大道いむた『いけないいもうと』
かかし朝浩先生の『暴れん坊少納言』3巻(ワニブックス)読みました。面白くて豆知識も学べていい漫画ですなぁ。管理人はお色気たっぷり未亡人な和泉式部と「〜っス」という口調がツボな侍女の蔦が好きです。
さて本日は、
独特の可愛らしさを持つヒロインさん達とのラブラブHまたは大バカコメディが両方楽しめる作品集ですよ。
収録作は、それぞれの兄妹の愛とセックスを描く連作「いけないいもうと」「いけないいもうと2」(←参照 微笑ましいハッピーエンド 「いけないいもうと2」より)、同様にラブい兄妹相姦の内容ながらコメディ色の強い連作「いもうとマニア道」「いもうとマニア道2」、および短編8作となっています。連作とは言え、話は全くリンクしていないので全て短編作と考えて頂いて結構です。1作当りのページ数は8〜20P(15P強)とやや少なめ。
単行本通したボリューム感は乏しいですが、じんわり暖かい兄妹愛のお話も勢いの良いお笑いコメディも、心地よい軽快感があるのは事実です。
単行本タイトルに“いもうと”とありますが、コメディ調の作品も含めて妹モノは6作ですので「ロリィな妹しか見たくない!」という紳士淑女の皆様は留意されたし。
作風としては、ナンセンスギャグが炸裂するお馬鹿系(←参照 三白眼娘ってイイですよね!? 短編「くのいち刑事」より)、兄妹や幼馴染、再開した先輩後輩が結ばれるハートフルなラブエピソード、および「いもうとマニア道」のように両者の中間的な作品の3つに大別できます。お馬鹿ギャグ系短編は、素敵に奇天烈な台詞回しとシュールな設定で大いに笑わせてくれますが、元々少ないページ数をコメディに多く費やしているのでエロシーンが4Pくらいしかない作品もあり、賛否が分かれそうな感があります。短編「こわれたTV」に至っては挿入すらないですし(笑。
エロシーンもギャグの一環ぐらいに考えて楽しむのがベターだと思いますよ。
ラブラブ系の作品は、やはりページ数の少なさとエロの分量確保のために恋愛描写はそこまで強くはありません。
しかし、何気ない所作や耳まで真っ赤にした表情でヒロインの恋心を描写する実に心憎いコマが数多く配置されており(←参照 視線をずらす照れの表現が多いのも特徴 「いもうとマニア道2」より)、ラブい雰囲気はしっかり出ています。「いけないいもうと」や短編「おまじない」のように、男性側の暴走や我侭故に強要気味の行為が描かれることもありますが、お話のラストは温かいハッピーエンドが基本なので多くの方が受け入れられる内容になっていると思います。
ただ、快楽至上系か恋愛系かでバランスの悪い短編「キスよりエッチ!!」や、エロ漫画的には禁じ手気味な(面白かったですけど)オチを迎える「いもうとマニア道2」あたりは人によって多少評価に差が付きそうなところ。
絵柄的には昨今流行の萌え系とは逆に分かり易い可愛らしさのあまり無い漫画チックに地味な絵柄。ギャグ系で一人爆乳さんもいますが、基本貧〜並乳で貧相なボディに三白眼とか太眉毛とかのこれまた地味な要素を備えるミドルティーン中心のヒロインさん達は悪く言えば華にかけるキャラデザです。
ギャグ漫画チックに大きく顔の造作を崩したりとキュートさを前面に出しているわけではないですが、読み進めるうちにその独特の可愛らしさにドンドン愛着を覚えていくようになっているのは正にマジック。地味キャラ好きには堪えられないと思いますよ!
上述のとおりエロシーンの分量はそこまで多くないことに加え、強烈なセックスアピールを有しているわけでもないでも実用性はあまり高いとは言えません。
しかしながら、顔を真っ赤にし、唇を噛み、涙と涎を垂らすヒロイン達の表情は(←参照 「いけないいもうと」より)、非常に泥臭いがそれ故一層可愛らしく、そして同時にエロチックに感じます。各コマにおいて白地が目立つ日常シーンに対し、男女の肢体と擬音が画面を埋めるゴチャッとしたコマが多いエロシーンのページの賑やかさの増加が面白い所。
また、全裸に必ずしもなるわけではないものの、(特に少女の)頭や手、胸にに添えられた男性の手の描写が肌と肌を合わせる温度感を醸し出しているのが恋愛H系の短編では好感を覚えました。
ラストは2作を除いて(というか1作は挿入なし)中出しフィニッシュで、性器のアップというより絶頂を迎えるヒロインの体全体の表現に重きを置いたものです。
個人的には、両手に花ならぬ両手に妹な「いもうとマニア道」と三白眼な忍者娘がキュートな「くのいち刑事」が抜き的にもお気に入り。
ガチの抜き物件をお探しの方にはお勧めしにくいのですが、読んで楽しい気分になれるハッピーなエロ漫画をお探しの貴兄には是非お勧めしたい所。
これからもそのユニークなキャラデザと気持ち良いコメディ&恋愛話の作風をキープして頂きたい
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