佐藤登志雄『放課後乱交クラブ』
しかし、狂乱家族日記は最終回手前で超僕好みの新キャラ(褐色肌・巨乳・舌足らず)を投入とか。もっと早く出して下さい(泣。出張のせいで最終回をリアルタイムで観れないのが残念。(当記事は予約投稿)
さて本日は、佐藤登志雄先生の『放課後乱交クラブ』(富士美出版)のへたレビューです。この表紙とタイトルは確かに売れそうな気がします(あとがき参照のこと)。
ダークな凌辱劇から明るくエッチなラブコメまで幅広い作風の中で描かれる、快感に乱れる美少女達の痴態を楽しめる作品集でした。
収録作は、貧乳さんな従妹の日焼け跡の肌のコントラストおよび色白巨乳な従姉とのコントラストの両方が楽しめる「CONTRAST」前後編(←参照 後編より)、片方のカップルの男の子が別のカップルの女の子を寝取る短編「お、ねだん異常」+おまけとしては大ボリュームの描き下ろし後日談(10P)、および短編6作。1作・話当りのページ数は16Por20P(平均18P強)とあまりボリューム感はありません。あまり多くないページにエロもシナリオも出来るだけ詰め込もうとする姿勢そのものは○ですが、読んでいるとちょっと忙しない印象がします。
上述のように作風は様々で、寝取りモノや集団レイプといったダークな作品もあれば、快楽主義につき抜けた乱交モノや主人公が棚ボタ式に両手に花状態を満喫するお気楽プチハーレム系があったりと作品間でのテンションの上がり下がりが楽しい所。
ただし、シナリオのバラエティの豊かさは特定のジャンルへのコダワリが弱いことを同時に露呈しており、シナリオはエロへの導入に整合性を与える作用のみに終始しています。
本来異形であるはずの触手を単なるエロツールとしてしか扱わなかったり(←参照 軽いっ! 短編「DAWN OF THE IMMORTAL」より)、寝取り寝取られにおける心の揺れ動きの描出が弱かったりと、倒錯のエロスへの方向性を持ちながらその方向に踏み込めていないのはややマイナス評価。勿論、このあっさりしたシナリオの味付けは抜きに専念するには悪くない手法ですし、特に短編「胡蝶の夢幻 右舷左舷ようそろ」や「CONTRAST」のお気楽エロ空間の演出にはむしろ好適ではあります。
ただ、やはり個人的には、もう少し心情描写や欲望のせめぎ合いといった演出がオリジナリティーを出す上でも、エロ展開をより官能的に魅せる上でも必要かなと感じます。
エロコメ風味の楽しそうなスタートを切りながら(←参照 へっぽこ超能力者さん 短編「星に願いを」より)どす黒い欲望が凶暴に叩き付けられる凌辱劇に移行し急転直下なオチで読者を良い意味でバッサリ切り伏せた短編「星に願いを」や、脅迫系へと移行しそうなスタートを見せつつヒロインの底なしの欲望がやんわりとした展開に巧く引き込む短編「妄想超特急」などではシナリオをしっかり動かせているのでこの手腕を他の作品でも見せて欲しい所。初単行本が出るまでそれなりに時間がかかったようですが、最初期の作品は収録しなかった模様で絵柄にほとんどブレはありません。多少描線が繊細になったかなぁという程度です。
やや無機質な印象のする絵柄でゴチャッとした描線が華でも難でもあるのですが、基本的には万人受けるするオーソドックスな絵柄なので表紙絵が気に入れば中身も満足できるでしょう。(表紙絵は色の華やかさで実際よりかなり良く見えているのは確かですが)
ヒロイン陣は女子校生さんがメインで全員スレンダーなタイプ。そのスラリとした肢体に装備されるおっぱいは貧〜巨と様々でお股は毛があったりなかったり。
性器描写は淫靡に魅せようとする努力が伺えますが、いやに淡白な乳首や舌の局所描写は個人的には不満です。
この描線密度の高い絵柄がエロシーンではばっちり活きており、性の享楽に千千に乱れるヒロインの心を表すかのようなゴチャッとしたコマ展開でエロシーンを華やかに魅せてきます。
大ゴマの有効活用がもう少し欲しい作品が多かったり、流石に小ゴマ連発過ぎて読みにくかったりするのはご愛敬ですが、アングルや引き・ズームをテンポよく変化させながら進むエロシーンの乱れっぷりはなかなか扇情的です。
タイトルに乱交とあるように、複数の女性がエロに絡むケースが多く(←参照 短編「胡蝶の夢幻 右舷左舷ようそろ」より)、美少女達の痴態の華やかさをさらに高めています。体を濡らす汗の表現や、行為を彩る大小の擬音表記などがさらに各コマの情報量を増しておりエロスを下支えしています。
多回戦仕様なのは嬉しいですがここでも詰め込みの悪癖が出ており、射精回数の確保のため全男性陣が早漏気味。もうちょっとじっくりとしたエロ展開を見せて頂きたい所です。
なお、破瓜描写の記号は控えめながらある場合が多いのは嬉しい所。
多少外出しを含みつつ、フィニッシュは断面図を絡めながらヒロインの最奥にばっちり中出しで結構爽快です。ただ、事後に「ピル飲んでるから大丈夫」とか言わなくていいですから…。
エロの見せ方と上手さとシナリオの起点となるワンアイディアの盛り込みはしっかり見せている初単行本なので、今後はエロとシナリオを如何に相乗効果で魅せていくかということが課題なのかなという印象です。
今単行本は即効性のある抜き物件として十分お勧めできますし、今後完全にテンプレ展開に落ち着くのかオリジナリティーを発揮してくれるのかが注目の作家様です。
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