あしか『ぐずぐずしてたらそだっちゃうよ?』
横島一先生の『悪徒』1巻(秋田書店)を読みました。『金剛番長』(鈴木央/小学館)もそうですが、決め台詞のカッコイイ野郎キャラは大好きです。愚直なまでにストレートで熱い漫画も大好きなのです。
さて本日は、あしか先生の『ぐずぐずしてたらそだっちゃうよ?』(コアマガジン)のへたレビューです。待っていた甲斐がありました。
美的センスの高さを窺わせる丁寧で美麗な作画で表現される少女達の心象風景と痴態が、読み手の心と性欲中枢を強く刺激する傑作ロリエロ漫画作品です。
収録作は全て短編で9作。5年ぶりの単行本ということもあって初出は2005年〜2008年とやや広めです。
1作当りのページ数は20〜28P(平均25P弱)と適度な分量ですが、作画力の高さが生み出す1〜2P単位での味わいの深さが作品全体の満足感に貢献しています。
表紙の絵柄から想像できるような、ロリ娘さん達の可愛らしさとピュアな性愛の喜びを描く平和な短編も多いですが、収録作の半分くらいは割合ガチな凌辱劇です。
とはいえ、ヒロインが無残に蹂躙される凌辱劇ですら、ポエティックな感さえある素朴な少女達の心理描写にふんわりと包んで描くため、あまり作品間での大きなギャップを感じさせません。
しかしその穢れなき心の純粋性、幼さ故に享受できる脆い幸福が輝く故に、彼女たちが迎えるであろう絶望と悲しみを強く想起させ、人によっては後味の悪さを格段に高めてくれること請け合いです(←参照 優しく描かれる絶望 短編「ちびっこ☆ナース」より)。また、短編「女の子はみな魔法をつかう」では少女のデモニッシュな側面を取り出して見せ、それが生み出す惨禍をグロテスクに、しかして耽美に描き出しています。ラストシーンの“壊れた”少女が持つ強烈な禍々しさと倒錯的な美しさの共存は圧巻です(人によっては吐き気を催すでしょうが)。
ただし、今単行本において存在感があるのは、やはり快楽としてのセックスを幼いからこそ純粋に楽しむ存在として描かれるニンフェット達。
短編「男子は校庭でサッカー 女子は視聴覚室へ」がその代表的な作品の一つであり、主人公の少女が性教育の授業によって初めて性というものを意識し、興味の暴走の結果セックスを体験します。
その快楽を経験した彼女の純粋な喜び(←参照)、人の性愛という深遠なモノに出会ったことで彼女の世界が変容するという普遍的なテーマが非常に伸びやかで力強いラストを迎えさせます。何故か管理人は嬉し涙で目が潤みました。勿論、短編「The King of Lilliput」や「オタフク」のように、お話のスタート時点でエッチと男性が大好きなケースもあり、こちらの非常にドリーミーな理想郷的世界の構築も、設定やキャラ立ての巧さ故に非常に魅力的です。
また、アイディアの勝利のなコミカル短編「変身少女ウルトラすばる」や純然たる快楽主義な短編「まほちゃんと、」など収録作の作風はバラエティに富んでいます。
収録中作品で最古作の短編「いもうと狩り」では例外的にハイティーン少女がヒロインですが、その他の短編のロリっこ達はほとんど一桁〜ギリギリ二桁クラスのぺドに近い年齢層。絵柄やキャラデザも凶悪なまでにその幼さを強調しますのでレベルの高い(笑)二次元ロリコンな方以外は回避の方向で。
ペタンコな胸、寸胴な下腹部、短い手足と成人女性のセックスアピールが尽く除かれたょぅじょの肢体が発する禁忌の色香、極上の背徳感をご堪能されたし。
少女達を彩る衣装や装飾品(←参照 短編「The King of Lilliput」より)、性具、そして彼女たちの痴態をより魅力的にする背景などの丹念な描き込みは非常に好印象です。個々のコマの美しさ・少女達の動きの躍動感も一級品なのですが、さらに素晴らしいのは縦横無尽なアングル変化や複雑に絡み合いながらも描かれる行為の流れをスムーズに伝えるコマ展開などが作り出すページ単位での絵としての構成力のずば抜けた強さです。
時にコマという単位を放棄するダイナミックさ、逆に曲線的なコマ割りを直線的なコマに絡めるテクニカルさを魅せ付け、時に急激に時にスムーズに流れるように視点を変化させていく構図の巧さはエロシーン・日常シーン共に魅力的。
個人的に現在のエロ漫画業界でトップクラスの芸術的センスを持っている先生だと僕は思っています。
その漫画としての構成力・コマの展開力はエロシーンでも当然活きており、絡み合う体の躍動感・行為の激しさやねちっこさなど様々な要素がうまく絡み合って表現されています。
複数人での性行為が描かれることが多いですが、そういった場合でも絵柄は非常に安定しており、時にアクロバティックにすら感じるほど絡み合う男女をしっかり描けています。
なお、帯の訴求文にある通り、フェラのシーンは豊富でかなり力が入っている印象です。ロリ娘達のダブルorトリプルフェラなどという二次元ロリスキー垂涎のシチュエーションも多く用意されています。
絵の扇情性で勝負するタイプなので台詞はかなり抑えられており、ょぅじょヒロインにエロい台詞をハイテンションに叫びまくって欲しい貴殿にはちょっと不満かもしれません。
個人的なお気に入りは短編「The King of Lilliput」と「オタフク」(←参照 「オタフク」より)。「The King of Lilliput」に登場する白系ロシア人の三人娘も管理人の嗜好にドストライクでしたが、お兄ちゃん大好きな妹三人がそれぞれキュートなナース服を着て愛らしく動き回る「オタフク」にメロメロでした。
かなり人を選ぶ描写や凌辱モノがあることに加え、最大の売りである絵柄の変遷が認められるため、ロリスキーな方にさえ広くお勧めできるわけではないのですが、非常に完成度の高いロリエロ漫画であることは間違いありません。
管理人としては「2008年No.1ロリエロ漫画の座を御免なさい先生の『おませで御免!』と存分に争える傑作がついに出てきたな!」と大変喜んでいる次第であります。
コメント
コメントの投稿



