中山哲学『たぷラブ』
高木監督の時から竜党一筋なんですが、なんで中日はこうもパリーグに弱いのでしょうか(泣。99年のダイエーとの日本シリーズ1勝4敗は今でも思い出すと悔しくなるエピソードです。
本日は、中山哲学先生の『たぷラブ』(ティーアイネット)のへたレビューです。
話の展開や絵柄に適度なキャッチーさと落ち着きとの両方を兼ね備えており、楽しく読んで美味しく使える作品集でした。
収録作は、以前にメイドとして働いていた(←参照 お嬢様との思い出 第1話より)女教師がかつての”二人”の主人に再会する中編「私がメイドを辞めた理由」全3話、および短編4作+おまけ漫画となっています。話のつながりはほぼ無いですが短編「イキすぎ指導?」と「構ってくれる?」は前単行本を読んでおくと楽しさが少し増えます。
1作当りのページ数は24〜32Pで平均27P強と十分なボリュームがあります。
シナリオに関しては、エッチ大好きな男女がくっ付いてギシギシアンアンという実に分かりやすいもので、あまりストーリー展開に期待するのはNG。
短編「イキすぎ指導?」のみ少しだけダーク系というか淫靡な香りのする要素がありますが、ほとんどの作品は素直な作風・展開でエロシーンの邪魔をしないものになっています。タイトルにラブが入っておりカップルの話もありますが、恋愛描写はそこまでありません。
ただし、元メイドで現在女教師という一風変わったヒロインを登場させたり(「私がメイドを辞めた理由」)、喫茶店で何故か女性店主の下着を拾ったり(短編「あなたとの境界線」)するなど話のスタート時点で読み手に興味を湧かせることには成功していると個人的には思います。
また、各作品のラストがなかなか工夫されており、「あー、結局この男の子が両手に花で終わりかな」と思わせておいて(元)メイドとお嬢様の主従の信頼関係を爽やかに描く劇終の「私がメイドを辞めた理由」、夢と現を何度も行きかう構成とラスト1コマの巧さが光る「あなたとの境界線」、
ちょっと変態チックなまでにエッチ大好きな女の子を描きながらも乙女チックに決めた台詞が素晴らしい「ひとりじゃないの」(←参照)など、ラスト1Pで作品の魅力をグッと高めています。キャッチーな序盤で話の筋を掴ませ、中盤はエロシーンの魅力で勢いよく読ませ、終盤で話をしっかり締める手腕は評価したいです。
エロシーンの分量を削らなくても、妙に安定感のあるシナリオやキャラクターの魅力を高めればさらに面白くなる先生だと思います。
絵柄に関しては、全体的な肢体描写にしても性器などの局所描写にしても、劇画の生々しさや肉体の質感を取り込みながらも万人受けするスタンダードなエロ漫画絵柄。前単行本でも思いましたが、変にのっぺりとした印象のある表紙絵よりも、適度に荒い線を活かした中身の絵柄の方が巧いと個人的には思います。
ヒロインの年齢はミドルティーンから27歳まで幅広いものの、全員適度にむっちりしたボディの持ち主(←参照 短編「あなたとの境界線より」)ですので、スレンダー美少女と戯れたい方は留意されたし。大きい胸やお尻のボリューム感を活かした構図の迫力も十分ながら、「私がメイドを辞めた理由」のお嬢様のように小ぶりなおっぱいでもふにふにと柔らかそうに描かれておりこれまた魅力的。
なお、陰毛描写は全ヒロインばっちりありますので気にする人は注意です。
ページ数があることもあってエロシーンは多回戦メイン。手コキやパイズリ、フェラチオ、素股など様々な前戯で1回出したあと本番へと突入。
S気のある女の子に(性的な意味で)弄られて〜→そんな女の子を(性的な意味で)お仕置き!な短編「イキすぎ指導?」では、拘束足コキ(←参照 女性の眼力の描写はちょっと不足気味「イキすぎ指導?」より)や2本挿しなど変り種を投入しておられますが、他の作品ではいざ挿入すればあとはひたすら抽挿を繰り返す質実剛健なエロシーンの構成となっています。この辺りもう少しバリエーションは欲しいですが、作品全体的にスタンダードから敢えて大きく外さない故に生まれる安心感がしっかりとある作風だけにどちらがよいかは難しいところです。
表情の淫らさという点でもう少し描写力の向上を願っていますが、男女の肉がぶつかり合う迫力のある交合シーンや絶頂を迎えるむっちりボディに中出しをバッチリ決めるフィニッシュを含め抜き所の多いエロシーンの構成は抜き物件としてはありがたい要素と言えるでしょう。
僕のごく個人的な感想なのですが、キャラクター造形やエロシーンに関してテンション高く作ろうという意識が何と無く読み取れるのですが、それでもなぜか落ち着いた雰囲気が出ているのが中山哲学先生の魅力の一つかなぁと思うのです。
パンチ力という点では多くを期待できないですが、適度に練られながら軽快なシナリオの中、ヒロインの体型的にも分量的にもたっぷりとしたエロシーンを楽しめる作品集ですよ。
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