茶否『クリスにおしえて』
今井神先生の『ニードレス』8巻(集英社)を電車の中で読んでいたら(性的な意味で)興奮してしまい慌てて本を閉じました(笑。さらにあざとさを増した新章ですなぁ。未央ちゃんを筆頭に3人娘は先生に愛されてると感じます。
さて本日は、茶否先生の『クリスにおしえて』(茜新社)のへたレビューです。有名な先生だと思いますが、“ちゃいな”先生とお読みするのですよ。
ちょっぴり切ない恋模様からお馬鹿なエロコメまで作品間で雰囲気に幅がありながら、どの作品においても少女達の飾らない心情を優しく描き出している単行本ですよ。
収録作は、しっかりものの姉と明るいロリ妹、そして二人の兄との愛と幸せに充ち溢れた一つ屋根の下の近親相姦を描く「カワサキサンチ」前後編(←参照 前編「カワサキサンチ01」より)、独立短編9作、および茶否先生の恐るべき漫画の描き方が学べる(笑)おまけ漫画2P。1作・話当りのページ数は12〜22Pで8割がた16P作品。個々の作品のボリューム感は弱いですが、どの作品にも温かくてポジティブな雰囲気がしっかりとあり、読後の余韻がなかなか心地良いのが大きな特徴です。
単行本冒頭にて、無職童貞三十路前で重度のオナニストというカズフサみたいな駄目人間の元へ、森林資源を守るためオナニーを止めさせにロハス妖精エコたんがやって来るお馬鹿エロコメ「ロハス妖精エコたん」(←参照 ティッシュは大切に!)でいきなりスウィングをかまし、その次には、数日の後の別離が決まってしまった男と少女が精一杯思い出を心と体に刻もうとセックスを営む、ちょっぴり切ない短編「クリスにおしえて」に続けるテンションの上下・味付けの豊富さは大きな魅力です。とは言っても、その恋心も性欲も全てが前向きで伸び伸びとしている少女達が作り出す各作品の空気は非常に暖かく、近親相姦や乱交といった破滅を想起させる性行為を絡めても全く不快感を生じさせない手腕は見事の一言。
個人的には上記の短編「クリスにおしえて」が最愛で、男女の別離という切ないドラマ要素を扱いながら、目前の悲しみに囚われること無く、その瞬間瞬間を大切にして恋と性を謳歌するヒロインクリスちゃんの姿が実に逞しくて愛らしく映りました。
また、各作品のページ数は少なめながら人物の魅力と場の雰囲気によって個々のシナリオを魅力的に仕上げており、一人の男を巡って姉妹が互いに“抜けがけ”を仕掛け合う短編「ヌケガケ」、タイトルとシナリオ冒頭の展開およびオチが見事に連関する短編「無断侵入」、性的な意味で弄られちゃって愛欲が暴走しちゃった男の子とそれを芯の強さと混じりっ気のない愛情で包み込む女の子が攻守を目まぐるしく入れ変える短編「激突!隣で晩御飯」など、構成力の強さをしっかりと魅せ付ける作品も多いと感じます。
男子陣の存在感には作品間で幅がある印象で、短編「クリスにおしえて」「激突!隣で晩御飯」「ブサイコ」のようにしっかり人格を持たされているケースもあれば、短編「ヌケガケ」「コクフク×コクハク」のように性欲の代行者以上の存在感はないタイプまであります。まぁ、「ロハス妖精エコたん」の奥田さんの駄目人間っぷりがブッチギリで印象に残りますけど(笑。
そういった男女が恋の熱量たっぷりのエッチを終えた後、お風呂場や布団の中で時に暢気な時に素敵な台詞を交わし合うピロートークで話を締めるケースも多く(←参照 俺って言ってますが女の子 短編「ブサイコ」より)、一部を除いてハッピー&コミカルなラストによる温かい読後感を高めています。なお、カバー裏に6作の後日談プロットが描かれているのですが、どれも面白そうな展開なので是非作品として完成させて頂きたい所。
高校生クラスの巨乳美少女が登場する短編「ロクデナシ」を除いて、登場するヒロイン達はギリギリ二桁〜ミドルティーンのロリ娘さん達。
ツルペタ〜膨らみかけの胸、ぽっこり気味のお腹を備える寸胴体型、ツルツルスージーさんなお股、丸っこい顔のラインなどなどロリ少女を描く上で重要となる要素はしっかり押さえられているため二次元ロリスキーな同志諸兄には嬉しい所と思われます。
一時期安定したかと思っていた絵柄は今単行本では大きく揺れ動いており、そこに安定感を求めるのは不可能です。短編「グル―プ交際」や「カワサキサンチ」の様に、太めのはっきりしたラインで丸みを強調するタイプと短編「コクフク×コクハク」「ロハス妖精エコたん」のように細めの繊細な描線でスタイリッシュに仕上げるタイプではその間に結構違いを感じるので気にする方は要注意。
ただ、茶否先生の名誉のために言うなら、作画力に大きなブレがあるわけでは決してなく、あくまで絵柄のタイプが違うだけです。どっちの画風もOKという方は多いと思いますよ。
ページ数がそこまで多いわけでも、エロへの味付けに特段濃い要素があるわけでもないのですが、魅力的に描かれたアリス達とのラブラブH(←参照 短編「グループ交際」より)は大層魅力的で個人的にはしっかり使える印象。初エッチと既に経験済みの二人のエッチの割合は2:1くらいで、乙女の証の描写はあったりなかったりです。
意外に派手な液汁描写やハートマーク付きのエロ台詞による演出も適度にエロを彩っていますが、中〜大ゴマ主体で構成する各ページで絡み合い抱きしめ合う男女の肢体を安定感のある構図でしっかり描けていることが好印象です。着衣エッチも半分ほどありながら肌と肌が触れ合う熱気が伝わってくるのもラブい印象をしっかりと強めています。
基本的に多回戦仕様であることも抜きツールとしての利便性を高めています。フィニッシュはほぼ膣内射精で固定ですが、出した後の余韻に浸る男女の多幸感の方がより魅力的に映ります。
個人的には、超絶に羨ましい展開が徹頭徹尾に続く短編「ロハス妖精エコたん」の実用性と楽しさ、短編「クリスにおしえて」の温かい心情描写、「カワサキサンチ」ののんびりとした幸せ空間が特にお気に入りです。
ロリーな美少女との幸せでエッチな日々という妄想をまったりと味わいたい貴兄にお勧めですよ。
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