鋼鉄『ハメKING』
昨晩「明日(今朝)4時起きだから早く寝なきゃ」と思っていたら、図書館戦争とToLoveるの録画をすっかり忘れていました。なんてこったい。あと、とても眠いです。
何気に3日連続で茜新社の新刊となりますが、鋼鉄先生の『ハメKING』(茜新社)のへたレビューです。
ザ・平凡という感じの作風なのですが、今風の標準的なラブコメ・エロコメとは一味違うレトロ感の漂う作品集となっています。
収録作は、繁華街で様々な用件の解決を助ける”交渉人”を生業とし、”ハメキング”という通り名を持つ男(←参照 Vol.1より)が様々な女性とHな関係にという長編「ハメKING」全10話+短編2作となっています。1作当りのページ数は16〜20Pで、「ハメKING」最終話を除いて全て16P作品です。アッサリ気味で深みのないシナリオとエロのボリューム感の乏しさ故に読み応えは弱い印象があります。
「ハメKING」というタイトルからして現在のハートフル萌え系なんぞ知ったことかいという潔さが伺えますが、内容もそのまんまです。
「ハメKING」では全話において、主人公に悩み事とか依頼を持ち込む女性たちが、「主人公に好意を抱いたから」「お金の代りに体でお支払(はあと」という理由でギシギシアンアンへ突入(←参照 「ハメKING」Vol.9より)。基本的に主人公と主人公のキングサイズのブツに惚れ込んだ女性が積極的にエッチへと男を誘い込んでいきます。まぁ、勿論行為の途中からその巨大なティンコで女性をメロメロにするわけですが。
繁華街で生きていく主人公と女性達という面白い題材を用いながら、それをシナリオに乗せて魅力的に見せることははっきりいって出来ていません。ドラマ性もほぼ無く、話の展開は終始平板です。
ただそれらを差し引いたとしても、キャバ嬢、外国人ダンサー、新人ソープ嬢など多様なヒロインが登場するだけでなく、それら登場人物間での暖かい人情味が感じ取れるシナリオのお気楽ながら優しい雰囲気は個人的には評価したいところです。
短編「PiPiと」は携帯ショップのお姉さん(←参照)が携帯をお勧めする時に、ご自分がお気に入りの(性的な意味での)バイブ機能の実演を始めてしまって〜という話です。上述の「ハメKING」同様「そんな話あるわけないじゃん」というシナリオですが、そのあっけらかんとした性意識や女性側の快楽至上主義はいい意味で妄想ワールドへの羨望を掻き立てます。
別段コミカルな要素は強くなく、やはり恋愛要素はほぼ皆無ではありますが、その気取らない素朴ともいえる展開にはどことなく90年代エロの懐かしさを覚えます。(鋼鉄先生は21世紀以降に活躍されているのですが)
絵柄的には幅広い人に受け入れられるであろうアニメ/エロゲー絵柄にかなり近いのですが、やはり何と無く古臭い感じがあります(←参照 個人的には好きです 「ハメKING」Vol.3)。大学生〜未亡人までヒロインの設定や年齢は幅広いですが、体型的な描き分けはほとんどなく、巨乳気味でむっちりとしたお尻が性的な意味で美味しそうなキャラデザが中心です。
消しはほとんど無く、適度にディフォルメ適度にリアルな女性器描写はエロ漫画的に巧いのですが、性器結合をアップで見せつけるような構図はほとんどないのであまり売りにはなっていませんし、元からそこを売りにするつもりもないように思われます。
責めたり責められたりな前戯→デカチンコでメロメロにという超オーソドックスなエロ展開です。
やたらとシリアスなシナリオと内容皆無な激甘ラブコメ、または濃厚&過激に突き進むエロと無味無臭のキレイなセックスが席巻する昨今のエロ漫画界隈において、それらの挟間にぽつねんと90年代から取り残されたような快活さと安心感の同居する作風・実に平凡なエロを併せ持つ作風が個人的にはむしろ魅力的に映りました。
エロのパンチ不足や読み応えのなさは多少不満ではありますが、「あー、でも昔のエロ漫画ってこうだったよなー」という懐かしさを感じるのです。
万人受けはしにくいかもしれませんが、この手のエロ漫画が今後も末永く存続することを願っています。
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