田倉まひろ『たくらまかん展覧会』
現在出張中につき新刊レビューが出来ておりませんので、この際お気に入りの過去作レビューをしようという試み中でございます。予約投稿にてお送りしております。御免なさい。
さて本日は、田倉まひろ先生の初単行本『たくらまかん展覧会』(ヒット出版社)のへたレビューです。管理人が大好きな作家様の一人です。
ユニークなキャラクター達が元気に動き回る大バカなラブ・コメディと激しい肉弾戦のエッチが楽しめる作品集です。
収録作は全て短編で8作。短編「Open Success」「三白眼の彼女」「Vanishing Bunny」に関しては描き下ろし後日談ショート(2〜4P)がおまけとしてついています。
1作当りのページ数は20〜28P(平均24P弱)と適度なボリューム。エロシーンの抜き的な満足感とコミカルパートの軽快な読み心地が両方味わえます。
作風に関しては、人外娘さんなども含むちょっぴり変わったヒロインさん達やこれまた一クセある男性が繰り広げるいい意味でハチャメチャなラブ・コメディ(←参照 衝撃・笑撃の開幕 短編「Open Success」より)。同じくヒット出版社系の井上よしひさ先生やおおとりりゅうじ先生、元ヒット所属の道満清明先生などが好きならばお気に入りになること間違いなしです。
上述の先生方の作品に比べても、ギャグへの踏み込みは全く劣らず、その勢いの良い破天荒さはむしろ勝っているのではないかと思うほど。オーバーな演出や勢いのある台詞回し、思い切りの良い表情変化などで魅せるコメディの楽しさは初単行本にして既に一級品です。
田倉先生による作品解説でも記述されていますが、登場人物達による記憶に残る面白い発言の数々も大きな魅力。
途中まで猫耳ロリ娘の童話チックな不幸話かと思わせておいて、読者の予想の完全斜め上にぶっ飛んだ終盤展開を見せた短編「ばっちゃのねこ」は唖然とした後に大爆笑な快作にして怪作。その内容は是非自分で読んで大いに楽しまれることを強くお勧めします。
また、時に乙女チックに時に優しくコミカルに描かれる登場人物達の甘い恋模様をしっかり描出できているのがラブコメ作品として大きなアドバンテージ。
短編「お嬢様3分クッキング」のツンデレお嬢の恋心故の暴走はとても素敵。短編「三白眼の彼女」の無愛想な三白眼娘の不器用だけど率直な愛の告白に胸がキュンキュン。何年間も愛の言葉を明るく伝えてきた天然男子と素直になれなかったスパッツ娘が幸せに結ばれる短編「すきスキ SCREAM SHOW」の微笑ましいラストに頬が緩みます。
短編「偉大なる第一歩」のおっとりした性格のロリロリバンパイアさんのキュートな結婚&子作り宣言もとてもお気に入りです(←参照 可愛いなぁもう 短編「偉大なる第一歩」より)。後述するように結構激しいエロシーンを描き、時に強要めいた行為もあるのですが、上記の例のように必ずハッピー&コミカルなラストを持ってきます。
サディスティックな欲望を刺激しつつも、その情欲に伴う後ろ暗さをラストで綺麗に払拭し、読後感を楽しく爽やかにする構成はエロの実用性とラブコメの楽しさを両立させるのに大きく貢献していました。
デフォルメを強く効かしたユニークな絵柄であり、漫画チック絵柄と萌え系絵柄の折衷タイプという印象(←参照 短編「三白眼の彼女」より)。短編「ふたつぎぬ」のメイドママンを除けば、貧〜巨乳のミドル〜ハイティーン美少女かロリーな外見な人外娘さんがヒロイン。それぞれ漫画チックに素敵なキャラ立てがされており、全員実に可愛らしいです。
コミカルパートでも恋愛模様においても、男性にしっかり存在感があるのは嬉しい所。
エロシーンに割かれるページ分量は決して多くないのですが、互いのピュアな恋心と肉欲が爆ぜる性交を激しい勢いを以て描けています。
全二次元ロリ輪姦スキー(管理人含む)が大喜びな短編「ばっちゃのねこ」はかなり強烈な凌辱劇ですが、例え純愛エッチであろうと嗜虐欲を煽る派手な表現を絡めてきます(←参照 短編「Open Success」より)。コマを彩る力強い効果音やあまりの性感に紅潮し白目を剥くアクメ顔、絶叫混じりの台詞、結構な量で叩き付けられる白濁液などなど、エロの味付けはしっかりと濃くされておりしっかりと使える作りになっています。
メイド服やバニーガールコス、オールドスタイルなセーラー服などコスチュームが充実しているため、着衣エッチの比率が高め。余談ですが、個人的には破れたスパッツやストッキングなどにエロスを感じます。
フィニッシュは涙を浮かべて絶頂を迎えるヒロインにばっちり中出し(1回アナル中出し)で射精カタルシスを満足させてくれます。
フェラやパイズリでの前戯で1回ぶっかけてくれる多回戦仕様が多めではありますが、エロシーンの分量および構成の都合上1回戦で試合終了というケースもあってそこだけはちょっと残念です。
女の子が可愛くてかつ楽しいエロ漫画をお求めな貴兄はマストバイといって良い、管理人の超お勧め単行本です。
購入当時はブログを始めていなかったこともあって1年以上遅延のレビューと、一ファンとしては後悔の極み。やっとこさ紹介出来て嬉しいです。
2007年ベストテンにはギリギリ入らなかったのですが今となっては入れておけば良かったと後悔しております。
コメント
No title
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きなこさん、お久しぶりです。コメント有難うです。
阿吽が好きな雑誌なのでここの所両先生の作品を見ないのが確かに気がかりですよね。
二人とも一般でやれる実力がありそうなのでもしや水面下で・・と邪推もしたくなりますが、やっぱエロ漫画を描いて欲しいなぁとファンとしては思う所です。
まぁ、僕もセカンド単行本を気長に期待することとします。
阿吽が好きな雑誌なのでここの所両先生の作品を見ないのが確かに気がかりですよね。
二人とも一般でやれる実力がありそうなのでもしや水面下で・・と邪推もしたくなりますが、やっぱエロ漫画を描いて欲しいなぁとファンとしては思う所です。
まぁ、僕もセカンド単行本を気長に期待することとします。
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田倉まひろ先生は霧恵マサノブ先生と同じくらい好きな作家さんなのですが、最近は阿吽誌上で両先生を見かけないのが気にかかります。阿吽自体のリニューアルの話もあるようで、不安はつのります。
早くセカンド単行本出してください田倉先生!