裏次郎『ちいさな恋ゴコロ』
今回の狂乱家族日記は凶華さまスキーには永久保存版でしたなぁ。二十歳で人妻でも魔法少女でいいじゃないか!いいじゃないか!(大事なことなので2回言いました。
さて本日は、裏次郎先生の『ちいさな恋ゴコロ』(茜新社)のへたレビューです。先週は良作ラッシュでしたが、この作品もその中の一つです。
恋にエッチに小さな体で奮闘するロリ娘達を、彼女たちと同じ高さの目線で優しく描き出した心が温まるロリエロ漫画でした。
収録作は、飼い主と交尾するために人間形態に変身する飼い猫のコロ(実は猫又とのハーフ)とその母親の猫又さん、そしてロリコンな飼い主の素敵な恋の長編物語全6話(←参照 「頃の発情期」より)+後日談のおまけ漫画、および短編3作となっています。1作当りのページ数は、20〜26P(平均22P弱)と標準的なボリューム。
全般的にエロシーンが占める割合がかなり高いですが、少ないページ数でキャラクターの掘り下げや恋愛感情の描写を巧く行っている作品が目立ちます。
特に長編の「コロの〜」シリーズ(3話)+「ちぃコロ日記」(3話)は端々で示していた猫ヒロイン2人のキャラクターの奥行きや設定、伏線をしっかり話の筋に絡めており、お気楽ラブコメから一転して迎えるシリアスな終盤での感情の爆発への導火線となっていたのは見事。
飼い主の男性がコロと出会った時に見せた小さな、しかし人として尊い決意も、コロがその身を削ってでも示した飼い主への誠実な愛情も(←参照 管理人も泣きました シリーズ最終話「ちぃコロ日記 最終話」より)、それまでのコミカルなラブラブっぷりが丹念に描けている分、読み手に一層の感動を与えてくれます。ラブコメ中編〜長編の終盤でちょいとシリアスな展開をして最後はハッピーエンドで占めるという流れはよくあるのですが、そのテンションの差などもあってドラマ展開がちぐはぐになってしまう作品は結構あります。それはそれで嫌いではないのですが、やはり物足りなさや消化不良感はあります。
この作品に関して言えば全くそのようなことはなく、基本はコメディでも芯の強いシナリオだからこそラストの大団円を嬉しく感じられました。
短編ではエロシーンに力を入れている分、シナリオ展開はほとんどありません。短編の作風としては明るく楽しく(←参照 短編「大人も恋をする」より)、そして使えるエロ漫画といった所で“抜き”に使いやすい設計と言えるでしょう。さりながら、決してエロ漫画的に都合のよいロリっ娘が登場して単にエッチするだけの漫画にはなっていません。
多少辛い人生を送っていることをほんのり匂わせる少女(幼女)達が胸に抱く、快楽としての性への期待も異性への憧れにも近い恋心をも、ヒロイン達自身の目線から描き出していることが個人的には高評価の要因です。
短編「お姉ちゃんが心配症」の互いを思い合う姉弟も、ラストが非常に秀逸な短編「大人も恋をする」の恋心に素直になれないヒロインもとても素敵なキャラクターでした。
絵柄的には、萌え要素とかプニプニ感とかに乏しい絵柄であり、かなり漫画チックなタイプです。顔の造作や表情の描き方がやや安定しない感があるのですが、これは喜怒哀楽を顔面いっぱいに示す眩い表情変化があるからでもあり、個人的には評価が難しい所。
日常シーンでは時に細かく、時に大胆なコマ割りで魅せるのですが、エロシーンでの大ゴマ・小ゴマの配置・比率ともにちょっとイマイチ。セックス時の色々な動きを描くこととダイナミックさを混ぜようとする姿勢は理解できるのですが…。
実年齢はともかく(というか猫さん達はもっと低いわけですが)、見た目は一桁クラスの完璧なょぅじょさん達です。男性の体サイズと比較してかなり小さく幼く描かれています(←参照 「ちぃコロ日記 最終話」より)。良い意味で割合泥臭いキャラデザであることもあって、その徹底したロリ色の強さは属性持ちは垂涎の倒錯感を、ロリがあまり得意でない人には少し嫌悪感を抱かせることにつながっています。
なお、体のサイズの小ささに比べ、お手ごろサイズのおっぱいや時には巨乳を描くことも(パイズリ描写すらあります)あるので、ロリっ娘はペタンコじゃないと愛せないという貴兄は要注意。
控えめながらちゃんと破瓜の描写をしていることや、猫さん達の場合は尻尾や猫の舌など猫に特有の要素を絡めること、適度に華やかな液汁描写などは高評価。断面図を含めて女性器描写が貧弱なことはマイナス評価です。
とにかく長編作品の素晴らしさに感服しましたが、短編も含めてヒロインさん達のキャラ立てが心地よかったという印象が強いです。
ロリ属性がないと多少辛いところですが、属性持ちならば読めて使えるお気に入り作品になると思いますよ。
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