ちば・ぢろう『WORK WORKお姉さん』
あー、ストライクウィッチーズが終わってしまいましたねぇ(精気の失せた目で。来週から、フランチェスカ(管理人の嫁)もエイラーニャもハルトマンも観れないのかぁ・・・。話の締め方がちとグダグダだったので仄めかされた2期は是非お願いしたいですなぁ、勿論主役をフランチェスカにして(狂気の目で。
さて本日は、ちば・ぢろう先生の『WORK WORKお姉さん』(久保書店)のへたレビューです。タイトルは“ワクワクお姉さん”と読みます。
タイトルに偽りなく働くお姉さんたちのエッチな奮闘劇が楽しめる作品集ですよ。
収録作は全て短編で8作。1作当りのページ数は全て20Pで統一されており、作風のブレの無さと併せて安定感を出しています。
ド迫力のエロシーンや重厚なストーリーとはほとんど縁はありませんが、全作品で漂う穏やかな雰囲気が魅力であり気持よく読み進めることができます。
内容に関しては、カップルさん達のラブラブHな短編「働け!メイド社員」「ふららんナース」などのコメディ風味の恋愛模様もありますが、基本的には軽快なエロコメディがメインです。
熾烈な携帯販売競争で他社に勝つため販売員なお姉さんがエッチな販売作戦を実行する短編「秘密のヨソーガイ!!」(←参照 聞き覚えのある社名が登場します(笑))、家族経営の海の家が隣に出来た企業経営の海の家とのお客獲得合戦に親娘のエロエロサービスを投入な短編「シーサイド・ハニー・トラップ」など働くお姉さんの涙ぐましい営業努力が楽しめます。紹介されたバイト先がハプニングバーならぬハプニング中華飯店で〜な短編「来来!!艶々飯店」やピザの配達員のお姉さんがデリヘル嬢に間違えられて〜な短編「デリ☆デリサンタガール」のように巻き込まれ系の作品もありますが、ヒロイン達は「エッチも気持ち良かったしちゃんとお金も貰えるし、まぁいいか」と極めて能天気な総括をしてくれるので暗さや深刻さはほとんどありません。
コメディ要素に関して言えば派手さやずば抜けたテンションの高さはないものの、読み手をニンマリとさせる落ち着いたコメディ展開を見せます。特に、短編「桜花酔夢譚」のラスト1コマに代表されるような、ほのぼのとしたコメディオチが心地よい印象があります。
加えて、多少我儘だったり馬鹿だったりしますがエロサービスを受ける男性陣を決して卑怯な悪人として描かないこと、エッチに結ばれる男女への周囲の人間の視線を優しいものとして描くことが非常に温かみがあり作品の雰囲気を良くしています。
新人作家さんならばテンションの高さとキャラクターの魅力だけで押し切ろうとしがちなジャンルをふんわりとした空気で口当たり良く包んだ手腕はさすがベテランの先生といったところでしょうか。
タイトルにお姉さんと在る通り、メインヒロインは19〜25歳(推定)程度の美女さん達。短編「シーサイド・ハニー・トラップ」「みこみこ☆おやこ」ではヒロインのお母様もエロ要員で登場しますがこちらは30代後半くらいでしょう。なお、残念ながら親子丼は食べられません。
働くお姉さんということもあってコスプレ要素は強めであり、チャイナドレス(←参照 これはいいものだー 短編「来来!!艶々飯店」より)や上述の携帯販売員の企業コスチューム、巫女服やナース服、OLさんの職場制服など各種取り揃えられており制服好きには嬉しい所。短編「働け!メイド社員」は職場の罰ゲームでメイド服という変わり種で面白いですが、3人にメイド服を着せながらエロは一人だけというのはちょっと寂しい感があります。あと、フレンチメイドのフレンチは“フランスの”という意味ではなく“下品な、いやらしい”という意味ですぞ、ちば先生!
表紙絵は彩色の影響かやたら重みのある絵柄になっていますが、旧世紀の絵柄を未だに受け継ぐオールドスタイルのエロ漫画絵柄。個人的には親しみ易いのですが、萌え成分はあまりないので昨今主流の絵柄に慣れているとちょっと評価が厳しくなるかなという印象です。
ヒロインのボディデザインについてはボン・キュッ・ボンの王道タイプ(←参照 エッチで艶々とはお若いことで 短編「みこみこ☆おやこ」より)で訴求層は広いと思われます。性器描写に関しては陰毛アリのリアル寄り路線ですが、漫画チックなデフォルメが中途半端に効いていてあまり煽情性は感じられません。絵柄には十分マッチしているとは思うので難しい所ですが。
エロシーンに関しては、エッチなコメディの延長線上でセックスシーンが必要になっている印象が強く、あまり分量が多いとは言えません。
制服を着たお姉さんがエッチなサービスをしてくれるというシチュエーションそのものは非常に魅力的なのですが、お口ご奉仕やおさわりにページを取られて抽挿シーンがかなり短めな作品があるのは少し残念です。
とは言え、そもそもエッチが大好きだったお姉さんが気持よさそうに交わるシーン(←参照 短編「桜花酔夢譚」より)は十分エロチックであり、おそらく意図的に描線の密度を上げた猥雑感漂う絵柄が実用性を下支えしています。個人的にはボリュームがもう少し欲しいながらもちゃんと抜きに使える水準だと感じました。フィニッシュシーンは基本的に中出しをメインとしつつぶっかけ描写も多少絡めてきます。なお、エロシーンの台詞までにお馬鹿要素を含めてくることには賛否両論あるかなぁという印象。
実はちば先生の単行本を買うのは今回が初めてだったのですが、エキセントリックな内容を穏やかに魅せる手法がなかなか楽しかったのでちょっと過去作も読んでみようかと思いました。
個人的にはお馬鹿な展開が楽しい短編「デリ☆デリサンタガール」とチャイナ服娘のエッチなハプニングにやられてしまった短編「来来!!艶々飯店」がお気に入り。
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