佐波サトル『ツはツンデレのツ』
基本的にあまり寒いのは得意ではないのですが、冬の朝の清冽な空気の中で吸う煙草は大好きです。味がどうのこうのというよりは雰囲気でしょうかね?心成しかジッポライターの音も澄んで聞こえます。
さて本日は、佐波サトル先生の4冊目『ツはツンデレのツ』(一水社)のへたレビューです。物凄くレビューが遅れてしまって情けない限りです。
ツンデレに留まらないユニークなキャラ設定のヒロイン達と繰り広げるアツアツな恋愛模様と液汁たっぷりのエロシーンが楽しめる作品集ですよ。
収録作は、自分の恋心に素直になれなくて「身体が目当てなんです!」と主張しちゃうツンデレ女子大生さんが彼氏君に優しくいじわるされちゃう短編「好きにはなれない」(←参照 爆弾発言(笑))+相変わらずな二人を描く後日談掌編(描き下ろし;2P)、他短編8作。描き下ろし掌編を除いて1作当りのページ数は全て16Pであり、一水社様の単行本の例にもれず単行本としてのボリューム感は弱め。とは言え、個々の作品におけるラブの熱量とエロ的な充足感は十分であり、読後の満足感はしっかりとあります。
収録作品は全て高校生〜大学生クラスのカップルさん達のイチャイチャラブラブ話であり、暗さや痛みを伴うシリアス成分は皆無。また、登場人物のユニークな立ち居振る舞いは微笑ましく映りますが、コメディ要素はあまり含まれていないため笑えるラブ・コメディをお求めの方は他を当られたし。
ページ数の乏しさもあって二人の馴れ初め等を丁寧に描くことはせず、肉体関係の有無などの差異は多少ありつつも、物語冒頭からカップルの相思相愛状態を楽しませてスムーズにエロへと導入する展開を見せます。
上記の様に、今単行本の魅力の一つはバラエティ豊かに取り揃えられた個性的なヒロイン達。
タイトルの割に標準的(?)なツンデレさんは少なく、何故かオナニーだけは厳しく取り締まってくれる(笑)真面目で素敵に淫らな彼女さん(←参照 抜いてあげた後で 短編「呼び出し受付中」より)や付き合っているのに肉体関係がないことを申し訳なく思って「セックスしましょう」とド真ん中ストレートを投げてくる堅物な彼女さん(短編「まっすぐ愛して」)などちょっと捻りがある類のキャラ設定になっています。また、無表情な顔してエッチには物凄く積極的な不思議ちゃん( 短編「お詫びといっては」)やボーイッシュな元気少女(短編「長いつきあい」)、純情な恥ずかしがり屋だけど恋とエッチでは大暴走な風紀委員さん(短編「フーキ!」)など、所謂ツンデレとは異なるタイプも多いことには留意して下さい。まぁ、どのキャラも可愛らしくキャラ立て出来ていますので、ツンデレ縛りよりはむしろお得感があると思います。
ちょっぴり素直になれない部分(ツン)があって、その反転としてラブラブエッチに大暴走(デレ)というキャラが多いので大きな意味ではツンデレという括りも間違いではないと思いますが、ツン→デレという明瞭な状態変化があるわけではなくツンとしながらデレデレしているヒロインさんがほとんどです。
また、その思わず頬が緩む微笑ましさのある“ツン”の部分も、恥ずかしながらも超積極的なエッチへの誘いも、共にたっぷりの恋心に由来するものであることがよく伝わってくることがヒロイン陣の魅力を増しています。
この強引なまでに積極的なラブラブ&エロアタックこそが作品の肝でもあり、ある娘は澄ました顔して彼氏君に秘密のラブラブ悪戯を仕掛けたり(←参照 可愛いなぁ 短編「お詫びといっては」より)、ある娘は堅物故に何処ぞで得た間違った知識を微塵も疑わず入浴中の男子に初エッチにてマットプレイを敢行したリ、はたまたある娘は彼氏君のオナニー取締りに託けてエッチにはげんじゃったりと、そのおねだりスタイルは様々でどれも読み手を楽しませてくれます。話自体は男女二人に閉じたごく小規模なタイプなのですが、キャラ立ちの良さがエロへの導入をスムーズにしていますし、終始一貫した熱愛ぶりの幸福感を作り出しているのは間違いないでしょう。
短編「みんなもらっちゃう」のみ他の短編と目鼻立ちのバランスがやや異なりますが絵柄的にはほぼ安定しています。なお、個人的には表紙絵より中身の方が上手い様に感じます。
ヒロインは全員巨乳クラスであり、その柔らかおっぱいのみならず、丸みの強い描線で描かれる適度にふっくらした体はどの体パーツも柔らかくて温かそうに思えてくるのは魅力の一つ。
短編「みんなもらっちゃう」にアナルファックが含まれるのを除けば、エロ展開自体に関しては奇をてらわないオーソドックスなタイプであり、愛撫やフェラ、パイズリの前戯シーン→激しく下半身をぶつけ合うピストン運動→がっつり中出しフィニッシュという一連のシークエンスを力強く描けています。
この標準的なエロ展開に大量の液汁描写を絡めてくるのが大きな特徴であり、前戯の時点で既に愛液が大量分泌されている秘所に突き込めば、結合部からは噴水の如く互いの粘液が溢れ出ます(←参照 潮ってレベルでないです 短編「もう一杯」より)。ローションを使用するマットプレイやヒロインの舌使いがエロチックなキス・フェラ・パイズリ描写、男の子側の連発中出しなど、たっぷりの液汁表現を効果的に用いることの出来るエロ描写を絡めてくる手法は実に巧いなぁと思います。
表現としてややオーバーであるのは確かですが、ぶちゅぶちゅと音を立てて漏れ出す粘液がヒロインの肢体を濡らしていく様は個人的には煩悩を強く刺激してくれる様に感じました。
エッチ終了後にドプリと膣内から漏れてくる白濁液も、派手な中出しフィニッシュに続いて読み手に追い打ちをかけてくれて◎。
管理人のお気に入りは、真面目な従順娘さんの恥ずかしげな表情が嗜虐欲を盛りたてる短編「マジメなおつきあい」、女王様気質の彼女がお酒を飲んだら超素直娘に大変身な短編「もう一杯」、そして目付き悪い娘属性&ちびっ娘巨乳スキーとしては捨て置けない短編「お詫びといっては」です。
正直どの短編も十二分に抜ける水準にありますし、何より描かれるラブラブ模様に読み手も幸せな気分になれる1作ですよ。
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