佐々原憂樹『しゃるうぃーげーむ?』
つうしんさんと同じく夏バテ気味です。土用に鰻を食いそびれたので、鰻重でも食べてスタミナを付けたい所。まぁ、ちゃんとしたお店で食べるのはお財布的に難しそうですが(泣。
さて本日は、佐々原憂樹先生の『しゃるうぃーげーむ?』(茜新社)のへたレビューです。前作(初単行本)から早2年、今作を待ち焦がれておりました。
“エロティックな少女”という幻想をその作品空間の中で結実させる絵柄・作風は流石の一言であり、二次元ロリを愛する諸兄は必携の書と言っても過言ではありません。
収録作は、小○校5年生3人娘(←参照 第1話より)+同学年女児1名が真性ロリコーンな男性教師をエロエロ奪い合いなタイトル作「しゃるうぃーげーむ?」全8話+短編4作。フルカラー短編の「てつぼう。」(6P)を除き、1作当りのページ数は12〜22Pで多くは16P作品。これに、日焼けした少女の肌が鮮やかに表現されたカラーイラストが4P程付属します。眼福眼福。
前単行本で見られたポエティックな雰囲気やシリアスさを添加する物語の背景などの構築力は減退気味ですが、エロの魅せ方は着実に進歩を重ねておりエロのボリューム感から来る読み応えは相応にあります。
内容的には、大人の男性と、男性およびエッチが大好きなょぅじょヒロインズがひたすらに性的遊戯を繰り広げる作品群であり、シナリオはかなり希薄。
登場人物の台詞や心情描写、丁寧な作画によって示される場の雰囲気によって、大体のシナリオラインや舞台設定を「各自にて察せよ」というスタイルです。
特に、長編「しゃるうぃーげーむ」は何の脈絡もなく新キャラを投入したり、主人公の男性の転勤というイベントをドラマに絡めなかったりと、魅力的なキャラクター陣とエロスの充実度に反比例してシナリオ面では構成力の弱さを感じさせます。
ドラマチックなシナリオを排したことによる心地よい停滞感はしっかりあるため雰囲気重視派にはプラス要因、話重視派にはマイナス要因といった所。
個人的には佐々原先生は、倒錯的な官能とそれへの寛容が練り込まれた雰囲気の中、少女(幼女)のアンビバレンツな感情を切り出す短編作品(例えば、前単行本収録の「それは辛く優しい下手な嘘」)が真骨頂と思っています。
今単行本に関しては、アニメ・漫画・ゲーム関連の小ネタの盛り込み(「しゃるうぃーげーむ?」)などが示すように、全作明るく優しい雰囲気が徹底されています。
そのため、ガチロリ作品の倒錯性・背徳感を味わいながら同時にかなり読み易い印象があるのですが、登場人物達のシリアスな心理描写やビターな背景世界がほぼ消滅しているのには注意が必要。
ただし、主人公への盲目的と言ってよい恋愛感情(←参照 激甘 「しゃるうぃーげーむ?」第3話より)や快楽としての性への欲求の描写力はしっかりとあり、二次ロリ好きのハートをがっちりキャッチするのは間違いないでしょう。前作の泣き所であった絵柄の大きな変遷は今単行本では全く無く、どのページを開いても可愛らしくそしてエロティックな美少女達が貴兄を待っています。最近佐々原先生の絵柄にハマってしまった方には、(カラーページの収録数に難があるも)むしろ今単行本の方をお勧めしますよ。
ヒロインの体型は、二次性徴期以前のそれであり、薄い胸、ぽっこりしたお腹とそれ故くびれの無い腰回り、しなやかさとは無縁の野暮ったい手足など、いかにもな要素をきっちり押さえています。プニプニ感はありますが、肢体の柔らかさはそれほど強調されておらず、どちらかというと写実的な美しさもあります。
ランドセルや体操服、スクール水着など妄想をバンバン喚起する記号的要素も充実しており大満足。
個人的には日焼け少女(←参照 最愛キャラながら不遇の扱い 「しゃるうぃーげーむ?」第4話より)の登場率が少ないのは非常に残念でした。もっと小麦肌少女を!エロシーンの分量はしっかり確保されており、相変わらず濃く激しく描かれる倒錯的な性行為が属性持ちには非常に魅力的で、かつ高い実用性を誇ります。
アナルファックや子宮姦、足コキなど変態チックなプレイも時に絡めますが、高いテンションで駆け抜ける快楽的なエロシーンの勢いが陰湿な印象を拭い去っています。
特に、少女が性感を昇りつめるフィニッシュシーンの描写は素晴らしく(←参照 「しゃるうぃーげーむ?」第4話より)、その身体ごと蕩けていきそうな快楽に浸る少女の肢体を柔らかくぼかした描線で描き、少女達の心中と同様に言葉がグチャグチャとなった吹き出しが作り出す官能を堪能できます。加えて、エロシーンにおけるアイディアの豊富さが魅力の一つであり、楽しい雰囲気と合わせて読み手を飽きさせません。
遊具を出だしのみではなくエロシーンにも巧く絡めた短編「のぼりぼう。」、「しゃるうぃーげーむ?」に登場する責め/受けの攻防がスイッチングする性格の金髪美少女スミカちゃん、そして子供のゲーム・遊戯の要素を取り入れることで面白さと背徳性の両方を手に入れた「しゃるうぃーげーむ?」の序盤など、味付け豊かなエロスをご堪能あれ。
なお、大半のフィニッシュは未成熟なボディに中出しで締めます。個人的にはもうちょっとぶっかけ描写があってもいいかなと思いますが。
少女の感情の吐露が読み手をドキリとさせる手腕は今作ではあまり披露してくれなかったのがちと残念です。例外的に「しゃるうぃーげーむ?」第6話のスミカちゃんの秘めた悲しみが描出された一コマは素晴らしかったのですが。
しかし、明るく優しい雰囲気の中でエロチックな少女たちと性の戯れに浸る幻想空間の心地よさは麻薬的なものがあるのは確かであり、ロリエロスキーには問題なくお勧めな1作です。
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