星乃だーつ『ままごとパンパン』
ゆきのゆきかぜ先生の新刊をレビューした時、「まぁ、ロリ系ではこの作品がヤバさでは年内随一になるだろうなぁ」と思ったのですが、まさか一月もしない内にぶっちぎられるとは…。今回はそんな怪作、星乃だーつ先生『ままごとパンパン』のご紹介です。
もう、表紙からして過激でして、僕は表紙は本の顔と信じているので基本的にそのまま出しますが、今回は珍しく自重です。
また、先に言っておきますが、二次元において、余程の低年齢が守備範囲に入っているロリ好きの方や描かれる異常な世界を楽しめる方のみにお勧めです。
「基本、巨乳美少女が好きだけどたまにはロリ娘もいいかな〜」と思って、この本を手にしてしまった場合、開始1Pにて吐き気がするほどの嫌悪感に襲われる可能性が高いので要注意。
僕としては、ロリ入門を志す貴方には犬星先生とか佐々原憂樹先生とかを強くお勧めします。愛くるしい二次元少女達があなたを優しく迎えてくれることでしょう。
収録作は、短編9作+描き下ろし(?)のカラー1pとなっています。タイトルは全て食べ物に関係するというのが面白いです。
デフォルメが効いた可愛らしい絵柄(←参照)と、ドタバタギャグや毒のあるコメディで多少中和されているものの、その作風はまごうこと無き「狂気の産物」。
青年と幼女がラブラブHという、まぁ常識的には普通ではないですが、ごく一般的な作品は短編「お赤飯☆弁当」1作のみです。
他の作品は、表面的な可愛らしい絵柄やほのぼのコメディとは反対に、物語の背景やその後にどす黒い何かが存在しているのが感じ取れ、何とも不安定な気分になります。
妊娠関連の要素も多く、ラストがボテ腹状態だったり、小○生妊婦とボテ腹ファックをしたりと、良くも悪くも実に狂っています。なお、性転換幼女ふたなりモノも1作あり(「きのこスープスパゲッティ」)。
登場するヒロイン陣の年齢層は、ゆきのゆきかぜ先生の『アンダーナイン』がまともに見えるほど低年齢集中型です。
幼○園児〜小○生クラスとなり、体型的な描き分けはほとんど為されていないのですが、とにかく小ささや幼さが強調されています。
Hシーンでは明らかに挿入なぞ無理であろう成熟とかけ離れた体に、ティンコを捻じ込まれ、器具やら薬やらも投入しての激しい行為が描かれます。
植付けられた圧倒的な性感の中、ほとんどひらがなで綴られた胡乱な台詞と各種体液を振りまきながら絶頂を迎える女児の顔は理性の光を失った狂気のソレ。(←参照)
ロリ鬼畜系の作品において女児が性行為を強制され、それを嫌がり、苦痛を訴えるならば実はまだ「マトモ」なのです。妄想の世界でのこととはいえ、そのような少女というのは、まだ読み手の常識の範疇の存在にいるからです。
しかし、本作品では苦痛描写は意図的に回避され、ヒロイン達は明らかに異常な行為を積極的に受け入れ、時には能動的に行為を行います。前述のように、ほとんどの作品の表面上の雰囲気はキュート&ポップであることと合わさって実にカオティックな様相を呈しています。
僕は単行本のタイトル『ままごとパンパン』は内容をよく表したタイトルと感じました。
「ままごと遊び」で演じられる事象は、大人にとっては幼稚なもの・非現実的なものと感じ取れることも多いですが、演じられている事象というのは演じている子供本人にとっては「リアル」なわけです。
作中で描かれる「子供達の性行為」は、ごっこ遊びのような無邪気さと非現実性、およびそれ故の残酷さを帯びています。当人達に「倒錯的」などという自覚が全くない分、それは外から見れば異常なものとなるわけです。まぁ、それは何も子供に限ったことではないですが。
多くの収録作でラストはコミカルなオチ(←参照)なのですが、気分的には全くオチた気になれず、むしろ余計に鬱になり得ます。
個人的には、「これで抜いてしまったら何か大切なモノを失いそう…」と思ったので実用的読書は出来ていませんが、(年齢的に)ニッチな趣味をお持ちな貴方には超好物件です。
実用性は置いておくとして、人の欲望の極北、狂った世界を覗いてみたい貴殿はチャレンジしてみてもよいかもしれません。
最後に繰り返しますが、相応の覚悟と自制心を持って読みましょう。何を感じても自分の中だけに抱えておくべき類の作品ですから。



