冴草こはく『いもてん』
やっとこさ積読にしていた『かんなぎ』6巻(武梨えり/一迅社)を読みました。ナギさま可愛いなぁ。あと、何気に毎巻「オママン」を楽しみにしています。編集のタナベさん(リス形態)は何か色々ご苦労されてるみたいでちょっと心配です(笑。
さて本日は、冴草こはく先生の『いもてん』(コアマガジン)のへたレビューです。奥付に美味しそうな芋天のイラストが描いてあって笑いましたが、当然、妹天国という意味合いですよ。
ちょっと一筋縄ではいかない巨乳妹ちゃん達がそれでもやっぱりお兄ちゃんへのラブを振りまくラブコメを楽しめる作品集ですよ。
収録作は、ちょっぴり天然な妹(勿論お兄ちゃん大好き)と結構変態さんな兄貴のラブラブエッチな日々を描く「おねがいシスター」全3話(←参照 第1話「おねがいシスター」より)、自分の兄貴が妹萌えであることに気づいた妹がそのことをからかおうとしたら自分の兄への思慕にも気が付いちゃって〜な「お兄ちゃんとは呼びたくない!!」全2話、および短編4作+ヒロイン全員集合で衝撃の事実が明らかにされるおまけ漫画「冴草家の人々」(10P)。1話・作当りのページ数は20Por22Pと標準的なボリューム。話のスケールの大きさや重厚感は皆無なのですが、キャラの台詞のかけ合いでシナリオを進行させる手法が読み手を作品に惹き付けることに成功しており、心地の良い読書感がある印象です。
年下の幼馴染(とは言え勿論主人公の呼称は“お兄ちゃん”)の女の子が登場してエッチな誘惑を仕掛けてくる短編「勉強どころじゃっ!」を除けば、実の妹と兄貴のラブ&エッチな日常をコミカルに描く作品で占められています。
こう書いてしまうと、“お兄ちゃんラブ(はあと”しか頭にない脳味噌お花畑な妹キャラとその状況をお気楽に甘受する兄貴といった内容を想起すると思われますが、ベースは確かにそこにありながら、今単行本の各作品はちょっぴり捻ってきています。
短編「BS-I」の嫉妬に狂う妹・はずみちゃんや(←参照 短編「BS-I」より)、「お兄ちゃんとは呼びたくない!!」の序盤で兄への挑発を隠さない妹・千佳ちゃんが示す結構ギラついたダークな表情が面白く、どうにも一筋縄でいかないヒロイン達が兄貴を振り回す感じが作品に活き活きとした印象を付与しています。短編「勉強どころじゃっ!」では完全にヒロインの女の子がお話の主導権を握っていましたしね。勿論、その後のエッチなどによりやっぱりお兄ちゃん大好き状態へ持って行くため、特殊な展開やシリアスさを求めるのは不可ですが、男性側の理解の範囲外にあったヒロインが、恋とエッチの従僕という死ぬほど分かり易い存在に変化する構図自体に男性の支配欲を満たすものがあるように感じます。
決して暗さや陰湿さはありませんし、中編「おねがいシスター」のように最初からどっぷりブラコンな妹ちゃんが登場するケースもあるので、明るく楽しい雰囲気を味わいたい貴兄にこそお勧めなのは間違いないです。
特にヒロイン側の心理変化を、大量の台詞・モノローグの投入で説得力を補強していますが、小ゴマと文字がページを埋める日常シーンでのページ構成のごっちゃり感はちょっとマイナス。
全ヒロイン、ロー〜ミドルティーンクラスの妹キャラ縛りですが、表紙絵の通りに全員巨乳さんというのが面白いところ。
このたっぷりおっぱいがエロ的に大活躍であり、頻繁に絡めてくるパイズリは勿論のこと(←参照 ここはコミカルシーンですけど 短編「BS-I」より)、体の動きに合わせて揺れたり弾んだり、揉まれたり押しつけられたりで柔らかそうに変形する様子はとっても魅力的です。初出年月こそ狭いのですが、絵柄はちょこちょこ変遷している感じがあってやや不安定感はあります。しかし、ヒロインの可愛らしさはどの作品でもしっかり表現されており、ギャグ漫画チックに勢いよく崩す表情も(←も参照のこと)ヒロインの可愛らしさと作品の明るさの増強に大きく貢献しています。
なお、女性器描写にやたらと力が入っているのは全作品に共通しており、淫靡にぬらつく媚肉の表現(特に膣内描写)はかなり生々しく、キュートなヒロインの肢体とユニークな融合を果たしています。
あと、妹キャラ的には王道ですが、お股はツルツル仕様です。
エロシーンはボリューム的には標準ながら、煩悩を巧みに刺激してくる確かな技法が伺える故に質が高く、実用的読書のお供としては申し分なしと言えます。
パイズリ中心のご奉仕で一回抜いてくれるor妹ちゃんの股間をじっくりと責め立てて一回イかせてあげる前戯シーンからガンガン激しく交わる抽挿シーンにつなげてくる鉄板のエロ展開。
表現としてやや独特な過剰感がありますが、汁気たっぷりの描き方がフェラやパイズリおよびその後の顔射や口射の魅力を引き立てています。
エロシーンの途中にもヒロインや兄貴の感情描写、恋の告白等を入れてくるのでエロの流れを一旦切ってしまっている感はありますが、これは作劇上必要なので個人的にはマイナス要因ではありません。
むしろ、一旦中断後からフィニッシュへと向って一気に攻撃性と疾走感を増すエロの終盤展開(←参照 短編「どじしす」より)の切れ味の良さが凄まじく、大ゴマでの肉弾戦描写と小〜中ゴマでの意外にえげつない性器結合どアップを連続させながら1Pフル使用の中出しフィニッシュに駆け込む流れが抜きへの没入度を存分に高めてくれます。余談に近いですが、勿論エロシーン時の台詞には“お兄ちゃん”というフレーズがそこかしこに含まれますので、その手の属性持ちの同志諸兄には嬉しいところですなぁ。
ユニークな妹キャラにたっぷりおっぱいを組み合わせるという、イクラ丼にウニを山盛り添加するが如き“良いもの×良いもの=凄く良いもの”という図式が、ばっちりハマっているなぁという印象です。
大洋図書(晋遊舎(現マックス)の親)時代の単行本を現在所有していないのが本当に残念で、今作でやっぱり冴草こはく先生好きだなぁと思ったのでちょっと探してみようかなと思っています。
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