RAVEN『マジカルめいキング』
『デトロイト・メタル・シティ』6巻(若杉公徳/白泉社)読みました。ブラックカオスのモデルはJURASSIC JADEだったりするんでしょうか(笑)。ギャグ漫画として面白いし、最近の巻ではヘビィメタルのライブの迫力もしっかり出てると個人的には思います。
さて本日は、RAVEN先生の『マジカルめいキング』(ジーウォーク)のへたレビューです。このPNは米国スラッシュメタルバンドと関係あったりするのでしょうか。
作画・作劇共に良くも悪くもオーソドックスを貫いたエロエロファンタジーが楽しめる作品集です。
収録作は、ひょんなことから高飛車な魔法使いの少女に“下僕”にされてしまった男の子(←参照 第1話より)の奮闘劇「マジカルめいキング」全10話+描き下ろし後日談(6P)、およびカラーイラスト集(4P)となっています。1話当りのページ数は16〜20Pで、大半が16P作品です。少なめのページ数にうまくエロもシナリオも詰めていると思いますが、読み応えはアッサリしている感じです。
強力な魔力を得た代償として体が突発的に淫乱になるというお定まりの設定、主人公に淡い恋心を抱く幼馴染キャラやエッチ大好きなメイドさんといったやはり定番のサブヒロインを続々と投入する展開、そして肉体関係に過ぎなかったヒロインと主人公の関係が、時間と快楽の共有とちょっとした苦難の乗り越えで恋愛関係に昇華されるストーリーと、悪く言えばありがちな作風ではあります。
こういったベタなシナリオをドラマチックに魅せたり、強烈な異物を混入させたりすることでオリジナリティーを出そうとする作家様も多いですが、今単行本に関して言えばそういったことはせず、読者の予想を裏切らない素直な作風に感じます。
月並み・在り来たりという批難もあってしかるべきとは思いますが、ベタとは言え最終話周辺で適度に話の見せ場を形成したり、奇をてらわずに快活で気楽な作風を徹底させたことは、作品に安定感をもたらしており、決してマイナス要素だけではありません。
サブヒロインを4名ほど投入しながらも、エロへの絡みに限定し、ややこしい三角関係の描写などを除いて、メインヒロインとの恋愛模様に終始させたことも作品の分かり易さを支えています。
ただし、シナリオ的な深みは皆無ですので、シリアスなストーリーや感情の機微の表現を味わいたい方は回避推奨。また主人公の男の子に存在感が薄いのも×。
魔法使いという単語から推察される通りにファンタジー色は強め。多くのファンタジー系エロ漫画と同様に、話の筋にはあまり重要な役割を持たないもののキャラ造形とエロシチュエーションに関しては魔法が大活躍。
使い魔の猫とカラスが人間形態(しかもメイドさん)になって主人公と3Pとか、時間逆行の魔法でヒロインが幼児退行とか(←参照 管理人はロリチャイナ大好きです 第6話より)、淫魔のお姉さんと性的な意味での契約とか、この手の作品群では定番のシチュエーションがちりばめられています。極端にマニアックな要素は皆無であり、やはり安心して読めて使えますが、イマイチ面白みに欠けるのもまた事実でレビュアーとしては悩み所。
なお、ツンツンしたヒロインさんですので、足コキとか軽めの言葉責めなどのやはり定番をしっかり押さえてくれています。
絵柄に関しては終始安定しており、ちょっと濃い目ぐらいのオーソドックスな萌え絵柄。表情の表現力が精彩を欠くことや、どうにもキャラの描き分けに乏しいハンコ絵はマイナス評価です。
なお、コミカルなシーンで多用されるディフォルメキャラが可愛らしくてよいアクセントになっていました(←参照 第4話より)。ロリプニ系の味付けが強めながら、貧乳キャラは少なく巨乳さんがメインとなっており、ロリ巨乳属性をお持ちの貴兄には好アピール。所謂土手がぷっくりと盛り上がったツルツルお股の理性破壊力もなかなかのものです。
何回か行われる多人数プレイや魔法という便利ツールによるシチュエーションの味付け、ツンデレヒロインとの責め/受けの逆転などをしっかり絡めてきますが、変わった内容を盛り込むほどページ数に余裕はなく、これまたオーソドックスなエロ展開です。
ヒロインor主人公君のお口による前戯→豊満おっぱいを手で味わいつつ下のお口をティンコで存分にご賞味→前にびゅるびゅると中出し(1回だけ外出し気味な回アリ)と堅実な流れなので肩肘張らない使いやすさがあるのは間違いないでしょう。
高飛車な態度を取っていたヒロインの顔が性感と照れに紅潮する様は十分エロチックではありますが(←参照 第7話より)、前述のようにもうちょっと表情変化の巧さが欲しいところです。終始ベタに徹した姿勢は潔いと思うのですが、バランスを損なわない程度にもうちょっと個性の迸りを魅せて頂けるとなお嬉しいと個人的には思います。
気楽に使えるファンタジーエロの抜き物件をお探しの貴兄にはよい選択肢の一つと思いますよ。
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