しらんたかし『好感あそ〜と』
相も変わらず土日も仕事でしたが、平日よりは時間があるので帰宅してから「かんなぎ」DVD1巻を視聴。ナギさま可愛いよナギさま。しかし仁君は相変わらずトゥーピュアピュアシャイボーイですなぁ。僕が高校生当時に同じ状況だったら絶対辛抱出来なかったと思いますが(性的な意味で)。
さて本日は、しらんたかし先生の『好感あそ〜と』(ワニマガジン社)のへたレビューです。超初心者レビュアーだった時の(今もですけど)レビューで超絶に下手糞ですが前単行本のレビューも気が向いたらご参照下さい。
キュートなヒロイン達と繰り広げるちょっぴりフェティッシュなエロシーンが面白くかつエロい作品集ですよ。
収録作は全て短編で13作。個別の短編間に話のつながりはほとんど無いものの、他の単行本も含めてしらんたかし先生の描く各作品は同一の世界設定を持っているため、同一のキャラが複数の短編に登場していたりします。詳しいキャラの関係はカバー裏に解説がありますのでご参照下さい。
1作当りのページ数はフルカラー掌編の「らぶくえ」(6P)を除いて8〜20P(平均16P弱)とあまりボリューム感はありません。シチュエーション重視のエロシーンとヒロインのキャラクターで話を動かす類の作品で軽快な読書感が楽しめます。
車掌室の窓の前での痴漢・露出プレイ(←参照 あくまでプレイです 短編「行為」より)や気の強い元カノの幼児退行に付け込んでエロエロ行為(短編「こもどり」)、日焼けしたスク水美少女と少年のイケナイ遊び(短編「大人遊び。」)など、それぞれ変態チックなエロシーンのコンセプトを明確にした作品が各種取り揃えられています。お姉ちゃんが勘違いの嫉妬の末に大暴走な短編「さきいさ」のようにコミカル色が強いタイプ、無口・無表情な女の子・清見ちゃんのラストでの照れ顔が物凄く可愛らしい短編「のーなこ」のようにラブ要素が入るタイプなどもありながら、全体的に恋愛のトキメキやコメディの楽しさに重点は置かれておらず、所謂“愛情希薄な和姦系”(words by gosplan大兄)といった印象。
なお、シナリオの流れに関しては“エッチが気持ち良いのでオールーOK!”的なエロコメ系のテンプレのラストに持っていかず、短編「こもどり」のちょいと物騒なラストや兄妹相姦の短編「たまにわ」のダーク系のラストなど、“明るく楽しいエロ漫画”からちょっと捻った感のあるオチへ持ち込むのは面白いところ。この作家様と快楽天の空気が合っているのかなぁと思います。
勿論、読者に嫌悪感や痛みを覚えさせることはなく、エロにしても話にしても“この次はどう話が展開するのかな?”と興味を持たせてグイグイと読者を引っ張ってくれるドライブ感は気持ち良いと思います。フェティッシュなエロシチュエーションも基本的には明るい方向性を持たされており、ヒロイン側の苦痛や嫌悪はほとんど描かれないので訴求層を狭めている感は全くありません。
ただし、初出が同人誌である短編「循環妄想」についてはかなりガチのアブノーマル系であり、女生徒を盗撮し(←参照 女子トイレへ潜入)、捨てたナプキンを“使い”ながら想像の中で女生徒を犯し抜く変態男子生徒が登場します。描かれる性行動自体がかなり変態的であるため収録作中でやや浮いている感はありますが、変態男子君の一方的で歪んだ解説台詞・妄想の吐露で異常性をしっかりと醸し出し、ラスト1コマまで一切言葉を発しなかった女の子のたった一言で支配するもの/されるものの立場をズバッと逆転させて話を締める巧妙な作劇はかなり印象的でした。
8Pしかない作品ですが、むしろよく8Pでこの流れを構築できたなぁと感心します。勿論、気分を害する方も結構いると思われる短編であることには注意されたし。
ヒロイン陣はミドルティーン〜成人女性とやや幅があり、中心となるのは20代前半クラスの綺麗なお姉さん系のヒロインさん達(←参照 のんびりしたお嬢様 短編「さばらぶ」より)。髪型以外のキャラの描き分けがちょっと甘いかなぁとも感じますが、癖の少ない標準的なエロ漫画絵柄は安定しており、表紙絵が気に入ったなら何も問題なく楽しめると思います。
エッチに積極的な淫乱さんや気の強いツンとした女性が得意と御見受けしますが、短編「ものもの」に登場する、とある物の付喪神であるキュートなメイドちゃんなど可愛い系のヒロインを描いても魅力的だなぁと今単行本で感じました。
なお、女王様タイプの美少女に詰られたり見下されたり踏まれたりしたいというお得意のジャンルはワニマガジン様では描いていませんので、その手のシチュエーションを望む同志諸兄はティーアイネット様での新刊をワクワクしながら待ちましょう。
体型的には並〜巨乳クラスのおっぱいを備える均整のとれたボディデザインで万人向けするタイプでしょう。肌の下の筋肉や骨格の存在を感じさせる表現が一種の生々しさを生んでおり個人的には大好きです。
エロシーンの分量はそこまで多いとは言えず、またエロシーンが分割されているケースもあって量的にやや食い足りない印象があるのは事実。
ただ、上述のとおり様々な変態チックを絡めることで倒錯的な雰囲気が読み手の興奮を煽るようにしっかりと設計されている印象があり、抜き物件として相応に活躍してくれることでしょう。
個人的にはツンツンしていた元カノが頭を打って幼児退行し、打って変って従順になった女性を騙くらかしてエッチな悪戯をしてしまう短編「こもどり」が抜き的には最愛(←参照 この無邪気な表情・言動と大人ボディの組み合わせが絶品)。また、そういったアブノーマルな行為が徐々にエスカレートしていくようにエロ展開が構築されているのも扇情性の強化に大きく貢献していたと感じます。
男性側の体の動きのダイナミクスをほぼ排除して性感にトロンとした表情を浮かべる女性の痴態を描くことに集中しており、抜きに使い易い構成なのも○。また、柔らかそうなおっぱいや黒線消しが無残ながらリアル・デフォルメ折衷タイプの適度に淫靡な性器描写などでも脇を固めます。
概ね中出しフィニッシュですが、お口フィニッシュやぶっかけフィニッシュ、果ては性交ナシとバラエティ豊かですので中出し原理主義な貴兄は回避推奨です。個人的には外出しぶっかけも好きなので無問題ですが。
画の密度の高さということで魅力の一つでもありますが、小ゴマや縦長コマ、それらをぶち抜く人物描写などややごちゃごちゃした画面構成は多少人を選ぶかもしれません。
個人的には大好きな「ヤンでれ」がまだ収録されてなくてちょっと残念ですが、単行本出るたびに色々な方向性・キャラ設計に新たに挑戦されていて頼もしい限りです。
読むたんびにゾクゾクしている「興味アリ」シリーズの続きが収録されるであろうTIでの新刊も、次のワニマガでの新刊もどっちも楽しみにしています。
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