いーむす・アキ『若奥様解放区』
アニメを観る時間が欲しいへどばんです。公私共にやらなきゃいけないことが山積し過ぎていて・・・。エロ漫画レビューを書くのがやらなきゃいけないことかはかなり謎ですが(笑。まぁ何事も楽しんでやりましょう。
さて本日は、いーむす・アキ先生の『若奥様解放区』(ワニマガジン社)のへたレビューです。初単行本のレビューも以前書きましたがブログ移転のドサクサで消失しました(泣。
貞淑な人妻が肉欲の虜へと徐々に徐々に堕ちていくインモラルをたっぷりと味わえる作品集ですよ。
収録作は、単身赴任中の愛する夫を想いながらもその火照る体を抑えきれずに少年との情事に及んでしまった若奥様(←参照 第1話「宴のはじまり」より)がズルズルと愛欲の深みに嵌っていくタイトル長編作「若奥様解放区」全7話+プロローグ&エピローグ&描き下ろしカラー(8P)、およびふたなりのお嬢様と少女のちょっぴり変わった恋模様な「渚の乙女達」前後編。1話当りのページ数は16〜22Pとさほど大ボリュームではないですが、長編作および前後編作としてのまとまりとして見ると十分な話とエロのボリュームはあります。
序章において旦那さんとの濃厚なラブラブエッチを見せつけたのを筆頭に、諸所で挿入してくる人妻あやこさんの夫への真っ直ぐな愛情の表現が眩しく、そんな貞淑さと愛情をいわば“壊していく”様は非常に背徳的に仕上げられています。
単純に性欲と快楽に染め上げて、真っ逆さまに奈落へと転落させるではなく、一度始めてしまった火遊びへの後悔と夫への愛情、徐々に拡大していく淫蕩の日々の悦楽、そして体を重ねることで生じてしまった男の子への愛情が複雑に絡み合いながら、ドス黒い劇終へと流れていく展開の妙は読み手を惹き付けます。
物語の途中、あやこさんの肢体に肉欲を叩き付ける男の子達が半ば強制的にその快楽の輪に引きずり込んだ別の人妻ちかこさんが、その倒錯の場を逆に支配して(←参照 最終話「宴終幕」より)欲望の連鎖が一気に伝搬するスケールの大きな展開は、やや閉塞的な不倫愛としてのリアリティを損ないながらも、背徳の行為の後に引けない感じやその潜在的な惨禍の大きさを如実に表現しており非常に上手いなと感じました。前単行本の『いとしのみゆ先生』(ワニマガジン社)では中盤に見えた黒い要素を終盤で無理やりハッピーにまとめてしまっていただけに、不幸話では決してないもののドス黒い背徳性をラストまでしっかり保ったのはこの手の人妻モノとして最適解だったと個人的には感じています。
話が進むにつれて過激さを増すエロシーンとやはり話が進むにつれ蓄積して行く“抗えぬものとしての肉欲”を是非お楽しみ下さい。
前後編で構成された「渚の乙女達」は性器結合によって互いに愛し合いたいと思うフタナリ少女と(いーむす先生の大好きな)ロリ系美少女(←参照 「渚の乙女達」前編より)が、少年にセックスにおける性器結合の代理を頼むという、かなり読み手を選びそうな作品です。個人的には、一般的に評価が分かれそうなフタナリに関しては全然問題ないのですが、男の子の存在が完全に黒子でしかないのがちょっと残念であり、この二人の少女の睦み合いを両者に閉じたものとして描きたかったのか、男性も含めて3人で性(男・女・その中間としてのフタナリ)が補完されると描きたかったのか不明瞭になっています。
長編作と違いラブ&ハッピーに爽やかに締めるラストを読む限り、おそらく前者だとは思いますが。
ワニマガジン社さんの出版ペースの遅さもあってか、初出は2006年〜2007年冒頭とちょっと古め。絵柄に大きな変遷こそ無いですが、萌え系のキュートさと劇画系の艶を双方高濃度で同時にぶち込んで独特の濃厚風味を作り出すいーむす先生の現在の絵柄に比べると、描線の繊細さは今単行本の方が目立っている感じがあります。
肉付きの良いムチッとした感じは現在でも今単行本の収録作でもしっかり出ているのでエロ的に違和感を覚えることはないでしょうが、トーンワークの密度の高低の差などによってパッと見でページから受ける印象は結構違いました。
「渚の乙女達」はともかくとして長編作ではエロシーンとシナリオ展開が緊密に結びついており、細かい心情描写で話を動かせている分、エロシーンに十分すぎる分量が割かれているのはエロ漫画としての構成力の高さを示しています。
汗に濡れる肉付きの良い体幹、ちょっと垂れ気味で柔らかな巨乳が揺れる様、乱れる黒髪(←参照 第5話「覚醒する被虐の虜」より)と人妻モノとして抑えるべき要素はしっかり押さえられている印象。個人的にはややトーンワークが過剰な近作よりもこのぐらいの肌の描写の好きなんですが、それはお好みでご判断を。陰毛アリのリアル系局部描写の水準は十分高いですが、性器結合部のアップなどをほとんど用いず、男の背欲望と体をその豊かな心身で受け止める様子により力点が置かれている印象です。
エロシーンを彩る擬音の描き方に迫力や演出力が不足気味で、どことなく間が抜けているのは個人的にマイナスですが、液汁描写も含めてエロの派手さを愛する方以外にはあまり気にならないとも思います。
もう一つ個人的な我儘を言えば最終話の人妻大乱交のシーンが視覚的に非常にゴージャスであったのに、それに割いたページ数が少なめでちょっとしょんぼり。勿論、ヒロインと男の子の決着にページ数を割いたためであって、構成上仕方がないのは良く分かるのですが、あまりに勿体ないです。
「人妻モノなんてマッハ堕ちの単調なジャンルだな」などと思っている貴兄には「こういうのもあるんだよ」とお勧めしたい一品です。
勿論、元よりこのサブジャンルが好きな貴兄にはエロの実用性も背徳の香もじっくり味わえるお気に入り作品となると思いますよ。
コメント
No title
みやびつづるさんっぽいといいますか、この人の絵柄は凄く好きです。ただ、手が…。いったん気になるとものすごく萎えるんですよね。基本的にエロ漫画は掲載当時のまま載せて欲しいものですが、このひとの手だけは修正してくださると嬉しい…。(ファンですので買って確かめます)
No title
どうも初めまして。返事遅れてすいません。
手といいますと、こう特に前腕がちょっと短くて体幹とのバランスが取れていない感じが気になるといったところですかね?
なまじエロ漫画は、絵柄でここが気になっちゃうという所があると延々引っかかることがありますもんね。
>みやびつづる先生っぽい
あのお色気過剰感はやっぱ共通してますね!
手といいますと、こう特に前腕がちょっと短くて体幹とのバランスが取れていない感じが気になるといったところですかね?
なまじエロ漫画は、絵柄でここが気になっちゃうという所があると延々引っかかることがありますもんね。
>みやびつづる先生っぽい
あのお色気過剰感はやっぱ共通してますね!
No title
わざわざご返事どうもです。腕というより手ですね。指とかこれはないでしょう・・・みたいなときが結構あります。
単行本買って確認しましたが、直ってませんでした!(^^;)
単行本買って確認しましたが、直ってませんでした!(^^;)
No title
なるほど、言われて読んでみると、何か変ですね(苦笑
なんというか手の甲と指のバランスがおかしいというか、手の甲が腫れてるみたいというか、指の長さが揃ってしまってたりとか(汗 直ってませんね!
じ、次巻以降で直っているといいですね!最近の快楽天を見る限りではちょっと怪しいですけど(汗
なんというか手の甲と指のバランスがおかしいというか、手の甲が腫れてるみたいというか、指の長さが揃ってしまってたりとか(汗 直ってませんね!
じ、次巻以降で直っているといいですね!最近の快楽天を見る限りではちょっと怪しいですけど(汗
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