或十せねか『Brandish2』

石田敦子先生の『わがまま戦隊ブルームハート!』最終3巻(幻冬舎)を読みました。魔法“少女”という設定の背景にある要素をここまで咀嚼して作品にできるのは凄いなぁとつくづく思います。いい作品を楽しませて貰いました。あと、僕はイエローサンフラワーが大好きです、性的な意味でも(マテ
さて本日は、或十せねか先生(原作Rusty Soul)の『Brandish2』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。1巻より表紙の開脚角度が増加してますな!
1巻に引き続き、可愛い男の子大好きサキュバスさんのエロエロ珍道中が繰り広げられるコミディタイプのファンタジーエロ漫画です。
収録作は、ショタな勇者様を(主に性的な意味で)つけ狙う魔界のプリンセスにして淫魔のツィスカと使い魔のネリンとのコンビのエロ的大活躍を描く長編作「Brandish」第7〜12話+番外編(←参照 ネリンはこの形状の方が可愛くて好き 第8話「Lord Of Evil」より)、およびカラーイラスト4P。あと、カバー裏におまけ4コマあり。番外短編ですら12Pあり、1話当りのページ数は26〜28Pとしっかりとしたボリュームを誇ります。シナリオは敢えて軽く作っているようで話の読み応えは乏しいですが、エロの分量は平均以上で抜き物件としての満足度は高め。
【良くも悪くもマンネリなコメディ展開】
エロのシチュエーションとしてキルタイム系らしくマニアックな要素を含みつつも、シナリオはお気楽コメディ風味であり良くも悪くもサクサク読めてしまうタイプ。
1巻に引き続き、ツィスカさんがエロエロ攻撃やエッチな謀を勇者や一般人に仕掛ける→ショタ勇者の中に眠る荒々しい性格が覚醒→爆破オチで次回へ続く(←参照 アニメネタがちょこちょこあるのも特徴 第11話「Undead Busters」より)という、どーしょもないコミカル展開(誉め言葉)が行われています。とは言え、1巻終盤にて勇者パーティーに加わったサブヒロイン2名など、キャラクターが増えたことで話を動かしやすくなったのか、この爆破オチで締める展開で金太郎飴状態だった1巻に比べてシナリオ展開に幅が出てきた印象はあります。
サキュバスだけあってエロが絡めば最強に近かったツィスカが、父親の魔王と1巻にも登場の魔将軍とに懲罰として徹底的に責め抜かれ大ピンチ!とこれまでの平板な展開から一気に盛り上げる今単行本中盤の勢いの良さも◎。
しかし、そのピンチ脱出後は相も変わらず一般人をその毒牙に掛けたり勇者にちょっかい出したりのいつもの展開で、魅力的なキャラ達の絡め合いだけでいくらでもシナリオが作れてしまう分、次の巻ぐらいでまとめないと冗長になり過ぎるのではという心配はあります。
問答無用で爆破をしかけていた勇者君にも(色々な意味で)熱烈なアタックをしかけるツィスカに心を動かし始めたようで、この辺りをどうストーリーラインの本筋として絡めるのかが今後の盛り上がりの鍵になるのかなぁと思っています。
【ずば抜けて光るツィスカのキャラクター】
ヒロイン陣に関しては、キュートなロリフェイスにスレンダー巨乳なボディとが合わさって強力なセックスアピールを持つツィスカをメインに、共に勇者パーティに属するロリ担当のド淫乱貧乳魔法使いマヤとセクシー担当ながら真面目な性格の女剣士イルファで脇を固めた布陣。
なお、1巻ではその様な気配を微塵も感じさせなかったものの、不気味&キュートな外見ながら献身的なマスコット・ネリンの中から美少女悪魔も飛び出してきて(←参照 勿論これはこれでキュート 第11話「Undead Busters」より)、華やかな雰囲気を作り上げています。キャラ立てにおいてメインヒロインのツィスカはほぼ一人で話を動かすことが出来るだけの魅力を確固としてもたされており、奔放な彼女が大好きなキュート少年を淫らに食べちゃってご満悦な様子や、彼女にとって餌に過ぎない成人男性を存分に貪りサディスティックな笑みを浮かべる様子、逆に強烈な責めによって珍しくエロで圧倒されて晒す白痴じみた表情などなど、個々のエロシーンで異なる姿を見せてくれるのも大きな魅力の一つと言えるでしょう。
それらのヒロインを描く絵柄もキルタイム系の真骨頂とも言うべき最先端の二次元絵柄であって、多くの方に快く受け入れられるタイプ。
全ヒロイン、お股はツルツルなスージーさんですが、掲載誌の方向性もあってか女性器の生々しい淫靡さは不足しており、ちょっと無機的な感じすらするのはちょっとだけマイナス要因です。
【キルタイム系の真髄を魅せるエロシーン】
十分な分量を割かれたエロシーンは、サキュバスの本領発揮で大暴れするツィスカの痴態を激しくかつ派手に描き実用性は折り紙付き。エロへの導入も非常にスムーズで、ヒロインが自らツユダクキツキツオマンコ(原文ママ)を開いておねだりと煩悩直撃なスタートを切って豪快にエロシーンを連続投入という安心の構成になっています。
行為中にふたなり化とか特大ち○こによる子宮姦とかフィストファックとか、キルタイム系のファンタジーエロで頻出するエクストリームな性行為もたびたび挿入してきますが、全ての行為を貪欲に快楽へと変換して狂乱のエロ台詞と白痴じみた陶酔のエロ顔を振りまくツィスカの姿の圧倒的な扇情性が行為から想起される苦痛感を綺麗に払拭しています。台詞や効果線、擬音などによる演出がやや目立ち過ぎ人によっては興を殺ぐかもしれませんが、この過剰感こそアンリアル系の良さとも映ります。
男の子を優しくかつ厳しく言葉責めしながら童貞を頂いちゃうシーンで甘えたい願望を満たすもよし、複数の男性を一挙に相手して淫らな表情を浮かべる様に溺れるもよし、そんな奔放な彼女をゴリゴリの強烈な責めによって蹂躙して嗜虐欲を満たしてもよしと、バラエティ豊かな作劇が生む満足感は大変強いものがあります。
ページ数が多いこともあって多回戦を存分に見せつける余裕の構成は素晴らしく、膣外に噴水の如く漏れ出る程大量中出しをキメるオーラス射精も含め抜き所が多く配置されていると感じました(←参照 第12話「Succubus and Carriage」より)。なお、たっぷりの液汁とハートマーク付きの台詞がページを埋める画面構成は非常に華やかで魅力の一つですが、日常シーンも含めて色々画が描こうとする分、小ゴマを連発して流れを悪くしている箇所も散見されるのはちょっと残念。
また、その小ゴマで結合部描写や断面図を描いている場合には煽情性の盛り上げに効果をあげていますが、中途半端な引き絵で作画が乱れている場合もありこの辺りは改善点。しかしながら、1巻に比べてエロ作画の安定感はかなり増しており、次巻に期待を持たせています。
現状では、シナリオのマンネリズム感が奇しくも絶妙になっていることとエロに相変わらず高い魅力があることから高く評価していますが、今後舵取りを間違えると一気につまらなくなる可能性があるのは不安材料ではあります。
魅力的で楽しいキャラクター達が今後どうなるのかも含めて、続きが気になるファンタジーエロの良質抜き物件ですよ。
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