レオパルド『ふたり嫁』
(一部とは言え)世間的にはコミケでバーンと盛り上がっていると思うのですが、盆休みは積ん読になっている一般/エロ漫画を読むのに使います。こんなんだから、作家様の同人での作風とか来歴とかが僕は分からないままなんでしょう。勉強したいとは思うんですが…。
さて本日は、レオパルド先生の商業では初作品集となる『ふたり嫁』(コアマガジン)のへたレビューです。寡聞少見の身で詳しく存じ上げないのですが、同人では有名な方とお聞きしました。
ボリューム感たっぷりのおっぱいとおしりに埋もれる幸せに浸りたい貴兄にお勧めな作品集ですよ。
収録作は商店街の美人人妻4名(←参照 シリーズ第3話「人妻温泉」より)と青年との素敵に能天気な浮気Hを描く「人妻チアリーダー」シリーズ全4作、および短編5作。1作・1話当りのページ数は16〜30Pで平均22P強。ヒロインの体型やエロのシチュエーションに由来するエロのボリューム感はありますが、良くも悪くもコアマガジン作品らしい軽さがあってスラスラと読み進められます。
シナリオ描写が絶無でひたすらテニス部員の少女5名がエロ漫画的な特別訓練を受ける短編「特訓」を除けば、作風は全作品共通して明るいラブコメ・エロコメ。
基本的にシナリオが練られているとは言い難く、加えてストーリー展開自体に力点が置かれていません。快活に動き回るヒロイン達のキャラクターの魅力のみで読み手を作品世界に惹き付けるタイプと言えるでしょう。
(一応)不倫Hである「人妻チアリーダー」シリーズでも人妻モノに付き物のシリアスさや後ろ暗い感情の描写はかなり希薄で、非常にあっけらかんとした能天気さがあります。
表題作「ふたり嫁」に代表されるように、ほとんどの作品は誰も不幸にならない優しく楽しいラスト。ややご都合主義が過ぎる感もありますが、それはそれで悪くないというのも率直な感想です。
個人的には、不良少女と男性教師の馴れ初めから二人のラブラブH、そして幸せに結ばれて家族となるまでを優しく描いた短編「金髪ストレート」のラスト(←参照)がお気に入り。恋人としてのヒロインも魅力的でしたが、母および妻として生きる喜びが伝わるような眩い笑みがじんわり心を温かくしてくれます。
シナリオ描写が弱い分、分量がしっかり確保されたエロシーンで大活躍するヒロイン達は中○生〜人妻熟女さん(子持ちさんもおります)と幅広め。「人妻チアリーダー」シリーズ以外は女子高生さんがメインと言えます。性格的にはどのキャラもツボを押さえた親近感の湧く楽しいキャラクターとして設計されます。
絵柄に関しては、親しみやすいアニメ/エロゲー絵柄を基盤としつつ、トーンワークやベタを大量に盛り込み、描線をタイトに描き込む密度の高いタッチが魅力です。
短編「特訓」や「金髪ストレート」では貧乳スレンダー娘さんとのエッチが描かれますが(結構いいアクセントになっていました)、ほぼ全てのヒロインは特大のおっぱいとさらにボリュームのあるおしりを標準装備。
おっぱいの重量感・迫力も相当なものですが、その上を往くのがこれでもかと大きさを強調されるおしりのボリューム感(←参照 シリーズ第1話「人妻チアリーダー」より)。遠近法や魚眼レンズの様な歪ませた空間描写を駆使し、ボディバランスやデッサンを時に無視して(笑)、表現される大きな乳や尻に顔や手、はたまた股間の棒が埋没するシーンの充足感は堪えられないものがあります。
近作では改善が見られますが、ただでさえ個々の絵の情報量が多いタイプですので大量の小ゴマを1ページ内に詰め込み、かつそのページを連続させる手法は華やかさがあるもののやや読みづらくリズム感に欠けています。大ゴマでこそ映えるむっちりおっぱい・おしりが小・中サイズのコマで描かれているのはあまりに勿体無いです。
加えてシーンや構図の切り替えがやや唐突な印象があるのもエロの流れを悪くしがちです。実用性の観点からあまり気にならないとは言え、もう少し工夫が欲しいところではあります。
女性器のアップ等はあまり行わず、ヒロインのむっちりボディと男性の体躯が激しくぶつかり合う肉弾戦の描出がメイン。ひょっとこフェラ(←参照 ちょっと極端な例 「金髪ツインテール」より)やパイズリなどの女性側の前戯も、おっぱいやおしりを揉んだり色々挟んだりな男性側の前戯もなかなかねちっこく存在感があります。フィニッシュは気持ち良さが頂点に達したヒロインさんの目一杯広がったオミャンコにたっぷり中出しを敢行し、ティンコを引き抜いたそこからドロリと白濁液を流れ出る描写によるアフターサービスも完備。
コアマガジンの作品らしい安定感・安心感のある万人向けのエロ展開・エロシチュエーションと言えます。余談ですが、レオパルド先生は女性器以上にち○この描き方が大変お上手という印象を受けました。
明るく楽しくそしてH!なコンビニ誌エロは好きだけど、ちょっとエロとか女体とかのボリューム感に欠けるなぁとお嘆きの貴兄はマストバイな1作と言えるでしょう。
ただ、決定的な個性に欠けており、ややワンパターンに成りかけているメガストア系列の作品群に食傷気味の貴兄には見送り物件かもしれません。
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