鬼月あるちゅ『メイド嫁』
岡本一広先生の『ゼロの旧ザク』1巻(角川書店)を読みました。ジオン軍の少年兵の戦いを描く作品と言えば、近藤和久先生の『MS戦記』が最愛ですが、それに勝るとも劣らない良作ですな。メカの描写も大変素晴らしいですが、MSの動きの描写も上手く、旧ザクが宇宙機雷をすり抜けてジムを倒すシーンには痺れました。女の子も可愛いですが、おっさん達が渋いのも◎。
さて本日は、鬼月あるちゅ先生の初単行本『メイド嫁』(コアマガジン)のへたレビューです。相変わらず同人関係は疎いのですが、モンスターハンターというゲームの二次創作で有名な先生とのことです。
ヒロインの魅力的なキャラ造形によって実用性が増しているラブラブエッチをたっぷりと楽しめる作品集ですよ。
収録作は、家賃滞納で部屋を追い出された隣の女性がメイド姿で主人公(メイドキャラ大好き)の部屋に押し掛けてくるタイトル中編「メイド嫁」全4話(←参照 同中編第1話より)+描き下ろしの第5話(10P)、および独立した短編5作。10Pの描き下ろし第5話だけでも凄いですが、後日談を描く描き下ろし掌編「その後の~」(4~7P)が全短編についており、(稿料の出ない)描き下ろしが全部で43Pもあるというサービス精神の豊かさは非常に好印象。
描き下ろしパートを除いて1話・作当りのページ数は16~22Pと標準的な分量になっていますが、単行本としては結構な厚みです。エロシーンをこそをたっぷり見せる構成であり、シナリオはライト感覚で楽しめるようになっている印象です。
【明るく楽しいラブコメで軽快に読ませるシナリオパート】
清楚で美人、優しい心の持ち主でしかも武勇に優れるという完璧超人なお姫様が母親の病を人質にされて悪い参謀にエロ調教をされてしまう短編「白蜜姫」といったちょいダーク寄りの作品もありますが、その他の作品はヒロインのキャラクターを前面に出す明るく楽しいラブコメディで統一。
メイド大好きっ漢な主人公の元にクーデレ美人なメイドさんが押し掛けるという、ご都合主義が素敵に満載な中編作にしろ、既にお付き合いしている男女が登場する短編「おた夏」や「激動のおっぱい」といった作品にしろ、冒頭からほぼラブラブ状態ですので、恋愛感情の発展を描く繊細なラブストーリーを期待するのは避けるべきでしょう。
とは言え、コミカルな雰囲気の中で、要所要所で投入されるヒロインの色恋沙汰やエッチへの照れの表情が実にキュートであり(←参照 中編「メイド嫁」第3話より)、恋もエロも全てが充足される桃色幸せ空間を屈託なく構築しています。短編作を中心に、ヒロインのキャラクターに強く依存する作劇ですが、特に中編作はクーデレなヒロインの取る不思議な行動とそれに対する主人公の反応が話に動きを付けており、ラブコメ系として決して大味な作品になっていないのは○。
ラストもちょっとコミカルでハッピーなエンドを迎え、読後感も非常に良好であり、構成上メインであるエロシーンをしっかりと下支えするシナリオになっています。
【オタク心のツボを押さえたキャラ造形】
今単行本の大きな魅力はきっちりとした属性付けをされたヒロイン陣であり、サブカルチャー好きにはお馴染みなキャラ造形が作品に親しみ易い雰囲気を作り出しています。
クーデレでドジっ娘だけれども主人公の青年のことが大好きな押しかけメイドさん(中編「メイド嫁」)、清楚で気高いお姫様(短編「白蜜姫」)、エロゲー大好きなインドア派オタク娘(短編「おた夏」)、超ツンデレな専属メイドさん(短編「可変式メイド」)などなど、ベタではありながらもそれ故に一層輝くバラエティ豊かなヒロイン陣は訴求層を広める上で大正解。
中編作の無表情クーデレメイドさんも大好きですが、管理人の最愛キャラは短編「激動のおっぱい」に登場のツンデレ幼馴染・葉月さんで、巨乳好きの主人公のためにパットで巨乳を偽装、エッチを2年も拒んでその間豊乳器で一生懸命おっぱいを育てていたいじましさが泣けるクラスです(←参照 全俺が泣いた 短編「激動のおっぱい」より)。年齢的にはハイティーン~20代半ば程度で、並乳クラスの葉月さんを除けば、全キャラたっぷり巨乳の持ち主であり、スレンダーながらも乳尻太股には柔らかお肉をボリューミィにまとったボディデザインは広い層に強くアピールするタイプ。余談ですが、太股の筋をしっかり描くタイプで(管理人の趣味的に)実にエロイです。
あとがきや作品解説でやたらと謙遜しまくっていますが、旧作の絵柄はそこまで質の低いものではなく、確かに現在の繊細かつ美麗な作画に比べるとやや緊張感に抜けた絵柄ではありますが、これはこれで素朴な味わいのある気持ち良い絵柄だと個人的には思います。
【高質なエロ作画とキャラの魅力による高い実用性】
サクサクとシナリオを展開させることもあって濡れ場には十分なボリュームが確保されており、キュートかつナイスバディな美人さんとのラブラブエッチの幸福感に存分に浸ることを可能にしています。
薄らグレースケールを施したしっとりとした質感の柔肌が実に官能的であり、行為の進展に伴って汗や各種液汁がきめ細やかな肌をしっとりと濡らして行く様も◎。
性器やアナル、舌といった粘膜描写も非常に良好であり、十分な尺で描かれるフェラ・パイズリの前戯シーンや、結合部描写を多少する激しいピストン運動の魅力を底上げしています。
下品にならない程度に留められながらも熱っぽい陶酔をきっちりと表現するアへ顔・イキ顔の描出も秀逸で、ラブラブな雰囲気を損なわずにエロのアグレシッブさを添加(←参照 汗や唾液の表現にも注目 中編「メイド嫁」第5話より)。また、ベタではありながら口では“駄目よ駄目よ”と言いながらも下のお口はトロットロ(おっさん臭くてすいません)という展開が多く、嗜虐欲にも適度に火を付けてくれます。
アナルエッチもちょこちょこありますが、フィニッシュは適度に断面図を絡めつつ、目一杯開かれた秘所(全員無毛でスージーさん)の最奥にがっつり中出し敢行でほぼ統一されています。
キャラ良し作画良しの超優良な抜き物件といえ、即効性のある夜のオカズが欲しい貴兄には自信を持ってお勧めできる1冊です。商業エロにはあまり注力されていないのかもしれませんが、完成した絵柄で2冊目が出たら物凄く嬉しいだろうなぁと思います。
管理人は、中編作とツンツンヒロインの並乳を執拗に弄りまくる短編「激動のおっぱい」で大層使わせて頂きました。
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