まひるの影郎『妄想エキス』
夏野菜が美味しい季節なので和風ラタトゥーユを作りました。基本のラタトゥイユとの違いは、ニンニクの代わりに生姜を使い、醤油と鰹出汁をちょっと足すことです。さっぱりしていて頗る美味なのでお試しあれ。
さて本日は、そんなさっぱり感と無縁ながらこってりエロともまた違う面白さがある、まひるの影郎先生の『妄想エキス』(コアマガジン)のへたレビューです。
ちょいと変態的な要素を絡めた激しいエッチシーンとキャラクター達の読み手の予想の斜め上を行く暴走振りが楽しめる作品集でした。
収録作は、才色兼備ながらエッチの知識は皆無なお嬢様が見栄を張ってしまって大暴走な短編「パーフェクトのススメ」(←参照 実はさっぱり分かっていません)+描き下ろしカラーの後日談「パーフェクトはススム」、他短編8作となっています。カラー短編を除いて1作辺りのページ数は18〜24P(平均21P強)で分量的には平均的です。
古めの作品では作画が安定しておらず、2006年10月が初出の「パーフェクトのススメ」は現時点の絵柄にかなり近いながら、同年11月の「つるつる恩返し」では結構レトロな絵柄で現在の華やかな絵柄とは異なりますので少し留意して下さい。
シリアスなテーマ性を持つストーリーも胸を震わす純愛ストーリーもない、コアマガでは一般的なお気楽エロコメの短編のみで構成されています。
明るく楽しいコメディと激しく描くエロの組み合わせ自体は供給過多であり、平凡の誹りを受けるのはちょっと仕方ないかなとも思います。
ただ、プライドは高いけれど性知識が乏しい少女達が周囲の男性を巻き込んで大暴走する短編「まさぐり勉強会」(←参照 処女さんが青姦にトライ(汗))や「パーフェクトのススメ」、「お嬢様オイル」はヒロインたちの勘違い加減やある意味での一生懸命さが楽しく、かつとても可愛らしいのは素敵です。美少女の乙女チックな告白で始まったと思ったら次のページで衝撃の急展開な短編「燃える三角恥帯」もなかなか楽しいです。
この読み手を翻弄するコメディセンスはなかなか面白く、これから磨いていけばオリジナリティーも強まるのではと思っています。
ちょっと捻っている印象はエロシーンにおいても共通しており、エロい!というより面白い!という印象が強い短編もあります。
短編「着ぐるみぬいだら」はその最たるもので←のコマを見た時は正直吹きました。ただ、1発ギャグでは終わらずこの妙ちくりんな体勢をエロ展開に巧く利用しているのは面白い所。無邪気な子供たちに囲まれて着ぐるみの中で迎えるフィニッシュシーンはシュールの一言です。
さすがに短編「着ぐるみぬいだら」は抜きという点では難しい所ですが、その他の短編ではお馬鹿な要素や足コキなどの変態要素を含みながらも男性器と女性器をガンガンぶつけ合う正統派のエロシーンで抜き的には安心と言えるでしょう。
万人受けしそうな分かり易い絵柄で結構激しく性行為を描いており、お汁を垂れ流しながらアへ顔を晒して絶頂を迎えるエロシーンは結構な迫力があります(←参照 短編「妄想カルテ」より)。性器ドアップや断面図を絡めつつ標準装備の爆乳をバルンバルンと重力ガン無視で横に縦に揺れ動かしながら、これまたやたらと大きいティンコがガシガシとピストン運動という平凡な展開ではありますが十分に使えます。
勢い重視のエロ展開であり、男女の絡み合いの構図とかデッサンの安定性とかは二の次になっていますので、あまりエロシーンの完成度を要求するのは難しいかもしれません。
エロまでの導入過程や散見されるユニークな発想を楽しむエロシーンとも言えるでしょう。
初単行本ということと近作の画力の向上を考えれば明るくエロいエロ漫画として十分なレベルには達していると思います。
ユニークな着想をお持ちの先生のようなので、変態チックなエロの味付けとキャラクター作りをさらに磨いて頂けると嬉しいです。
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