まるキ堂『肉辱委員長』
コミックXOの今月号を読んだわけですが、今号で最終回を迎えた「すぽ魂」の激烈お馬鹿展開には(いい意味で)開いた口が塞がらなかったです(笑。いつものことながら、命わずか先生はある意味天才だと思います。あくまである意味で、ですが。
さて本日は、まるキ堂先生の『肉辱委員長』(ティーアイネット)のへたレビューです。これまでの単行本は東京三世社様からでしたが、今回はティーアイネット様から初単行本となりました。
むっちむちの迫力ボディを持つ変態美少女さん達が快楽に狂いまくるエロシーンの極上の陶酔感を味わえる作品集ですよ。
収録作は、デブでキモイ外見ながら女性を淫靡に狂わせるフェロモンを放出する体質の男の子が生意気なクラスメイトの女の子と委員長さんをその毒牙にかける「餌食」シリーズ全4話(←参照 シリーズ第1話「あたしが餌食」前編より)、および短編4作。1話・作当りのページ数は、短編「証明プレイ」が大ボリュームの34Pですが、その他の作品は24〜26Pと中の上クラス。とにかく濃いエロスとそれをより魅力的に見せる話運びの上手さがあるため読み応えはなかなか重くて、十分な満腹感が楽しめます。
作風としては、「餌食」シリーズの様にちょっと高飛車な女の子を強烈な快楽によって変態さんに堕とすか、その他の短編の様に変態チックな性欲を持つ女の子がその欲望を花開かせるに足る男性と出会いズブズブと快楽の泥沼に飲み込まれていくかという、純正な快楽至上主義なタイプ。
アブノーマルな方向性へ徐々にエスカレートしていく性行為やまるで自覚を促すかのような従属と狂気の快楽を伝えるヒロインの台詞と男性側の言葉責めなどによって形成される快楽の陶酔感は凄まじく、変態チックなヒロインさんに触発されるように男性側もその精神を狂気に染めていく様(←参照 焦点を失う男女の瞳 短編「証明プレイ」より)がいい意味でカオティックな空間を形成しています。キモデブな男の子に美少女がその臭いによって調教されるという「餌食」シリーズ、縛りを愛する変態男子生徒がヒロインの奥底にあったM願望を目覚めさせる短編「肉欲請負い委員長」、処女なのに拘束を好むマゾ属性持ち・オナニー狂・露出プレイさえも敢行という超変態さんが登場する短編「証明プレイ」など、十分にアブノーマル系ではありますが、東京三世社様での各単行本での超マニアックなプレイな数々に比べると掲載誌の方向性もあってエロの変態性に関してかなり抑えている感はあります。
むしろ、凶悪なまでに大きく醜悪なチ○コによる口や秘所への激しい抽挿を攻撃的に描くことに専念している印象であり、エロのハードコアさそのものに重きを置くTI系にしっかり合わせて来られたなと思いました。
ちょっぴりコミカル要素を効かしてヒロインの可愛らしさを演出したりすることもあって(これは既刊でもそうですが)、何となく明るく能天気な雰囲気も出ており、エロの濃厚さがありながら読み易い感はあります。むしろゴリゴリのダーク&インモラル系な変態エロをお望みですと、この妙に明るい雰囲気は多少ネックになるかもしれません。
ただ、「餌食」シリーズのラストはヒロイン2名が所謂“肉便器”にされて終了という変態チックエロの暗い側面を最後まで押し通したタイプなので、短編「証明プレイ」の様に二人一緒に肉欲の虜になっていくやや朗らかなオチのタイプと両方が楽しめるかなと思います。
ヒロイン陣は委員長さんというキャラ設定の娘も含めて全員ハイティーン女学生であり、はちきれんばかりの巨乳とむっちりした太ももを備えるエロエロボディであることも共通しています(←参照 シリーズ第3話「私が餌食」前編より)。「餌食」シリーズの一人目のヒロイン・柿原さんは男性を容姿で見下したりする我儘で高慢ちきなタイプに描かれていますが、その他のヒロインは真面目だったり責任感が強かったりと、正に委員長といった感じの優等生タイプが中心。
どちらにしても、ヒロイン達が快楽に悶え狂って見せる過激な痴態はそういった性格付けとのギャップが大きく、エロシーンの異常性・トリップ感を強めていました。
余談ですが、作中で制服のシャツから必ずブラが透けるのは仕様です(笑。
ヒロインさん達のムチムチボディを激しく蹂躙するエロシーンは、多少のデッサンの非整合性など微塵も気にせず、淫らに惚ける表情・グニグニと変形するおっぱい・淫靡さ過剰気味の性器や乳首の局所といったエロ的に見せたい部分を前面に押し出して描いてきます。
それぞれ特濃のエロスを充填されたコマを次々と叩き付けてくるヘビィ&アグレッシブな構成に加え、ヒロイン達が口にする絶叫系の嬌声と快楽への屈従を示す白痴じみた台詞の嵐、および理性を完全に喪失したアクメ顔の連続投入(←参照 シリーズ第4話「私が餌食」後編より)が一種爆発的な官能性を形成しています。また、こういったエロのテンションの急上昇が、ヒロインへのお預けや序盤での性行為への縛りといった“タメ”をシナリオ展開によって設けていることで一段と切れ味を増していることは高評価。シナリオ的な面白さは少ないですがエロの演出としては大変優秀だったと思います。
ピストン運動の激しさも売りの一つであり、イマラチオで喉奥に肉棒をガンガン突き入れたり、時に道具なども絡めて秘所を目一杯に広げズプズプと激しく音を立てながら出し入れしたりと、読み手の嗜虐欲を掻き立てるエロの攻撃性には抜かりがありません。
勿論多回戦の末のフィニッシュは、もはや言葉にならない雄叫びを上げ、白目を剥いてかなり危ない絶頂を迎えるヒロインにがっつり中出しというタイプで、過激に突っ走り続けたエロシーンのラストとして最適解。
劇画チックの濃ささえ感じさせますが、その辺りの過剰さが気にならないのであれば質・量共に平均水準を軽く上回る優良抜き物件として大いに活躍してくれるでしょう。
個人的には、可愛らしいキャラ造形が大好きなクラス委員長さんが罠にはめられて心を壊されちゃう「私が餌食」前後編がフェイバリット。
カバー裏のまるキ堂先生のコメントによると、フェロモン男・斬毛澤君が大活躍な「餌食」シリーズはまだ続くようなのでとっても楽しみですな。
コメント
コメントの投稿



