感のあるプロットが魅力であり、非日常としての性愛が日常を変容させるという筋の確かさがシナリオのバラエティの豊かさをしっかり束ねています。
濃密な演出を施したエロ作画は、いい意味でのクドサをやや減少させたものの、粘膜的な肢体描写が放つ妖しいエロスが高い実用性を生み出しています。→単行本レビュー
フエタキシ『チューべろーず』(コアマガジン)
おっぱいエロ漫画好きの期待を一身に引き受ける期待の新鋭による初単行本。明るく楽しいラブコメ系抜き物件の基本に忠実ながら、ヒロインのユニークなキャラクターを活かした軽快なシナリオや迫力重視で激走する荒々しいまでのエロのパワフルさが強い魅力です。
吸ったり揉んだり摘まんだりなおっぱい弄りを存分に楽しめるエロシーンも今単行本の売りの一つで、エロもシナリオもアッパーなエネルギー感に満ちているのが素敵です。→単行本レビュー
岡田コウ『恋するぱんつ』(ヒット出版社)
初単行本ながら、少女の純粋で繊細な感情を丁寧に表現する雰囲気豊かなシナリオや、ぷにぷにとした柔らかボディを快楽の染め上げるエロシーンの熱っぽい陶酔感の演出は新人離れしています。関谷あさみ先生、神寺千寿先生、犬星先生、きりりん先生などの美味しい部分を効率的に抽出したような感がありながら、そのどれとも異なる作家としての個性が伺えるのも好印象。
読んで面白く、かつがっつり使える完成度の高いロリエロ漫画であり、今後が非常に楽しみな作家さんの一人。→単行本レビュー
内々けやき『戻れない彼女』(富士美出版)
キャリアを重ねるごとに作風の幅を広げておられる作家さんですが、今単行本ではダーク&インモラル路線に挑戦して見事に成功しています。未曾有の快楽の中、逃れることのできない破滅へと引きずり込まれていくシナリオの切れ味は鋭く、押しと引きの明瞭なコントラストが読み手に残す印象を強くしています。
得意とする美人奥様のキャラデザも非常に良好であり、アダルトな色香を纏う肢体が快楽と白濁液に染め上げられる様は大層エロティックです。→単行本レビュー
しなま『ふぇてぃっしゅサークル』(ティーアイネット)
タイトル通りにエロにおいてフェティッシュな性愛の倒錯性に強く踏み込みながら、実直なラブストーリーを根底とする作劇によって濃厚さと爽快さを両立させたバランス感覚が光る1冊。決してカッコ良くもスマートでもないですが、変態チックエロの高揚感や若者らしい衝動、そしていい意味での馬鹿馬鹿しさが心地よいキャッチーネスを生んでおり、大変親しみ易くなっています。
それぞれのヒロインに明瞭な変態性癖を持たせて、各エロシーンの方向性を絞ることで全体としてのバラエティを増加させているのも◎。→単行本レビュー
広輪凪『エロきゅん・実験室』(オークス)
キュートなデフォルメ絵柄&ほのぼのギャグコメディと、そこからマシンガンの如く連射されるカオティックなアブノーマルエロのギャップが強烈な著者初単行本。奇怪なフレーズとありえないエロギミック、人体改造すらも軽くこなすプレイが乱舞するエロシーンは、毒電波パートを織り交ぜる狂速ゴアグラインドの如きで、読み手を結構選ぶものの、一度ハマれば病みつきといった印象。
痛みや精神崩壊の一歩手前まで至る破滅的な快楽の演出も凄まじく、特にヒロイン・助手ちゃんの惚けまくったイキ顔が実にエロいです。→単行本レビュー
ゴージャス宝田『プププププリンセス!!』(ヒット出版社)
“シンプル・イズ・ベスト”とよく言いますが、男性の愛と勇気が少女を悪の手から救いだすという古典的なモチーフをストレートに、そしてドラマティックに描き上げた本作は、正にその表現がピッタリ。ヒロイン5人を配した複雑な構造や話のスケールを広げる大作指向は窺えるものの、展開は非常にパワフル&スムーズであり、生きることと恋をすることのエネルギーが漲る作品世界の誘引力は見事の一言。
ロリメイン・アブノーマルプレイ満載というこの作家さんらしい特徴があるので万人向けとは言い難いですが、萌えて燃えるエロ漫画をお探しな貴方は要チェック。→単行本レビュー
オイスター『美徳乃不幸』(一水社)
ただひたすらに暴力的・破滅的であり、ホラーと紙一重の平和な日常が破られる恐怖感でシナリオを練り上げ、徹底的に絶望を描き出すスタイルは今単行本でも全く揺らぎません。地獄への一本道なシナリオがややワンパターンという評はあってしかるべきですが、物語の容赦ないラストまで目を背けることを許さない緊迫感と凄みがあり、登場人物の絶望を読み手に噛みしめさせる手腕が光ります。
敗れ去る美徳の崇高さを、ここぞという場面で感動的に描き出すスタイルも健在で作品の奥深さを形成しています。→単行本レビュー
F4U『今夜のシコルスキー』(コアマガジン)
即効性のあるハイテンションギャグの楽しさと作品全体を覆うダークトーンの苦い余韻のケミストーリーが個性的で強い魅力です。作画・作劇共に挑発的な感じがする程にエッジを効かせて突っ走っていますが、決して読者を置き去りにするタイプではなく、特殊性の中に妙な人懐っこさがある印象。
暴力的な快楽の演出はかなり強烈で、白目を剥くアへ顔や体内で蠢く子宮など、非現実的で過激な描写も特徴であり、このクセの強さこそを個人的には評価しています。→単行本レビュー
天竺浪人『凌鬼の刻』(マガジン・マガジン)
狂気に染まった兄に凌辱される妹を描く長編作であり、お互いに歪んでしまった兄妹が抱える静謐な狂気が作品全体を支配しています。序盤のヒロインの冷静さが徐々に突き崩されて肉親との関係の葛藤や生々しい心情描写を紡ぎ、ヒロインの友人を巻き込む更なる悲劇へと加速していく流れには有無を言わせぬ迫力があります。
年内には完結まで描く次巻が発売される予定とのことですが、今から非常に楽しみです。→単行本レビュー
と、以上10冊が上半期のマイベストでした。
結構選考は悩んだのですが、惜しくも選外な作品を5本に絞って挙げると、
かるま龍狼『艶ママ』(ワニマガジン社) →単行本レビュー
鬼月あるちゅ『メイド嫁』(コアマガジン) →単行本レビュー
琴義弓介『組曲 蜜乳』(コアマガジン) →単行本レビュー
鈴木狂太郎『魔法教えます!!』(ヒット出版社) →単行本レビュー
大和川『たゆたゆ』(茜新社) →単行本レビュー
といった感じです。こちらの5冊も勿論お勧めですので、興味がありましたらチェックしてみて下さいな。
2009年下半期も素敵な作品達に出会えることを祈りながら、上半期に紹介した全ての作品とその作者様・出版者様、そして当ブログの読者諸氏に心よりの感謝と敬意を表して、
へどばん拝
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