ドリル汁『催誘姫』
レビュー書く時には音楽(9割がたメタル)を聴きながらPCに向かうのですが、ジャンルとかバンドによって筆が進んだり遅くなったりするのが面白いです。とりあえず、今聴いているVomitoryの『Primal Massacre』(ブルデス)はBGMには向いてないかなぁと(笑)。
さて本日は、ドリル汁先生の『催誘姫』(エンジェル出版)のへたレビューです。なお、タイトルは“さいゆうき”と読みます。
乱立する特大フタナリち○ことド派手に噴出する白濁液とが彩る特濃のカオティック・ファンタジーエロを楽しめる単行本です。
収録作は、強い法力と精力の持ち主の生臭坊主・玄奘が大妖怪である孫悟空と猪八戒(←参照 第8話より)を(性的な意味で)調伏し天竺を目指す道中を描くエロエロ冒険活劇「生臭坊主は西へ西へ」第1〜8話。今単行本で一応お話は終了という形式ですが、ドリル汁先生としては続きを描きたいらしく、同人誌で描こうかと後書きにて書かれていますが、個人的には商業作品で是非に続きを書いて頂きたいと思っています。これで終わりなんて勿体ないにも程があります。
第2話のみ22Pで、他の回は全て20P。エロに関してはとにかく濃いマニアックさ故の重さがありますが、歯切れのいい台詞回しの勢いとコミカルな味付けがこってりしたエロによる胸やけを解消してくれています。
第1話の開始1Pにてキャラクターの顔すら出さず、白濁液を吐き出す性器結合のアップのコマのみで構成した挑戦的なページが示すように、本作はシナリオやキャラ作りよりも迫力あるエロシーンをボリュームたっぷりに魅せることに力点が置かれています。
シナリオラインの描出が不足気味であることにやや不満はあるのですが、西遊記およびそこに登場する登場人物達というポピュラーで馴染み深いストーリー・キャラクターを下敷きにしているために、丁寧な説明・シナリオ描写がなくても話の流れや雰囲気が自然に掴めてしまえる構成の巧さはアイディアの勝利と言ってよいでしょう。
また、分量的には多くないものの、キャラクターの動きおよび場面の演出が光るバトルシーンがあること(←参照 対沙悟浄戦 第3話より)、動き登場する敵味方の女妖怪さん達を単なる美人・美少女キャラでは無く、凶暴性や獣性を持つ“化け物”としての側面をしっかり残して描いていることが、元ネタから由来している冒険活劇の楽しさをしっかり作り上げています。玄奘の過去のエピソードに関してはかなり凄惨なものを想起させるシーンがありますが、そこを除けば終始エネルギッシュでハイテンションな明るいエロ活劇という印象が強い作風です。
先に書いておきますが、今単行本には玄奘さん(男)を除けば、股間にありえない長さの極太ティンコ(数名は包茎さん)を生やしたフタナリさんかショタ男子しか登場しませんので、ファンタジックエロで一般的な人外美少女さん達とキャッキャッウフフしたい貴兄は回避推奨がベター。
個人的には「フタナリ美少女?バッチコーイ!」ですが、表紙にも裏表紙にもその旨一切説明がないのはちょっと不親切かなと思います。
巨〜爆乳のおっぱい、どっしりとしたおしり、むっちむちな太ももという3要素はほぼ全キャラ共通ですが、陰嚢の有無とか皮の余り具合とか、
また、各女妖怪もキャラデザはオリジナルのキャラを想起させる要素を盛り込むと共に、沙悟浄なら伸びる舌(←参照 第2話より)、猪八戒なら豚耳や陥没乳首など、キャラによって異なる身体的特徴を盛り込んでしっかり描き分けているのが好印象です。なお、ややアクのある作画と反する様な可愛らしいディフォルメキャラも魅力の一つで、エロシーンにおいてすらちょこちょこと登場する様は濃いエロシーンの中で一服の清涼剤的役割を果たしていました。
エロシーンは暴風雨の如く暴れまくっており、フタナリティンコから大量に噴出する白濁液の豪雨と、内容よりもその存在自体が倒錯的なエロスを形成する白痴じみた台詞・嬌声の突風の威力は凄まじいものがあります。
アメフラシの交尾よろしく、挿入したり/されたりで複数のキャラクターが体を複雑に連結させる痴態の視覚的な攻撃力・煽情性は圧巻の一言。
指や舌、時に触手まで絡めて、雌雄両方の性器や乳首といった性感帯をじっくりとねちっこく責めるシーンと体全体が性感に激しく打ち震えるシーンの緩急の付け方も巧いです。西遊記の元ネタ(例えば紅瓢箪など)をエロシチュに絡める応用力豊かな発想・知識にも感服。
そして、暴れまわっていた姿が痛快な分、エロシーンで呆けまくる女妖怪の表情・台詞が実に官能的であります(←参照 こうなると孫悟空も可愛いもの 第1話より)。エロスもここまで強力であると、“強い”妖怪すら圧倒してしまうという一種の暴力性を獲得しているなぁと思いました。
この手の作品ではお馴染みのニプルファックとか子宮姦とか、生理的嫌悪を催しかねない描写があることには一応注意されたし。
フタナリという時点で評価が真っ二つに割れそうですが、このエロ漫画的表現の極北とも言うべきエクストリームさは個人的には大きな魅力です。なお、ティンコのついてない美少女さんで同様のカオティック・ハードコアエロスを楽しみたいのでしたら、しいなかずき先生の作品がお勧めですよ。
是非、続刊を商業作品として出して欲しいとドリル汁先生やエンジェル出版様には期待する次第。
というか、キルタイムコミュニケーション様は是が非でもドリル汁先生をヘッドハントしてこの続きをコミックアンリアルあたりで描いてもらうべきなんじゃないでしょうか、まぁ一エロ漫画愛好家の妄想ではございますが。
コメント
No title
もともとキルタイムが発掘してエンジェルに行っちゃった作家だったような。キルタイムで単行本でてて、あとがきで「イラスト投稿したらいつのまにか漫画を描かせられていた」とか言ってたよ。
恥ずかしい話ですが
ベティさん初めまして。ご指摘ありがとうございます。
実は、この記事書いて2日後ぐらいにこの本を棚にしまう際、横に並んだ1冊目の『ジルマックス!!』がキルタイムさんから出ていたことに気付いて該当部分に狼狽したのです。
結局そのまま放置していて申し訳ないのですが、まぁ、キルタイムさんがもう一回引き抜くべき先生という風に解釈して頂けると助かります。
ただ、出戻りはちょっと厳しそうですが・・・。
何はともあれ、細かい所まで読んで、しかもご指摘まで頂いて真に感謝です。
実は、この記事書いて2日後ぐらいにこの本を棚にしまう際、横に並んだ1冊目の『ジルマックス!!』がキルタイムさんから出ていたことに気付いて該当部分に狼狽したのです。
結局そのまま放置していて申し訳ないのですが、まぁ、キルタイムさんがもう一回引き抜くべき先生という風に解釈して頂けると助かります。
ただ、出戻りはちょっと厳しそうですが・・・。
何はともあれ、細かい所まで読んで、しかもご指摘まで頂いて真に感謝です。
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