ミル・フィーユ『夢に見たまま』
遅まきながら山田秋太郎先生の『爆麗音』(集英社)が面白かったです。音楽がもたらす陶酔感の表現が堪えられないですなぁ。あと、人妻美人さんのおっぱいとか金髪美人さんのおっぱいとか、大変美味しゅうございました(最低
さて本日は、ミル・フィーユ先生の『夢に見たまま』(ティーアイネット)のへたレビューです。肌の熱さが伝わるかのような表紙ですなぁ。
熟女中心のヒロイン陣が貪欲に性の悦楽を味わう様を、体の重量感と肌の温度感を巧みに醸し出しながら、明るく楽しく表現する作品集でした。
収録作は、3人の男の童貞を頂いた娘とその母親が若い男の精を吸いまくりな連作「吉野姫」「吉野女王」(←参照 「吉野女王」より)、如何にして息子とセックスに持ち込むか日々思案するママンを描く中編「想太観察日記」全4話、および短編4作。フルカラー短編の「桃香さんの全盛期」(6P)を除いて、1作当りのページ数は20〜30P(平均23P強)。
むっちり熟女と濃厚エッチというジャンル故に読み応えはそれなりにヘビィですが、突っ込みドコロ満載な阿呆なセリフ回しやオバさん達の意外に愛らしいキャラクターなどのおかげで楽しく読み進められます。
ロリっ娘とかスレンダー美人さんとかは一人たりとも登場しませんので、「むっちり熟女?バッチこーい!」という貴兄以外は回避推奨。
人妻モノの「吉野女王」や短編「割り込みさん」、母子相姦の中編「想太観察日記」などでは、それらのタブーとされる行為に付き纏う背徳感や揺れ動く情念の描写はほとんどありません。
状況説明やエロへの導入を完璧に省略した「吉野姫」(←参照 カラーの都合とはいえコレが1コマ目)は極端な例ですが、基本的にシナリオはほとんどなく、何とかして若い男とエッチしたい!気持よくなりたい!と熱望する熟女さん達が積極的にエロへと男を誘い込む様子を楽しむのが正解でしょう。とても年相応とは思えない、阿呆で肉欲全開な台詞が日常シーンおよびエロシーンで連発され、ニヤリとさせられます。
扱うジャンルこそマニアックですが、作品の雰囲気は明るく楽しい“コンビニ誌エロ”に近いものがあります。
顔の造作こそ年齢を感じさせますが、全員かなりむっちりとした肢体なので、はち切れんばかりの肌のハリがあり、あまり年齢を感じさせる描写になっていません。
ナイスバディが面影を残しながら徐々に崩れてゆく危うさを匂わせる熟女ボディをお求めだとやや肩すかしかもしれません。逆に、泥臭くてある意味リアルに太い体に埋もれたい貴兄にはむしろお勧め要因。
セックスに対して本当に肯定的・積極的な熟女たちや、一見冴えないオジサンが、いざエッチに突入すればまるで若さを取り戻したかのように、精気に満ちた姿になるのはとても面白いです(←参照 お父さんはスーパーサ●ヤ人? 「壮太観察日記」第3話より)。エロを求める心に年齢なんか関係ないさ!とも感じさせる、牧歌的ながら力強い性愛のカタチは個人的には高評価です。
おぱーいをバルンバルンと揺り動かすエロシーンは激しいには激しいですが、むっちりボディの重量感がうまく引き出されているために躍動感のある体の動きを求めるのはやや難しいという印象です。
劇画の濃厚さ程ではないにしても、体臭と肌の熱気が紙面から立ち込めるかのような交り合う肉体は十分魅力的で絵柄・趣向さえ好みに合えば十分実用的でしょう。
「想太観察日記」のみシナリオの都合上、中出しは1回のみですが、その他の作品ではパイズリで1回抜いた後、中出しフィニッシュという展開です。
ただ、いまいちフィニッシュシーンに爽快さがなく、むしろドロっとした質感が旨味の液汁描写が存分に活躍するぶっかけシーン(←参照 短編「幸せな困難」より)の方が個人的には美味しかったです。ハイティーンさんが一人だけおりますが(「吉野姫」)、30オーバー当り前な人妻・熟女がメインですのでそちらの嗜好があることが今単行本を楽しむには必須です。
個人的には「割り込みさん」と「幸せな困難」がお気に入りでした。
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