榎本ハイツ『柳田君と水野さん2』

ここ数日、人妻万歳!とか人妻万歳!とか書いているので、いい加減ゆすらさん(きなこ餅コミック様;自称貞淑な人妻)あたりに愛想を尽かれそうです。管理人は一桁クラスから40近い人妻まで全部大好きです、二次元限定ですが。
さて本日は、榎本ハイツ先生の『柳田君と水野さん2』(コアマガジン)のへたレビューです。前単行本(左)に比べて柔らかくなった表情が素敵な表紙(右)ですなぁ。
柳田君と水野さんを中心に若い男女の恋愛模様をハートフルに、そして熱量たっぷりに描いた作品です。
収録作は、真面目な性格なのに大バカ変態野郎の柳田君とそんな彼を好きになってしまった水野さんのバカップル模様(←参照 キュン☆じゃないよ 第12話「キュン☆?」より)を軸にして描く青春群像劇「柳田君と水野さん」第12〜最終21話。1話当りのページ数は基本的に20〜22Pで、描き下ろしが加えられた最終話のみ38Pの大ボリューム。
混じりっ気無しのド直球なラブコメディであり、各話ごとの読み応えはそれほど強くないのですが、1巻を含めて積み重ねたエピソード故にシナリオに重みと説得力がしっかりとあります。
前単行本ラストにて柳田君に告白した後輩女子、佐東さんによる熱烈なラブアタックが敢行されますが(←参照 馬鹿っぽいですが彼女なりの精一杯の決断です 第14話「証明?」より)、どーしょもない部分もありながら水野さんへの微塵も揺るがない愛情を持っている柳田君の心は動きません。それ故、シリアス色が色濃くなったりキツイ修羅場が展開されたりすることはありません。
また、この作品の素晴らしい点の一つが、サブキャラ達を含めて誰一人漏らさずに幸せな結末を用意していることで、傷心の佐東さんも元モブキャラの浅田君と幸せに結ばれます。また、元モブキャラとは思えない力強い告白をするんですよ、浅田君。
イケメン女たらしと見せかけて実は凄く好人物な武田君と春ちゃんのコンビも含め、「みんな幸せになれよー。」と心から思える優しくて温かい雰囲気は非常に好感です。
そして勿論、水野さんの強烈なツンデレ振りは健在であり、高熱を出しながら雪山遭難した柳田君を吹雪の中捜索しに行ってすら叫ぶこの台詞(←参照 台詞自体はベタだけど 第14話「証明?」より)は並のツンデレヒロインの追随を許しません。1巻にて「強姦魔」「エセテクニシャン」「変態」など様々な汚名を(自業自得とは言え)着せられていた柳田君が素敵な表情を見せるいい男にドンドン成長していく様も素晴らしいです。
幸せな日々から一時の別離を経験し、そのことが二人の絆をさらに高めて再開という、言ってしまえばベタな終盤展開ではあるのですが、二人が積み重ねてきた不器用だけれども真っ直ぐな想いのぶつかり合いのエピソードが沢山積み重なった上での展開のため、非常にドラマチックに演出されています。
時に視線を外し、時に「好きじゃない」と嘯いてきた水野さんが最終話にて、柳田君の瞳をしっかり見据えながら「大好き」というシーン(左下参照のこと)で、管理人は嬉し涙で号泣しました。
決して大きなドラマ展開や繊細な心情描写があるわけではないのですが、気持のいい人物達が繰り広げる日常をじっくりと長編で描いたことでラブコメとしての完成度をしっかり高めている印象です。
掲載誌がばんがいちということもあり、エロシーンの質は高いものの量的な満足感はそれ程でもありません。
不器用で実直な愛の言葉を紡ぎながら(←参照 今シリーズのゴールにして最も秀逸なコマ 最終21話「あんただけ」より)、想いの丈を示すように激しく交わるエロシーンは十分魅力的ですが、シナリオパートの分量が多く股間のジョイスティックを握る(words by gosplan大兄)にはやや物足りないのは事実。どちらかというと、心も体もつながっているんだけど水野さんが素直になれない微笑ましさを日常シーンの延長として楽しむタイプのセックス描写かなと思います。
柳田君が聖水と言い張るおしっこ関連を除き、良い意味で捻りの無いエロシーンの構成はバラエティ不足ですが、他の2組のカップルのラブラブHを投入することでマンネリ化を回避しています。
軽く前戯→ズンパンズンパンの後に多少外もありながら、一緒にラブい台詞を繰り返しながら絶頂を迎えるヒロインの中に注ぎ込む展開なので使い易い展開なのは間違いありません。
表情変化や台詞のやり取り、そしてキャラクターの良さで魅せる王道のラブコメディとしてしっかりと長編を構築した力量を高く評価したいです。
ガチの抜き物件をお探しだとちょっと厳しいですが、感情移入して抜ける人には意外に抜き用としてもお勧めできます。そしてラブコメ好きには是非とも読んで頂きたい作品です。お勧め!
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