田倉まひろ『たくらまかん動物園』
Rumpelstiltskin Grinderの新譜『Living for Death, Destroying The Rest』がなかなか好盤でした。いかにも馬鹿スラッシュって感じのジャケですが結構技巧派だなぁと。スピードで押しまくっているけどソロの聞かせ所がしっかりしているスラッシュメタルなので、メロデス好きにもお勧めですよ!
さて本日は、管理人が1月発売で一番楽しみにしていた、田倉まひろ先生の2冊目『たくらまかん動物園』(ヒット出版社)のへたレビューです。初単行本『たくらまかん展覧会』のレビューもよろしければご参照下さい。
キュートな人外美少女さん達と繰り広げるドタバタコメディとハードなエッチの両方が強い魅力になっている作品集ですよ。
収録作は、とある目的で死者蘇生の研究に打ち込むドクターとその助手にして披検体なゾンビ少女の破天荒ラブストーリーな中編「カスタムゾンビちゃん」全5話+おまけ後日談掌編(2P)(←参照 まぁ死体ですので(笑)第1話より)、里を抜け出した妖狐の兄妹の禁断の愛を描く短編「わらわのににうえさま」+おまけ後日談漫画(2P)、および独立短編2作。1話・作当りのページ数は20〜32P(平均25P弱)と中の上クラスのしっかりとしたボリューム。テンポの良いコメディとアグレッシブなエロシーンによって軽快な読み心地とエロの満足感がちゃんと同居しているのが嬉しいです。
【シリアス成分の導入にもチャレンジしたラブコメディ】
前単行本では人間のヒロインが半分以上を占めていましたが、今単行本では上述のゾンビ少女や女魔族、ヴァンパイアやアンドロイド娘など人外娘さんオンリーでヒロイン枠を固定。
ユニークな容姿と性格を持つ上に、生き生きとしたキャラメイクをされた彼女達は非常に魅力的であり、その人外としての特殊性が引き起こすドタバタ劇を勢いよく駆動しています。ちょこちょこエロ漫画関係や漫画(筋肉マン)などの小ネタを入れてくるのも楽しいですね。
そのようなキャラクターが華のハイテンションラブコメをシナリオのベースとしているものの、今単行本では中編作への初挑戦が示すようにストーリー要素を練り込もうとする姿勢が見て取れ、かつしっかり成功している印象があります。
ぶっ飛んだギャグ展開で爆走しつつ、そこに登場人物達の温かい恋愛感情を盛り込んでいた前単行本を鑑みれば、作劇面における正当進化といってよいでしょう。
ただし、中編「カスタムゾンビちゃん」におけるドクターが秘めた悲しい想いや(←参照 誰が為に泣くのか 第3話より)、短編「わらわのににうえさま」のやや陰鬱なラストが示すように、ビターな要素があることにはある程度留意をされたし。上記2作でもハッピーエンドやおまけ後日談漫画によって、明るい方向へと軌道修正してくれるため決して暗くはならないものの、終始大バカギャグに徹した作品を期待するのはNGです。
この作風への挑戦としては上々の立ち上がりと思いますし、コメディとシリアスのスイッチングもスムーズに為しているのは読書感を良くしており非常に好印象。
【キャッチーにしてユニークな人外ヒロイン達】
上述の様に人外な娘さん達は、短編「わらわのににうえさま」の古風な言葉使いなケモノ耳ツンデレロリ妹という属性闇鍋状態の染ちゃんを筆頭に、キャッチーな各種要素とユニークな要素をうまく融合させたキャラメイキングという印象。
体型的にはヒンヌーロリータさんな上記の染ちゃんからダイナマイツバディをお持ちの女魔将軍・ビクーニャさん(短編「隠しエンディングみつけちゃいました」)まで様々。なお、体型に関わらず股間はツルツル仕様となっております。
初単行本にして既に固まっていた親しみ易い漫画絵柄は今単行本でも安定しており、日常パートでもエロシーンでもヒロイン達が動き回る様子をチアフルに描いています。
時にギャグ調の崩しを入れてバリエーションの豊かさを増す表情変化は大きな魅力であり、エロシーンにおいても効果的に用いられています(←参照 “スイッチ”が入った瞬間 中編「カスタムゾンビちゃん」第1話より)。キュッと目を閉じたり、歯を食いしばったり、涙と涎を垂れ流したりなエロ表情は時に派手に時にしっとりと描かれており、セックスの多幸感や陶酔感の演出に大きく貢献しています。
【バラエティ豊かでアグレッシブなエロ】
十分なページ数があることもあってエロに十分な分量を割けており、かつその官能性の演出は激しくも濃厚であって実用性は文句なしに高水準。
純愛エッチにしろ強要系エッチにしろ、そのセックスはかなりアグレッシブであり、ヒロインの最奥めがけて力強く肉棒を突き込んでいきます。
ヒロインの体躯に比べて凶暴なサイズのち○こがお腹を押し上げたり(←参照 短編「隠しエンディングみつけちゃいました」より)、収まりきらないほど大量の白濁液を上下のお口に放出したりとかなり攻撃的なエロ表現を繰り出してきます。なお、ページ数の余裕もあって多回戦が基本であり、足コキやらフェラやらで1回ちゃんと出してから、可愛らしくおねだりするヒロインの秘所に侵入する展開を描きます。
エロシチュに関しては、激しい肉弾戦を主としながら、触手が登場したりレズプレイがあったりふたなり化があったりとバリエーション豊富で実用的に読んでいても飽きが来ない構成になっています。
熱狂のエロ空間のフィニッシュは、昇りつめた絶頂に言葉にならない絶叫を上げるヒロインの最奥にたっぷりと白濁液注入がメイン。この絶頂時のイキ顔の表現が、涙を浮かべながらギュッと閉じた目や紅潮した顔面がパワフルでまた良いのです。
土気色肌ヒロインが大好きな管理人は短編「隠しエンディングみつけちゃいました」に雑誌掲載時から大層お世話になっております(笑。
相変わらず女の子達がとってもキュートな上に明るく楽しい雰囲気も健在、そこにシリアスなドラマ要素をナチュラルに導入できる技巧も身に付いた2冊目でありファンとしては言うことなしです。
後書きで、次単行本でのさらなるパワーアップを宣言されていましたが、その進歩に期待をストップ高にさせてくれる1作でした。幅広い層の方にお勧め!
コメント
No title
No title
おお、nekomeさんも人外スキーだったのですか!同好の者として嬉しいです。
>「何本もの触手を生やした少女」に対しては、結構普通に欲情できるのです(爆)
この辺りは流石通でいらっしゃるなぁ(爆)という感じです。僕もこう、フリークスらしいフリークスさんが大好きなんで、強く共感できます。
勿論、エルフさんとかケモ耳ちゃんも愛してますが、スキュラとかアラクネとか超好きですわー。
「隠しエンディングみつけちゃいました」の破天荒ギャグ展開は実に田倉先生らしくていいですよね!
勿論エロでも頑張って欲しいですが、ギャグは強い持ち味なので今後も続けて欲しいですなぁ。
コメントどうもでした。ではでは〜。
>「何本もの触手を生やした少女」に対しては、結構普通に欲情できるのです(爆)
この辺りは流石通でいらっしゃるなぁ(爆)という感じです。僕もこう、フリークスらしいフリークスさんが大好きなんで、強く共感できます。
勿論、エルフさんとかケモ耳ちゃんも愛してますが、スキュラとかアラクネとか超好きですわー。
「隠しエンディングみつけちゃいました」の破天荒ギャグ展開は実に田倉先生らしくていいですよね!
勿論エロでも頑張って欲しいですが、ギャグは強い持ち味なので今後も続けて欲しいですなぁ。
コメントどうもでした。ではでは〜。
人外好きと基地外は紙一重だが
人外好きだっていいじゃないか人間だもの
ま、無茶なプレイでも「人外だから大丈夫」で済むけど
しかし、田倉先生はいい表情描くよね
人外好きだっていいじゃないか人間だもの
ま、無茶なプレイでも「人外だから大丈夫」で済むけど
しかし、田倉先生はいい表情描くよね
No title
いやいや、人外好きはいいものですよ。
こう、人間から全くかい離した存在が人外ではなく、極めて人間的な感情や欲望、存在としての願望を担っているのが人外だと僕は思うのですよー。
だから、人外好きは根本的に人間が好きなんだと信じたいものです。
全くもって田倉先生のかく女の子の表情はいいですよねぇ。
ではでは〜
こう、人間から全くかい離した存在が人外ではなく、極めて人間的な感情や欲望、存在としての願望を担っているのが人外だと僕は思うのですよー。
だから、人外好きは根本的に人間が好きなんだと信じたいものです。
全くもって田倉先生のかく女の子の表情はいいですよねぇ。
ではでは〜
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「たくらまかん展覧会」にブックマークもしてるのにい。
近所に入荷しなかったせいです。そういうことにしておいてください。
人外好きとして読まないわけにはいきません。
なんと言っても、ゾンビ少女アシュリンが下半身触手になった時が素敵でしたね。
わたしはその性癖ゆえに、美女・美少女に対して嫉妬やら何やらが混ざった複雑な感情を向けることが多いのですが、「何本もの触手を生やした少女」に対しては、結構普通に欲情できるのです(爆)
……あれ? それは少女というより触手に欲情しているのか?
「隠しエンディングみつけちゃいました」は、そのタイトルから展開まで通して笑わせていただきました。素晴らしく愉快な発想です。
悪魔っ娘も好きですしね〜。こちらは羨望混じりですが(^^;