kika=ざる『あね★フェス』
果たして楽しんで頂いてる方がどれだけいるのかよく分からない司書房様ありがとう企画の方ですが、10弾ちょいだった予定回数を20回くらいまで延長しようかなと思ってます。次はかるま龍狼先生かたかしたたかし先生とかレビューしようかなーと思ってます。
さて本日は、kika=ざる先生の初単行本『あね★フェス』(コアマガジン)のへたレビューです。色々なお姉さんが登場という意味では正に“フェス”(フェスティバル)という感じです。
作画・作劇共にのんびり穏やな雰囲気があり、チョイ天然気味っぽい優しいお姉さんとの甘いエッチが楽しめます。
収録作は、男子生徒が憧れの女性教師に誘惑されて性欲暴走の末にそのままカップルへ〜という連作「エリカ先生の個人指導」「エリカ先生と僕の秘密」(←参照 エッチな誘惑 「エリカ先生の個人指導」より)、および短編8作とおまけの描き下ろしイラスト数点。1作・話当りのページ数は短編「100点のご褒美」(18P)を除いて全て20P。エロもシナリオも、ボリューム感を感じさせる類の作品ではなく、良くも悪くも読書感は淡白です。
ラブい雰囲気の濃淡こそあれ、基本的にはハッピーでちょいコミカルな作風であり、コアマガジン系らしい快活なエロ漫画といった印象を受けます。
クールな表情がキュートな吸血鬼娘さんが登場する短編「雨のちヴァンパイア」(←参照 今単行本では変り種のキャラ)や巫女さんによるエッチな除霊術が展開される短編「お祓い狂想曲」はファンタジー要素の絡む物語ですが、その他の作品は若い男女の恋とエッチを描く現代劇。ただ、エッチなお姉さんとの享楽的なエッチを楽しむ快楽至上主義的なタイプ(短編「ドキドキ病院ライフ」など)からほんのちょっぴりシリアスな要素を含む恋模様(短編「静流さんの秘密」)まで、恋愛要素にはそれなりに幅があります。
短編「静流さんの秘密」では、なかなか内面を打ち明けてくれない彼女への彼氏君の疑心暗鬼、初めて同士のぎこちなくも情熱的なセックス、そしてそこからスムーズにつなげてくる恋のトキメキに彩られるハッピーエンドと可愛らしいオチが大変魅力的な作品でしたが、その他の収録作は全般的に言ってラブラブ感はかなり不足気味。
主にヒロイン側の誘惑と男性側の暴走気味な性欲でエロに突入しており、その時点での恋愛感情は低いのにラスト手前で“やっぱり大好き(はあと”という展開に持ち込んでいくパターンが散見され、快楽的な喜びと恋愛が成就する喜びとが上手く融合していないのが作品としてのリズムの微妙な悪さにつながっている感があります。
短編「strange night」など、そりゃほとんど強姦じゃないかという序盤展開を示しながら、暗がりで顔が見えなかった男性が実は好きな人だと判明したから“ま、いいか♪”とばかりに納得するヒロインさんを描いており(←参照)、個人的にはややシナリオの乗り切れなかったというのが率直な感想です。勿論、そのお気楽ご気楽な雰囲気こそが今単行本の魅力であるのは間違いなく、恋愛感情は強くなくともラスト1コマまでふんわり優しい空気を貫き通した短編「100点のご褒美」などは結構お気に入りです。
ヒロイン陣はハイティーン〜成人クラスの年齢層で、兄嫁さんやナース、女性教師といった年上キャラがメイン。
男性キャラクターを包み込む優しい性格同様に、むっちりした乳尻太股を装備した豊満ボディが肉体的にも貴兄の欲望を柔らかく受け止めてくれます。
なお、はちきれんばかりのビックサイズおっぱいには大きめの乳輪が備わっていますので気にされる方は一応注意。余談ですが、ややオーバーに恥丘の盛り上がりを描くのが個性的といえば個性的です。むっちり感の演出という意味では、周辺の太股やお尻のボリュームとマッチしていて不自然な感じは全くしませんでしたが。
裏表紙側の帯の訴求文によると、上記のお姉さん・巨乳に加えて制服というコンセプトがあるらしく、実際コスチュームは豊富。
ファミレスの店員さん(←参照 短編「きっかけはファミレス」より)やナース、OLさん、巫女さんなどなどベーシックな所を取り揃え、「エリカ先生と僕の秘密」ではアダルトな色香を持つ女教師さんにセーラー服を着せてギャップを楽しむなど、衣装関係のこだわりはなかなかのもの。勿論、セックスは最初から最後まで半脱ぎ状態を維持しますので着エロスキーな貴兄には好アピール。その巨乳を活かしたパイズリ等の前戯シーンはそれなりに分量を割いてしっかりエロ展開を盛り上げている感はありますが、寸止めしてそのまま挿入へというケースも多く、個人的には多回戦の率をもっと上げても良かったのでは?と思います。
男女の体がぶつかり合う抽挿シーンはお互いに快楽の高みへと激走していく様子を勢い良く描けていますが、動きのダイナミズムに頼りすぎていて局所へのねちっこい責めなどをもっと絡めるエロ展開の緩急を付与すれば、さらに使えるようになるだろうなぁという印象があります。
初単行本にしては、構図を威勢よく動かしながら、絵柄は安定しており、エロのコマ展開もソツなくこなす信頼感があります。
エロシーンのラストは、絶頂を迎えるヒロインが大股をお広げになって、白濁液が逆流してくる全開おみゃんこをばっちり映し出す、まぁ実にコアマガ系らしい直球ど真ん中の中出しフィニッシュで決めてきます。
エロのシチュエーションやキャラ造形、シナリオ展開などはよい意味でオーソドックスであり、安心感は強いのですが、今後はもうちょっと先生自身の好みとかこだわりが見えるとさらに嬉しいかなぁと思います。
ともかく、春の海の如く穏やかな雰囲気と甘やかせお姉ちゃんに日々の疲れを癒して欲しい貴兄は要チェックな作品ですよ。
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