八十八良『お乳屋百貨店』
日本のメタルシーンを支え続けてきたバンドLOUDNESSのドラマー・樋口宗孝氏が永眠されました。オリジナルメンバーで再結成してくれたのが凄く嬉しかったので本当に悲しいです。謹んでご冥福をお祈りします。
さて本日は、八十八良先生の2冊目『お乳屋百貨店』(ワニマガジン社)のへたレビューです。1冊目のレビューはブログを引っ越す時にあまりに下手糞だったので廃棄してしまいました(泣。書き直したいものです。
たっぷり巨乳が揺れて弾んでなエロシーンの魅力とバラエティ豊かなシナリオが味わえる作品集ですよ。1冊目に引き続いてお勧め!
収録作は全て短編で11作。1冊目『お乳屋本舗』(ワニマガジン社)に引き続きカバー裏には八十八先生の日常を描くギャグ四コマ「リアリズム劇場」を収録(八十八先生は元々ギャグ四コマ漫画家です)。
1作当りのページ数は16〜20P(平均17P強)とコンビニ誌らしい低ボリューム。読み応えの強さを求めるのは難しいですが、コミカル系にしてもシリアス系にしても作風に合った雰囲気作りが上手く読書感は非常に良好です。
作風的にはギャグ漫画出身ということもあってか、エロコメディ系が中心で単行本を通して見ると楽しい雰囲気の作品が多いのは確かです(←参照 うっかりさんにも程がある女の子 短編「うっかりうかうかいずみちゃん」より)。とは言え収録作の作風は1冊目同様にバラエティに富んでおり、短編「うっかりうかうかいずみちゃん」や「SとMの法則」などお馬鹿エロコメディを軸としつつ、ほろ苦い結末を迎える年上の女性との恋愛ドラマな短編「PAIN LAUNDRY」や病院で出会った女性教師と男子生徒の心温まる恋愛模様を描く短編「遠い教室」などのシリアス系も意外な程に繊細な心情描写の良さがあって秀逸。
若い男女のドキドキ恋模様なラブコメ系短編「DoMyバスト」や「OFFLINE GAMERS」などでは幸せな恋愛模様を柔らかく描けていますが、ラストでギャグ系のオチを持ってくるのはちょっと捻くれていてこの作家様らしいなと思います。
特に、個人的にお気に入りの短編「家政婦はロボ」はコミカルな導入から旧式の家政婦ロボ・タミ子ちゃん(←参照 なお、管理人の脳内CVは民安ともえ嬢)の主人である青年への真摯な愛情をなかなかドラマチックに魅せ、熱い抱擁の後にセックスシーンという綺麗な流れを見せますが、タミ子のせっこい策略が判明してまさかのギャグオチ(笑。上述のように、ギャグオチに持って行くことや、決して軽くないシリアス成分が存在感を示す場合があること、逆に全てギャグと快楽にお任せな場合があることなどから、主人公が大好きな女の子が登場してラブラブ(はあと→キュートなハッピーエンドという類の王道ラブコメを期待するのはNG。
逆に、どのタイプの作品も個々の方向性への踏み込みがはっきりとしている分、「ご都合主義満載のテンプレ展開が連発されるラブコメ作品集には飽き飽きだ」という貴兄には是非プッシュしたい作品です。
絵柄に関しては、1冊目で既に固まっていただけあって今単行本でも非常に安定的。萌え系や劇画系の派手さ・濃さはほとんど無いものの、清涼なお色気が引き立つすっきりとした絵柄であり、多くの方にとって親和性が高いと思います。個人的には表紙絵は中身の絵柄の良さを伝えきれていない感があり勿体ないところ。
ヒロイン陣は年齢不詳(笑)の家政婦ロボ・タミ子を除いてハイティーン〜成人女性(上は推定30歳前後)のお姉さんタイプが優占。
OLさんや人妻、義姉(兄嫁)さん、女子大生、はたまたエレベーターガールなどキャラ設定もバラエティ豊かですが、勿論全ヒロインがたっぷりの柔らかおっぱいを装備(←参照 酔っぱらいのOLさん 短編「びっしょりボックス」より)。おっぱいを魅力的に見せる技術が高まった感がありエロシーンでの存在感はさらに強くなりました。しかし、お尻のマッスの演出はかなり拙く、ずいと突き出されたお尻を枠線で中途半端に作画を切ってしまうなど、お尻スキーは激怒の恐れがあるタイプなので要注意。
なお、ちょっぴりズルかったり、抜けていたり、妖しさを兼ね備えていたりと、どのヒロインも人間臭い側面を持たされているのは好印象でした。
単調な四角コマを多用するコマ展開の硬さ、各コマの枠線に画が縛られ過ぎてしまっている窮屈感といったマイナス点はあまり改善されていないものの、それぞれの画のエロ喚起力は十分に高水準。
ボリューム上の都合もあって必ずしも多回戦仕様でないのが残念ですが、柔らか巨乳を揉んだり舐めたり、フェラやクンニをしたりで性の快楽を盛り上げていく前戯シーンは抽挿シーンへの橋渡しをしっかりとしています。なお、素晴らしい乳房をお持ちなのにパイズリがほとんど発生しないエロ展開に管理人はちょっと涙目。
作品間でエロの激しさにはやや幅があるものの、いざピストン運動に移行すればおっぱいを派手に揺らしてガツガツと性器をぶつけ合う様を勢いよく描けていて抜きに大きく貢献(←参照 短編「家庭内エロゲ規制法」より)。一応絶叫系の嬌声もあるのですが、台詞によるエロの煽りはかなり淡白で、もうちょっとはっちゃけてもいいかなとは思いますが、その分溢れる性感に涙と涎を垂らす表情を素敵に描かている感はあります。失礼を承知で申し上げれば、“地味に上手い”タイプかなと。
着衣エッチオンリーであることに加え、男性の体を描出しないタイプなのでゼロ距離エッチの熱量は乏しいですが、快楽的なエロが重視されている作風的には問題無いかなとも思います。
フィニッシュは中出しメインで時々外出しで大ゴマ〜1Pフルで力強く描写されています。
個人的には、短編「家庭内エロゲ規制法」と短編「うっかりうかうかいずみちゃん」がヒロインのキャラ立てが◎だったこともあり抜き的に特に愛しています。
勿論、宣伝的に前面に出されているお乳もとっても魅力的ですが、気持ちのよいキャラ立てと雰囲気の良いシナリオも存分に楽しめる作品集ですよ。
個人的にはもうちょっとボリュームのある作品も是非読んでみたいと思っている作家様です。お勧め!
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