ふぁんとむ『2LDK裸エプロン』
やっとこさ録画していたストライク・ウィチィーズ第3話見ました。逆光修正に泣きました。DVD買うと思います。にしても俺の嫁の(ここ重要)フランカたんは可愛いですなぁ。癒されます。
さて本日は、ふぁんとむ先生の『2LDK裸エプロン』(エンジェル出版)の遅延へたレビューです。後書きによると実質10年ぶりの単行本だそうで。
小難しいことを全く考えること無く、描かれるエロの桃源郷に没入できる良くも悪くも安直なエロ漫画作品でした。
収録作は、女癖の悪さでアパートを追ん出された男が家賃ゼロ・家具と従順なエロエロ未亡人(←参照 「ドリームライフ」第1話より)がセットのアパートに入居することで始まるエロコメ長編「ドリームライフ」全8話および短編2作。1話当りのページ数は「ドリームライフ」各話は20Pで、短編2作は共に16P。ページ数が多くないことに加え、エロシーンやシナリオの細切れ感のために読み応えは乏しく、全体的な満足感もちょっと不足気味。
シナリオは終始能天気なエロコメであり、ドラマチックな展開や男女の恋愛感情の機微といったものとは無縁なものになっています。この手の内容の長編としてはよくある、物語終盤でのヒロインとの別離の危機も盛り込まれてはいますが、たかだか1〜2Pであっさり解決してしまう程度のものです。
アパートに住む3人のヒロイン(←参照 「ドリームライフ」第4話より)の過去や謎を伏線として配置してはいますが、その回収に力は入っておらず消化不良に終わっている印象が強いです。登場人物間の関係性やドラマよりも、のんべんだらりと進行していくエロエロな日常を楽しむべき作品と言えるでしょう。
シナリオ優先派には評価が厳しいであろう内容ですが、脳みそに全く負担をかけることなく正に“ドリーミー”な世界観に浸かるには悪くないシナリオ展開とも言えるでしょう。
ヒロインの間で嫉妬の感情が多少表現されたり、主人公への信頼にも言及はありますが、恋愛感情の描出は希薄であり、本作はラブ・コメディではなく、終始一貫してエロコメです。
主人公の男性にしても、悪く言えば女性を性の対象としてしか見ていない感があり、未亡人であるヒロインに対してデリカシーが無いと言われても仕方がない台詞も散見されます。
肉欲の宴の純粋性を確保するために、恋愛感情や感情の機微すらも夾雑物として除去する構成は、賛否両論あるとは思いますが、個人的には一種の潔さを感じますし、エロ漫画としては決して悪くないと思います。
長編作にしても短編2作にしてもエロへの導入は非常に安直(←参照 垂涎の棚ボタ展開 短編「となりの誘惑ティーチャー」より)。イチャイチャする暇があったらさっさとティンコを突っ込むべし!という貴兄にはお勧めですが、エロの情緒を楽しみたい方には一番向いていない類のエロ展開です。作者の経歴の長さを物語るオールドスタイルな二次元絵柄は、ボン・キュッ・ボンな非常に分かり易いキャラデザインであることも手伝って、過剰なまでのお色気を振りまいており、多少好みは分かれるとは思います。貧乳さんとかミドルティーン以下の美少女とかは一人も登場しませんのでご注意を。
またヒロイン側は、積極的に性行為へと誘惑してくれることもあれば、男の身勝手な欲望の滾りを慈母の如く受け止めてくれたりとエロ的に非常に都合のよいキャラクター造形となっています。
エロシーンに関して言えば、コスプレ要素がかなり強いこと(←参照 「ドリームライフ」第3話より)や下着関係の描写に力が注がれていることが特徴であり、同時に強みになっています。特段変わったシチュエーションやプレイを盛り込むことはなく、普通の性器結合を延々繰り返すタイプで終盤はややマンネリ気味。このことが平坦なエロコメという作品の印象を良くも悪くも強くしています。
巻頭作の「ドリームライフ」第1話でコンビニ誌並の真っ白ボカシの修正を見た時には「勘弁して下さい」と思いましたが、2話以降では標準レベルの消しに回復しました。性器描写(特に男性器描写)の水準は平均以下といってよく、その直接的なエロアピール力は弱いため修正の強弱はあまり評価に影響しなかったのは事実です。
日常シーンも含めて小さいコマを直線的に配置する手法を採用していますが、これが非常に読みづらく、小ゴマでの引き絵の多用がエロの臨場感を大きく殺しています。各話内でエロシーンと日常シーンを無造作に連続させる構成も、エロのボリューム感を損なっており結構なマイナス要因です。
というわけで、何発出そうが中出しフィニッシュシーンのエロスの爆発力・射精のカタルシスはかなり弱い印象があります。
エロエロ桃源郷に迷い込みたい貴兄には「買って損は決してしないですよ」と背中を押したいのではありますが、単に実用性の面からしても本作を上回る作品がゴロゴロしているのが現在のエロ漫画界であるのもまた事実。
8年(10年)のブランクの原因は存じ上げませんが、再び描き込むことでエロ漫画としての構成力を回復して頂きたいと思うのです。
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