ヘドバンしながらエロ漫画!

エロ漫画とメタルを愛する駄目人間が胡乱なことをのたくるブログ 当然ですが18歳未満閲覧禁止です。

戸田陽近『華のパレット』1巻

FlowerPallet.jpg今回の狂乱家族日記は下屋則子さんにお兄ちゃんと言わせたかっただけなのでは?
えーい、猫耳妹キャラはいい!凶華様を映せ!(テム・レイばりにTVに噛り付きながら

さて、本日は戸田陽近先生の初単行本『華のパレット』1巻(オークス)のへたレビューです。
繊細さと華やかさを併せ持つ絵柄で、奇天烈なキャラクター達が繰り広げる狂想曲とハードコアなエロを楽しく描く作品集です。

収録作は、「ムネきゅんっ恋のカンバス」「現在絵画部立入禁止っ!」「茶道部へようこそ」および「恋のパレット」1〜4話。
作品名こそ違っていますが、これは短編掲載後に続きモノになることが決定したためで、舞台設定や登場人物は全作品で共通しています。
1作当りのページ数は20〜28Pでちょうどよいボリューム感。

HentaiMeetsGirl.jpgちょっと(かなり?)アホで元気なボクっ娘のスミレちゃん(ドM)と、超イケメンだが変態的な人格破綻者(原文ママ)の藤堂先輩(←参照 「ムネきゅんっ恋のカンバス」より)の関係を軸に展開するラブコメ作品であり、キャラクターの魅力的な立て方とシナリオ展開のスピード感が光っています。
やたらとテンションの高い長台詞を撒き散らしながら、藤堂先輩がアホ娘なスミレちゃんを何のかんのと言い包めて激しいエッチになだれ込むコミカルパートが実に楽しく、そんな一方的な関係に見えならがも所々で垣間見える二人の信頼関係がとても素敵です。
基本的にお馬鹿ギャグながら、ギャグセンスに落ち着きがあり大爆笑というよりは吹き出し笑いを連発させるタイプという印象です。その楽しい台詞の応酬を是非ご覧あれ。

WhatSheDreams.jpg中盤以降、スミレちゃんの肉奴隷になりたいレズキャラ、ウニっち(←参照 夢見る乙女 「恋のパレット」第1話より)が登場しさらに話を掻き回します。
その前から登場のアキラさんと同じくレズプレイ要員であり、今単行本の後半はレズレズプレイが中心になります。
このため、「エロ漫画は男と女がズンパンしてなんぼ」という貴兄や「百合は、百合はキスまでなんやっ!セックスまでいったらあかんのやっ!」という貴殿は回避推奨。
個人的には、いざスミレちゃんとエッチになるとM願望だったはずがドSに豹変して暴れまくるウニっちがとても活き活きとしていて楽しかったです。

キャラクターの魅力とコミカル展開が最大の魅力であり、エロシーンはボリューム的にやや不足気味。
HardSM.jpgしかし、絵柄や作風と相反するかのようなハードコアなエロてんこ盛りなのが面白い所。緊縛プレイ(←参照 「現在絵画部立入禁止っ!」より)、異物挿入、2本差し、ハードSM、睡姦、果ては拘束して腸内洗浄などやりたい放題で実に痛快です。
行為中こそ畳みかける様に激しく描き、ヒロインの女体は苦しみと痛みに悶えますが、天性のドMであるスミレちゃんは全て受け止めますので、最終的に暗い雰囲気は皆無。なんせ、気絶中アナルにシャワーヘッドをねじ込まれて浣腸されたのに、「怒ってないっスよ。おなかの中キレイにしてもらったし…」と言ってのける娘ですので(笑。
そういう意味では、いくらハードであろうがエロというよりエッチという感じかもしれません。個人的には十分おかずになりましたが。

TheWorldOfLilies.jpg繊細な線で丁寧に描き込まれた絵が非常に魅力的であり、乙女チックな華やかさが作品を彩っています(←参照 “大丈夫っスよ”ってオイ 「恋のパレット」第3話より)。
コミカルシーンではキュート&ヴィヴィットに、ソフトなレズシーンでは繊細&ふんわりと、ハードなエロシーンはダークでダイナミックにと味付けを様々に変える技巧は高評価。
フィニッシュシーンや強烈なハードプレイの最中ですら、液汁に塗れるヒロインの肢体をどこか美しい感じがするように描けています。なお、消しが大きいこともありますが、全体的に性器の直接的な描写力は高くないのでそこを期待するのはNGです。

ユニークなキャラクターが活き活きと動き回る様が実に魅力的で次巻以降も実に楽しみ。
上述のような要素があるため、幅広い層にお勧めは難しいですが、読んで楽しいエロ漫画や変り種のエロ漫画をお探しの貴兄にはお勧めですよ!
  • 2008.06.30.Mon
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安藤裕行『恋するプリンぱい』

Pudding-PaiFallingInLove.jpgいったい何時になったらLOUDPARK08の出演バンド発表第2弾が出るのですか!
今年も大物バンドとギャラ交渉がもめてるとか風の噂で聞きますが、クリマン(Creativeman)さんしっかりして下さい!

さて、本日は安藤裕行先生の『恋するプリンぱい』(茜新社)のへたレビューです。安藤先生の作品集を買うのは初めてでしたが、今後はデフォ買い決定ですなぁ、これは。
バラエティ豊かなヒロイン、派手な演出が魅力の濃厚エロシーン、そして何よりも全作通して大活躍のたっぷりおっぱいが魅力のラブコメ作品集でした。

収録作は、ムチムチな母娘それぞれとたっぷりエッチな「二人はムッチンプリン」前後編、および短編6作。これにパイズリ乱れ撃ちの特濃描き下ろしおまけ短編(10P)が付く充実ぶり。
HeroinsAreFreinds.jpg全作品は舞台設定が共通しており、仲良し5人組(←参照 この4人ともう1人 短編「元気っ娘、初チン療!」より)が繰り返し登場します。ただし、話のつながりはほぼ無く、多人数のエピソードが絡み合う学園ドラマを期待するのは止した方がいいでしょう。
1作当りのページ数は16〜24Pで平均20P強。ページ数は標準的ながら、ビックサイズなおっぱいに下支えされるエロの濃さゆえに読後の満腹感は結構強い印象があります。

暗さやシリアスさのない明るいエロコメ・ラブコメであり、エロシーンに全力投球できるようシナリオは目立たないように設計されています。
ただし、エロ重視の作品群ながら単にヤルだけのエロ漫画にはなっておらず、エロへのコミカルな導入が光る短編「ダイエットは170kcal」「元気っ娘、初チン療!」や、恋する男女のクサイ台詞が素敵な短編「花粉症キューピッド」「初めてを・・・」などではシナリオがエロの魅力をしっかり高めていたと言えるでしょう。
TheBestWayToAppreciate.jpgまた、元気キャラの爆乳チビっ娘、堅物な巨乳風紀委員さん、おっとりした天然気味の爆乳むっちり娘、笑顔が素敵で気立てもよい巨乳美人なビッチさん(←参照 お世話になったバイトの先輩にお礼 短編「笑顔なよい子さん」より)などなど、巨乳〜爆乳しばりながらも体型・性格付けとも多様なヒロイン陣は個々に魅力的でシナリオ・エロをしっかり牽引。
登場人物のキャラクターの良さと勢いのあるエロでしっかり最後まで読ませますが、どの作品に関しても話の締め方にキレがなく、何となく尻切れトンボ感があるのはちょっと残念です。

そして、上記のように楽しい導入からラブリーなヒロイン達といざエロシーンに突入すれば、ずっしりとした重量感とたゆんたゆんと柔らかそうな質感が共存する魅惑のおっぱいが支配するおっぱいスキーの桃源郷が広がっています。
「おっぱいってこんなに表情豊かだったんだね」という名言を男に呟かせ(短編「ダイエットは170kcal」)、乳間と書いて“なか”と読ませる(「二人はムッチンプリン」前編)安藤先生の巨乳・爆乳およびパイズリへのこだわり、否、愛は本物です。

RollingOppai.jpg縦に横に斜めにとバルンバルンと揺れるだけでなく、物や体に押し付けられもっちりとたわむ姿、男と女の手が沈み込み艶めかしく躍動する姿、揉みこんだ白濁液やローションに濡れテラテラと淫靡な光沢をはなつ姿(←参照 短編「花粉症キューピッド」より)など、どれも魅力的で圧倒的な存在感を示します。
バイズリ発生率も非常に高く、その中でも特に短編「ダイエットは170kcal」中での、体勢を変えながら抜かずのパイズリ4連射は正に圧巻であり、おっぱいスキーは必見です。
パイズリが盛り込まれなかった作品もありますが、揉んだり舐めたりでおっぱいの活躍は認められますし、おまけ漫画で仲良し5人組全員にパイズリをして貰えるので安心です。

最大の魅力をおっぱいに譲りはしますが、おっぱいを含めた体全体をダイナミックに動かすエロシーンの作画力の高さは◎。男性の体の描写がイマイチ弱いため、エロの体温感は希薄ですが、ダイナマイツなボディが性の快楽に反応して跳ね、仰け反り、そして絡み合う肉弾戦はバッチリ実用的。
男女共に絶頂に達して中出しなフィニッシュを1P丸々使って描くのがデフォルトですが、2回戦3回戦は当たり前の絶倫多回戦がメインですので抜き所が豊富なのが嬉しい所。
Pudding-PaiInWhite.jpg男が大量にかつ複数回に渡って派手に噴射する白濁液に塗れるヒロインの姿は実にそそります(←参照 短編「ダイエットは170kcal」より)。
なお、性器描写は男女ともにリアル寄りのそれであり、かなり劇画チックです。断面図を含め生々しい媚肉と肉棒の質感は好みが分かれるところであり得るので、ご自分の趣味嗜好とよくご相談下さい。

短編「笑顔なよい子さん」の素敵な痴女さんや「二人はムッチンプリン」のプランパーなママン、萌え絵柄といいギャップなリアル寄り局所描写など多少人を選ぶ要素も絡むものの、おっぱいスキーにはそれらが例えマイナス要素になっている方でもお勧めできる作品集です。
先生のおっぱいへの愛がたっぷり伝わって来て読んでいて嬉しかったですなぁ。
  • 2008.06.29.Sun
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月見里中『おとめ♀♂上位主義!!』

RankhigherPrincipleGirl.jpg今週は忙しかったこともあって疲れが取れません…。やはり禁煙した方がいいのかなぁと思います。
大概思うだけで終わりますが(マテ

さて本日は、月見里中先生の『おとめ♀♂上位主義!!』(茜新社)のへたレビューです。作風が多少変遷してますが、デビュー時から好きな先生です。
ツンデレさんやお姉さんキャラ、お嬢様など強気なヒロインと責めたり責められたり(後者中心)したい貴兄にお勧めです。

BannyFromTheMoon.jpg収録作は、洒落で月の土地を購入したら月のウサギさんがエッチな契約をしにやってくる「お月様の女の子」(←参照 第1話より)全4話+エッチ大好きな義姉の下僕になってエロエロなご褒美を貰う「義理と言っても姉は強し!!」前後編、および短編5作となっています。
1作当りのページ数は16〜20P(平均18P)。エロのボリューム感は十分確保されていますが、初出がコンビニ誌(COMIC SIGMA)だけに読み応えは標準的。

基本的には、明るく楽しい雰囲気の中、サクサクとタイトル通りに強気なヒロイン達とのエロシーンに導入される展開であり、お話的な深みは皆無。
GirlsPrepareEverything.jpgちょっと素直になれない彼女たちとのラブ話ではありますが、突如現れたヒロインが恋もエッチも全てお膳立てしてくれる安直な棚ボタ展開(←参照 短編「姫と僕」より)ですので、繊細な恋愛ドラマを期待するのはNGです。
どちらかと言えば、「お月様の女の子」のツンデレバニーさんなルーチェや、「義理と言っても姉は強し!!」のちょいSな亜子お姉ちゃんなどに代表される、ありがちながら安心感のあるキャラクターの魅力で話を動かすタイプの作品です。
マイフェイバリットは「企め妹!!」の負けず嫌いツンデレの日下部さん。なお、全体的にデレ成分は少なめですので、たっぷりの甘〜いデレを期待する方は留意されたし。

強気な女の子がエッチの主導権を握るシチュエーションが多いですが、月見里先生と言えばガチ凌辱!の期待に応えて2作程(「潜入」「庶民の勉強」)鬼畜・凌辱エロがあります。
SexualAssaultInTrain.jpg他の収録作と異なり、強気なヒロインを男の腕力で押さえつけてやりたい放題(←参照 痴漢のオトリ捜査をするも… 短編「潜入」より)。個人的には、エロにおける男女の立場の逆転によりどちらの作品の魅力も引き立ったと思うのですが、そこそこハードな描写になりますので凌辱劇が嫌いな人は要注意。
ただ、エロシーン自体は拘束凌辱だったり輪姦だったりと激しめですが、話の入り口が軽快かつコミカルだったり「庶民の勉強」ではラストもある意味ハッピーエンドだったりと全体的な雰囲気はあまり陰惨ではなく、他の収録作と何とか調和は保たれています。
逆に、二次元美少女の肢体を蹂躙し、その精神を嬲り尽くしたい同志諸兄には、凌辱劇の質・量共にちょっと進め難い感があります。

絵柄に関しては親しみやすい典型的なアニメ/エロゲー絵柄。相変わらず線や陰影がゴチャゴチャしている印象もちょっとありますが、作画力自体は向上し続けています。単行本通して絵柄は安定しており、表紙絵での判断で大丈夫です。
コミカルなシーンで多用される南向春風先生ライクな白目SDキャラがとても可愛らしくて個人的にはお気に入りです。

並〜巨なナイスバディなハイティーン美少女と繰り広げるエロシーンは特にひねった点は無いものの、あさっり気味ながら美味しそうな性器描写や派手めな液汁描写に彩られて十分実用的です。
作品としてのページ数が少なめながらシナリオパートの分量が小さく、ページ数は確保できているために多回戦発生率が高く、ボリューム感も十分。
足コキやパイズリで強気ヒロインに責められたり、ダブルフェラで姉妹にご奉仕してもらったりでまずは先制ジャブ。
その後はおっぱいを揉んだり舌を絡めたりしつつ、目一杯広げられた女性器をグチュグチュと音を立てて突きまくり、最後は溢れるまでに中出しというストレートパンチ連打の試合運びは没個性的とはいえ読み手をあまり選ばない安心感があります。
MakeSwitchOn.jpgエロのスイッチが入っちゃったり、圧倒的な性感に理性を失う時に見せる光を失った目(←参照 「義理と言っても姉は強し!!」前編より)が個人的に好きですが、全体的にエロシーン時の表情の変化やその表現力はやや不足気味な印象です。
「お月様の女の子」と「義理と言っても姉は強し!!」を除く全短編で、ヒロインが制服着用でエッチに臨み、最後まで半脱ぎ状態をキープしますので狭義の制服が好きな貴殿には嬉しいところかもしれません。

作風問わず王道の“コンビニ誌エロ”ですので、強気ヒロインに存分に性的な意味で虐められる被虐趣味の作品とか、強気ヒロインを圧倒的な暴力で捩じ伏せるガチ凌辱作品を期待してはいけません。
ご都合主義的でお気楽な雰囲気が徹底されているので読後感はいい意味で軽いですが、僕個人としてはやっぱり救いなしのガチ凌辱が読みたいなぁと思っちゃうのです。
  • 2008.06.28.Sat
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De『放課後まっどてぃーぱーてぃー』

MadTeaPartyAfterSchool.jpg小林立先生の『咲−Saki−』第4巻(スクウェアエニックス)を読みました。地味に応援していた鶴賀学園にスポットが当たって嬉しい限り。
5人とも好きですが、先鋒線で見せ場ゼロだったThe地味キャラの津山さんが大好きです。

さて本日は、De先生の『放課後まっどてぃーぱーてぃー』(マックス)のへたレビューです。
萌えエロ作品としての完成度が非常に高く、萌え系ヒロインのキャッチーな可愛らしさと圧倒的な性感が支配する濃厚なエロシーンの両方が楽しめます。

Happy3P.jpg収録作は、妹とその友人そして両手に花なお兄ちゃんのハッピーな3Pライフを描く短編「すうぃーとすうぃーとばれんたいん」(←参照 右が妹さん)+その後日談の描き下ろし短編(10P)、ツンデレ生徒会長とのラブラブコスプレHな連作「らぶりー・くーる・がーる」「くーる・らぶりー・がーる」、および短編9作となっています。
描き下ろし作品「びたーすうぃーとばれんたいん」を除いて、1作当りのページ数は全ての短編で16P。
ページ数的には物足りないですが、キャラクターの魅力とエロの濃さで読み応えは弱くありません。また、ページ数が少ないために収録本数が増え、ヒロインのバラエティの豊かさが確保されたために単行本通しての満足感はむしろ高い印象すらあります。

タイトルに「放課後」という単語が入っている通りに、学校を舞台とした作品が多く、生徒会や部活といった設定も話によく絡めてきます。
と言ってもあまりシナリオラインはしっかりと形成されておらず、魅力的なキャラ付けをされたエッチ大好きなヒロインズとそんなヒロインが大好きな男の子を描くことに終始しています。
余分なシナリオを省き、少ないページ数で可愛いヒロインさん達に小難しいこと考えずに没入できるよう設計されており、キャラクターの魅力がエロシーンの魅力を担保しています。
CheerGirl.jpg学校という舞台故に部活のコスチューム(←参照 チア部の女の子 短編「ワガママな彼女」より)や体操着、制服などを始めとするコスプレ要素が強いのはヒロインのバリエーション的にも嬉しい所。

しかし、ヒロインの多様性という点では何といっても個々に魅力的な性格付け。「らぶりー・がーる」シリーズの真面目なツンデレ生徒会長さんや短編「体育倉庫でドッキリ」の無愛想&毒舌ちゃん、「雨の日の出来事」に登場のクーデレ少女、「お嬢様はお仕置きがお好き」のワガママお嬢様などなど実に様々。
CuteExpressionOfFeeling.jpg萌え系ではベタなキャラ造形と言えばそれまでですが、喜怒哀楽にクルクルと変化する表情などによる気持ちのいい演出(←参照 短編「休日のおさななじみ」より)がベタをベタと感じさせません。
そんな彼女たちが恋にエッチに奔放に動き回る様子はとても魅力的です。

絵柄的にはクセの少ない萌え成分てんこ盛りの絵柄ながら、しつこい感じがせず素朴ささえ感じるためかなり幅広い層に受けいられると思われます。
ヒロイン陣の年齢は推定ミドルティーン〜成人女性ですが、年や体型に関わらず幼い可愛らしさが強調されており、ロリ好きな方にも好アピール。
所謂ロリプニ絵柄と異なり、細めのラインで描かれた体幹はスラリとした印象ですが、おしりやおっぱい、そして魅惑のツルツルおみゃんこなどの局所的なプニプニ感が(性的な意味で)実に美味しそうで堪りません。
特におっぱいは膨らみかけから巨乳さんまで幅広めながら、落ち着きのある適度なボリューム感と柔らかそうなプニプニ感がサイズに関わらず煩悩を直撃して大変良い感じです。

前述のとおり、エロは質・量共に平均的な水準を上回っており抜き的にもぬかり無しという印象。
何のかんのでエッチが大好きなヒロインたちと共に元気よくエロシーンに飛び込めば、男のティンコが与える生の快楽に思う存分乱れまくる可愛らしくもエロチックな痴態がラスト手前まで延々続き、ラストは基本たっぷり中出しという嬉しい構成になっています。
どんどん胡乱になっていくヒロインの快楽の言葉を綴るセリフの文字も、エロの進行に合わせてヒロインズの脳内と同様にどんどんグチャグチャになっていくのが少し変態じみていて大変エロチック。乱れまくるヒロインの肢体の動きを丹念にそして多彩に描く構図の取り方の巧さも光ります。
複数人プレイだったり、コスプレ要素を絡めたり、大人のオモチャを使ったりとエロのシチュエーションの豊富さも魅力の一つと言えるでしょう。
Nectar.jpgまた、単行本の表紙もそうですが、作風に合わせて過剰な生々しさを取り除いてある液汁描写がエロシーンにおいてなかなか効果的な味付けになっていました(←参照 おしっこ!おしっこ! 短編「体育倉庫でドッキリ」より)。

萌え系美少女とその魅力を損なわない繊細で綺麗なセックスを描くエロ漫画作品も勿論好きではあるのですが、エロも萌えも両方がっつり摂取できるならばそれにこしたことはないわけであり、今単行本はまさにそういったニーズにしっかり応える作品集だと言えます。
可愛いヒロインとハッピー&ハードにエッチというエロ漫画の基本にしっかり忠実な作品です。
  • 2008.06.27.Fri
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たまごかけごはん『よくかきまぜてめしあがれ』

PleaseStirMe.jpg何の脈絡もありませんが、Vital Remainsはそろそろ国内盤が出てもいいんじゃないかと思うのです。
ブルータルデスにネオクラ系のギターが絡むとてもユニークなバンドですよ。

さて本日は、たまごかけごはん先生の『よくかきまぜてめしあがれ』(マックス)のへたレビューです。
とても活きのよいエロコメ作品集であり、お馬鹿コメディのセンスの良さとエロの実用性の両方が楽しめました。

収録作は全て短編で11作。1作当りのページ数は16〜20Pで短編「卒業式」を除けば全て16Pです。
ページ分量は平均以下ながら、決して読み応えは弱くなく、特に圧倒的なテンションの高さを誇る数本の作品は実に愉快でグッときました。

シナリオについては作品間でテンションの高低にばらつきはあるものの、お馬鹿なノリのはっちゃけエロコメディです。
CostumeCommunication.jpg各短編の冒頭から奇抜なシーンや設定を盛り込んでおり(←参照 短編「着ぐるみコミュニケーション」より)、序盤で一気に盛り上がったテンションをエロシーンも含めて最後まで貫き通す姿勢は潔いです。
ただ、終盤まで勢いよく疾走した割には話のオチがかなり控えめであり、そこだけは笑いとしてちょっと力不足です。
また、意外と言ってはなんですが、カップル登場率が高く、男女のかなり素直な愛と性欲を叫ぶセリフのおかげでラブい雰囲気もある程度確保されているのは上手い点です。
恋する男女をお馬鹿な味付けながら素敵に描く短編「隣のグラビアお姉さん」や「おっちょこ貧乏神の小魅香ちゃん」では、作品の雰囲気にマッチした温かいハッピーエンドも魅力的でした。

BoyBecomesMagicalGirl.jpg魔法のステッキを拾った男の子が適当な呪文を唱えたら魔法少女に変身してしまい、興奮した友人に犯られてしまう短編「魔女っ娘ステッキ」(←参照 とても可愛い魔法少女ですが中身は男)とか、交通事故にあった彼氏の意識を救急車が来るまで保たせるために彼女さんがエロエロ緊急救命活動な短編「DEAD or ALIVE彼女は天然素材」などはあまりのお馬鹿さ加減に爆笑必至です。
そこまでお馬鹿コメディに振り切っておきながら、エロに対する踏み込みがしっかりしており全体的にエロとギャグとの融合がしっかりとなされています。
作風からは決して外れてはいないものの、時々ちょっとポエティック過ぎて人によっては白けてしまうネームセンスさえ磨けば、ギャグが楽しくエロは抜けるエロ漫画としての魅力がさらに高まると思います。
ギャグ系の作品の評判があまり芳しくないらしく、先生としては短編「卒業式」のようなシリアス作品に挑戦しようと考えていらっしゃるようですが、個人的にはコミカル色の強いエロコメ・ラブコメを描き続けて頂きたいと思っています。

TheGodnessOfPoverty.jpg絵柄的にはちょっとくどめな萌え系(←参照 短編「おっちょこ貧乏神の小魅香ちゃん」より)。ヒロインはハイティーン中心ながら、丸っこい描線により顔の造作は全体的に幼い印象があります。
そんなロリっぽい表情と、実に柔らかそうに表現される巨乳〜爆乳クラスのおっぱいの対比はエロ漫画的になかなか美味しいです。
また、可愛らしく描かれたヒロインたちが、恋愛や夢に向って不器用ながらも一所懸命頑張る姿そのものがなかなか愛おしく、絵柄も含めてキャラクター造形のセンスも悪くないと思います。

テンション高めのギャグで突っ走りながらもエロシーンは決してないがしろにされておらず、その勢いをエロシーンにもそのまま持ち込んだような印象があります。
SamuraiSword.jpg多くの作品でエロシーンにもギャグが混入していますが(←参照 最も顕著な例(笑) 短編「彼女はOTAKUな留学生!」より)、ビックサイズの柔らかおっぱいを存分に揉みしだき、淫蜜の飛沫を派手な擬音とともにまき散らしながら激しく進行するエロシーンはボリューム的な問題を抱えつつも十分実用的です。
性器描写の直接的な扇情性が結構貧弱であり、そこに期待するのは止した方がいいですが、その弱点を体同士の迫力のあるぶつかり合いや派手な液汁描写でうまくカバーしているのもエロシーンの構成として巧いと思います。
フィニッシュは基本的に中出しですが、おっぱいや顔へのぶっかけと絡めたり一応バリエーションがあるのは嬉しい処。
個人的には短編「コミックみたいな初体験」でエロ漫画家のヒロインが初エッチにチャレンジしたら、痛くてあんまり気持ちよくないという感想のエロシーンがタイトルとのギャップもあって面白かったです。エロ漫画としてそれでいいのかいな?という感じもありますが、敢えて逆に話を振っているなら面白いセンスだなと思いますよ。

まだまだ荒削りな部分は多いのですが、お馬鹿コメディと使えるエロをしっかり両立できている作家様だと思います。
シリアス作品でもセンスの良さの片鱗は見え隠れしますが、さらにギャグセンスを磨いて愉快なエロ漫画を描き続けて頂きたいです。応援してますよ!
  • 2008.06.26.Thu
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天誅丸『夜艶淫女 SplitGirl』

SplitGirl.jpg『百舌谷さん逆襲する』のおでこ委員長こと、千鶴ちゃんは反則的に可愛いですなぁ。
まぁ、彼女が読み手にとって都合のいいツンデレ故なのかもしれませんが。

本日は、天誅丸先生の『夜艶淫女 SplitGirl』(富士美出版)のへたレビューです。今作が続きものへの初チャレンジだそうです。
残念ながら作劇・作画共に力不足ではあるものの、爆乳ヒロインとのエッチの単体だけとれば悪くはないという感じです。

MahiruSakurai.jpg収録作は、隣室に越してきたヒロインまひるちゃん(←参照 第1話より)に告白されるのも彼女には主人公を嫌うもう一つの人格(よみちゃん)があり、おまけに別のガールフレンドも現れて〜な長編「SplitGirl」全11話+番外編。
第10話(20P)を除き、各話は全て16Pでそれぞれのボリューム感は弱いですが、全体を通せば十分な分量。
ただ、やや冗長な印象があるのと、話が細切れになっている印象が強いのがネックになっています。

話作り的には、オーソドックスながら力強いストーリーラインであり、ヒロインが過去の不幸を乗り越えて前向きに前向きに生きようとする様はなかなか魅力的。
HerWillKicksTheTorture.jpg二重人格を含め全ての困難の元凶となった兄の歪んだ愛情を振り切って、ヒロインが己の生への決意を口にするシーンはパワフルで実に心地よいです(←参照 「SplitGirl」第10話より)。

しかしながら、序盤こそ主人公に真逆の言葉を投げかける二つの人格を持つヒロインというキャラ造形、およびライバルヒロインの登場によって物語に読み手を引きつけましたが、中盤〜終盤のシナリオ展開はかなり面白みに欠けていました。
中盤の間延びした印象に加え、ヒロインを含めて各キャラクターの掘り下げが不足していることもあり、終盤でのドラマの盛り上がりが弱まってしまったのは残念。
ThierForgottenPast物語のバックグラウンドにある過去の登場人物達の関係(←参照 主人公とヒロインの出会い 「SplitGirl」第4話より)をよりシナリオに絡めれば物語に厚みがでて結構面白くなりそうなんですが。

大人しい性格ながら芯の強さがあるまひるの人格と、強気な態度と強い疎外感を抱えるよみの人格が好対照だったヒロインのキャラ付けは悪くなかったですが、主人公がティンコ以外に存在感がほとんどない類のキャラクターなのが残念。
また、時々思い切って絵柄を崩したり、頬をぷっくり膨らませたりする表情は可愛らしいですが、全体的に心の移ろいを表情で映し出す手腕には欠けているかなぁと感じました。

YomiSakurai.jpgただ、嫉妬の裏返しでよみちゃんが主人公の友人たちと明るく大乱交な第7話(←参照 この後違う液体まみれになります(笑))や夢の中でまひるちゃん&サブヒロインと楽しく3Pな第4話のエロシーンなどは、シナリオの本筋から浮いてしまってはいますが、実用的には結構魅力アリ。
細い体幹に特大サイズの爆乳が装備された肢体は見た目の迫力優先でデッサン的に不安が残りますが、エロシーンでのアピール力は十分にあります。
現在のエロ漫画業界においては平均以下の水準と言える性器描写の弱さや、体の動き・絡み合いに激しさや艶めかしさが欠けているなどエロシーン全体の魅力に不足は感じます。
連続フィルムのように同じサイズのコマを用いて注挿の動きを再現しようとする手法を多用しますが、現在の作画力・シーン構成力では効果的に使えていません。
爆乳さんと明るめの和姦(強要系もありますが)をどうしても楽しみたいんのだ!という貴兄は購入して損は全然しませんが、他にもっと上手い作家様は沢山いらっしゃるのも事実です。

同じ160P前後の長編を描くにあたって、16P×10話と24P×7話ではドラマの盛り上がりやエロのボリューム感は大きく異なります。個人的な好みとしては、後者の方が好きなわけなんですが…。
今単行本では、キャラクターやシナリオの骨子、猥雑感のあるエロ絵全てが決して悪くなかったのですが、作品としての細切れ感にかなりスポイルされてしまったかなぁという印象です。
  • 2008.06.25.Wed
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内々けやき『乳よ母よ妹よ!!』

MilkMotherYoungersister.jpg早売りで篠房六郎先生の『百舌谷さん逆上する』1巻(講談社)をゲットしましたが、相変わらず篠房先生の鬼才っぷりを魅せ付けられました。
未だ『ナツノクモ』(小学館)は描ききって欲しかったなぁと嘆いております。

さて本日は、内々けやき先生の『乳よ母よ妹よ!!』(富士美出版)のへたレビューです。最近良作ラッシュですが、この作品も今年度屈指の名作と感じます。
年齢や性別を問わずとても魅力的に描かれる登場人物たちと、これまた素敵に描かれる彼ら彼女らの純粋でエッチな恋模様が存分に堪能できる作品集でした。

LostHerWay.jpg収録作は、ピアノ奏者としての進路について父親と衝突し家出した女生徒(←参照 第1話より)と同級生の青年とのピュアでハートウォームな肉体関係を描いた中編「君が僕を知っている」全3話、および短編7作となっています。
1作当りのページ数は中編各話が20P、各短編が16Pと標準〜少なめ。しかしながら、表現力豊かな作画とネームセンスが構築する小規模ながらも実に密なドラマの味わいは1級品で読み応えは十二分にあります。
なお、タイトルは仮面ライダーV3との語呂合わせであり、妹は一人たりとも登場しませんのでそこだけはご注意。

単行本を通して、シナリオ展開にもキャラ造形にも華やかさや特殊性はなく、かなり地味でかつ素直な印象が強いです。
しかし、キャラクターやそのドラマが派手さや分かり易い萌え要素を欠いているが故に、等身大に描かれた男女の喜怒哀楽の感情も、真っ直ぐな恋心も、嫌みの欠片もない性欲も全てダイレクトに伝わってきます。
適度にディフォルメ要素を絡めつつも芯のしっかりした絵柄を崩さずに、眼鼻口を含めた顔全体で心の動きや圧倒的な性感を表現する技術力、およびリズミカルな人物同士の会話と万感の思いを乗せたショートフレーズを場面に応じて使い分けるネームセンスの良さが作品をグッと魅力的に仕上げています。

LoveConfession_20080624020234.jpgその技巧が最も光り輝いているのが、力強く感動的でさえある告白シーン(←参照 なんて素敵なシーンでしょう 短編「ボーイ・ミーツ・ガール」より)。ここにピンと来たら、是非に購入をお勧めしますよ!
また、この告白シーンに限らず、無邪気な少年、お馬鹿な青年、そして明日への希望を絶えず抱き愚直に生きる青年など多種多様の男性を確固とした個性を持つ存在として描けているのが個人的には高評価です。

各短編のほとんどはギャグ落ちであり、落ち着きのあるコミカルさと素敵な恋愛ミニドラマが合わさった作風との齟齬はありませんが、「無理やりギャグ落ちにせんでも…」とはちょっと思いました。
作品としての余韻のよさを取るか、コミカルな締めによる軽妙な読後感を取るかで評価が分かれそうですが、現時点ではどちらにもチャレンジして欲しい先生です。
ただ、完全にノックアウトされたのが中編「君が僕を知っている」のラストです。この中編には劇的なシナリオ展開も濃密な心理描写もありません。普通の男女が普通に経験する様な青春の悩みや葛藤、そしてありふれた恋愛や希望が描かれます。
だからこそ、そんな男女が等身大の恋心がもたらす活力で等身大の困難を力強く乗り越えて行く様が、僕はただただ愛おしくて堪らないのです。
TheBlueSky.jpgその青春物語のラストは素直で、爽やかでそしてとても力強く、素晴らしい余韻を残してくれました(←参照 「君が僕を知っている」第3話より)。もう、僕はうれし涙で号泣ですよ。

ヒロイン陣はハイティーン少女からママンまで幅広め。適度にお嬢様とかメガネっ娘とかおっとりママンとか適度なエロ漫画的味付けはされていますが、上述のとおり割合に地味なヒロインさんが多いです、でもそこがいいんですよー。
体型的には、むっちりまではいかないものの、しっかりとした骨格・筋肉に適量の脂肪が添加された大人のボディ。よってロリ娘さんを期待する貴兄は回避推奨です。
並乳〜巨乳のヒロインのおぱーいのボリューム感が非常に魅力的ですが、ページ数の制限もあり、適度に激しく揺れる以外はあまりエロに直接貢献していないのはかなり残念です。
性器や舌の局所描写の水準も高く、リアル寄り(陰毛描写アリ)ながら過剰な生々しさのないエロ漫画的なバランス感覚のよさが感じられます。

StronglyAndLovely.jpg性行為の情緒や男女の体温をしっかり描く故に独特の落ち着きがあり、体全体の激しい動きをダイナミックに描く部分(←参照 短編「ボーイ・ミーツ・ガール」より)との緩急の対比が非常によく、そして思いが伝わるからこそ激しい行為のシーンで存分に抜けます。
安易な大ゴマ連発や性器どアップに頼らないエロシーンの展開力も素晴らしいです。
外出しがあったりちゃんとゴムを付けていたりと生中出し原理主義者の貴兄にはお勧めできない要素があることと、射精の爽快感が作品間で大分違うのでフィニッシュシーンの魅力の安定性がもう少し欲しい所です。

エロ漫画としてのセンスの良さが非常に魅力な作品集であり、管理人はかなりお勧めです。
短編でもう少しページ数を確保し、ドラマ展開を磨けばさらに化ける可能性が濃厚な作家様だと思います。僕はこの作品に出合えて本当に幸せです。

6/25付記:タイトル元ネタを某ガンダムと誤記していたのを仮面ライダーV3に修正
  • 2008.06.24.Tue
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カイシンシ『ボクの家のクルリ様』

KururiInMyHouse.jpgいつも思うのですが、何食べたらgosplan大兄(酒とエロ漫画の日々。様)みたいに速くて上手いレビューが書けるんでしょうか。
最近はスピードで負けてばかり。くやしいっ!でも読んじゃうっ!!(ビクンビクン

本日は、カイシンシ先生の『ボクの家のクルリ様』(茜新社)のへたレビューです。もうね、完全に出遅れましたよ。
単行本としての構成には不満が残るものの、萌え系絵柄で描かれたヒロインを魅力的に演出する手腕を魅せ付けてくれます。

CuteGoddness.jpg収録作は、交通事故から救ってくれた美少女な女神さまとのイチャイチャ同居話「ボクの家のクルリ様」(←参照 「ボクの家のクルリ様 クルリふわふわ」より)全4話、兄の幸福を願いながら兄の彼女への嫉妬と板挟みになる妹を描く「すきいみ」2〜4話、および短編3作となっています。
1作辺りのページ数は18〜20Pで、大半の作品は20P。エロの分量は十分ながら、中編?の「すきいみ」を除いてシナリオの厚みは乏しく読み応えはやや弱いです。

あとがきを読む限り、エロ漫画としてエロの邪魔をしない話の筋を作ろうという姿勢が伺えるのですが、それにしてもシナリオの扱いが軽すぎます。
特に「ボクの家のクルリ様」は作中で何らかの舞台背景をほのめかしながら、その伏線の回収は完全に放棄されており、中〜長編でのシナリオ構成力に不安を覚えます。
DenyingHerself.jpgまた、「すきいみ」において、明るい笑顔を振り向きながらもドロっとした暗い気持ちが鬱積していく妹、伊乃ちゃんの苦しみを丁寧に描いているのですが(←参照 「すきいみ4」より)、まさかの「以下続刊にて」。
前単行本では、まだ話のさわりの1話だったから良かったものの、話が盛り上がってきた所でのぶつ切り感はかなりもったいない印象があります。いくらなんでも3巻に細切れにするのは勘弁してください、茜新社さん(泣。

短編においても、微妙に男女の関係の背後に存在する設定を匂わす台詞が存在するものの、それだけで読者が全貌を察するのはかなり難しいと思われます。
何も考えずにお気楽万歳なエロへの導入に割り切るなり、男女の関係性が持つ背景に踏み込むなり、どちらかの作風を確立して欲しいとは思います。個人的には後者のタイプで十分エロくて萌える作品を描ける先生だと信じています。
SheCouldEscapeBut.jpg以上やや批判的な言説になってしまいましたが、「ボクの家のクルリ様」にしても各短編にしても恋する女の子の素敵な笑顔やセリフをぽんっとラスト1Pで表現する力量はとても優れています。
「ボクの家のクルリ様 とーじろーの逆襲」のラスト1コマ(←参照)は、実に素晴らしく、それまでの展開と対比させて読み手をハッとさせると共に、女神のクルリ様の主人公への愛情が余すところなく伝えられる秀逸なものでした。
「すきいみ」は作風的に例外ながら、作中で多少強要チックな行為を描いても、これらラブリーなラストが読後感を非常によくしており、エロ的な使い勝手も高めています。

DoggyStyleIsCute!.jpg絵柄的にはクセの少ないキュートな萌え系のそれであり(←参照 結構お気に入りな作品 短編「わんこすたいる」より)、作画も安定しているので表紙絵でOKならまず違和感は感じないでしょう。「ちょいワルご主人様」の和風メイドさんと「すきいみ」の妹さんの区別が服装以外ほとんど無いなど、キャラの描き分けが為されていない印象もありますが、あまり気にしなくても大丈夫でしょう。
女性器描写では割合生々しさ抑えめのツルツルプリプリな秘所が絵柄にマッチしながら、男性器は血管浮きまくり毛が生えまくりのリアル寄り描写で頼りなさそうな男の描写とのギャップが面白い所。人によってはその生々しさと萌え系絵柄との違和感がネックになる可能性がありますが、個人的には好きですね。

各種液汁の描写を多めに盛り込んでくるのですが、エロ漫画的には少なめの量、やけに水っぽそうな質感は現実的と言えばそれまでですが、男性器描写の力強さと並べるとちょっとエロ的な訴求力に乏しいかなという感想です。絵柄に合わせてか、エロシーンでのセリフ回しのテンションや体の躍動感は抑え気味であり、あまり激しいエッチを求めるのもNG。
ただ、可愛らしいお顔と膨らみかけ微乳〜年不相応な巨乳とレンジ広めなおっぱいを装備した美少女の最奥を突きまくってたっぷり中出しできれば本望だという貴殿なら納得のエロシーンですので、抜き的には十分なレベルと言えるでしょう。

作品ラストでのヒロインの魅力演出は巧かったのですが、それを前半で決めてくれた方がシナリオ的にもエロ的にもより良いのではないのかなと思います。
エロと萌えのバランス感覚自体は悪くないので、今後は作品の構成力が問われてくるのかなと個人的には考えました。
  • 2008.06.23.Mon
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まひるの影郎『妄想エキス』

DelusionExtract.jpg夏野菜が美味しい季節なので和風ラタトゥーユを作りました。基本のラタトゥイユとの違いは、ニンニクの代わりに生姜を使い、醤油と鰹出汁をちょっと足すことです。
さっぱりしていて頗る美味なのでお試しあれ。

さて本日は、そんなさっぱり感と無縁ながらこってりエロともまた違う面白さがある、まひるの影郎先生の『妄想エキス』(コアマガジン)のへたレビューです。
ちょいと変態的な要素を絡めた激しいエッチシーンとキャラクター達の読み手の予想の斜め上を行く暴走振りが楽しめる作品集でした。

IsShePerfect.jpg収録作は、才色兼備ながらエッチの知識は皆無なお嬢様が見栄を張ってしまって大暴走な短編「パーフェクトのススメ」(←参照 実はさっぱり分かっていません)+描き下ろしカラーの後日談「パーフェクトはススム」、他短編8作となっています。
カラー短編を除いて1作辺りのページ数は18〜24P(平均21P強)で分量的には平均的です。
古めの作品では作画が安定しておらず、2006年10月が初出の「パーフェクトのススメ」は現時点の絵柄にかなり近いながら、同年11月の「つるつる恩返し」では結構レトロな絵柄で現在の華やかな絵柄とは異なりますので少し留意して下さい。

シリアスなテーマ性を持つストーリーも胸を震わす純愛ストーリーもない、コアマガでは一般的なお気楽エロコメの短編のみで構成されています。
明るく楽しいコメディと激しく描くエロの組み合わせ自体は供給過多であり、平凡の誹りを受けるのはちょっと仕方ないかなとも思います。
LetsChallenge!!.jpgただ、プライドは高いけれど性知識が乏しい少女達が周囲の男性を巻き込んで大暴走する短編「まさぐり勉強会」(←参照 処女さんが青姦にトライ(汗))や「パーフェクトのススメ」、「お嬢様オイル」はヒロインたちの勘違い加減やある意味での一生懸命さが楽しく、かつとても可愛らしいのは素敵です。
美少女の乙女チックな告白で始まったと思ったら次のページで衝撃の急展開な短編「燃える三角恥帯」もなかなか楽しいです。
この読み手を翻弄するコメディセンスはなかなか面白く、これから磨いていけばオリジナリティーも強まるのではと思っています。

ちょっと捻っている印象はエロシーンにおいても共通しており、エロい!というより面白い!という印象が強い短編もあります。
AcrobaticPlayStayle.jpg短編「着ぐるみぬいだら」はその最たるもので←のコマを見た時は正直吹きました。ただ、1発ギャグでは終わらずこの妙ちくりんな体勢をエロ展開に巧く利用しているのは面白い所。
無邪気な子供たちに囲まれて着ぐるみの中で迎えるフィニッシュシーンはシュールの一言です。


さすがに短編「着ぐるみぬいだら」は抜きという点では難しい所ですが、その他の短編ではお馬鹿な要素や足コキなどの変態要素を含みながらも男性器と女性器をガンガンぶつけ合う正統派のエロシーンで抜き的には安心と言えるでしょう。
LoudSoundOfSex.jpg万人受けしそうな分かり易い絵柄で結構激しく性行為を描いており、お汁を垂れ流しながらアへ顔を晒して絶頂を迎えるエロシーンは結構な迫力があります(←参照 短編「妄想カルテ」より)。
性器ドアップや断面図を絡めつつ標準装備の爆乳をバルンバルンと重力ガン無視で横に縦に揺れ動かしながら、これまたやたらと大きいティンコがガシガシとピストン運動という平凡な展開ではありますが十分に使えます。
勢い重視のエロ展開であり、男女の絡み合いの構図とかデッサンの安定性とかは二の次になっていますので、あまりエロシーンの完成度を要求するのは難しいかもしれません。
エロまでの導入過程や散見されるユニークな発想を楽しむエロシーンとも言えるでしょう。

初単行本ということと近作の画力の向上を考えれば明るくエロいエロ漫画として十分なレベルには達していると思います。
ユニークな着想をお持ちの先生のようなので、変態チックなエロの味付けとキャラクター作りをさらに磨いて頂けると嬉しいです。
  • 2008.06.22.Sun
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高津『マンマミーア!』

MammaMia!.jpg脳内嫁とキャッキャウフフな幸福な夢から目覚めたら、軽い頭痛と喉の痛みを感じました。
体もだるいし、夏風邪をひいてしまったかもしれません。

さて、本日は高津先生の『マンマミーア!』(コアマガジン)のへたレビューです。英語で言うと「Oh, My Mam!」ってとこですが内容的にもばっちりハマった素敵なタイトルです。
肉体的にも精神的にも包み込んでくれる愛らしい年上ヒロインズとたっぷりエッチを楽しめる作品集ですよ。

収録作は全て短編で10作。これに加えて、各短編に登場したヒロインズが一堂に会して大乱交という豪華絢爛な描き下ろし短編「マンマミーア」(12P)が収録されています。充実のサービスですね!
おまけ短編を除き、1作当りのページ数は18〜24Pでほとんどの作品が20P。コミカルな演出の気持ちよさとエロのたっぷりとしたボリューム感が味わえ、読み応えは十分にあります。

必ずしも実母が登場するわけではないですが、広義のママさんやお姉さんなど年上ヒロインがメインとなります。
NewMethodForDiet.jpg乳尻だけでなく全体的にむっちりとした体型や性行為に対する精神的余裕などが成熟したヒロイン像を形成しますが、推定30歳以上でもあまり年齢を感じさせないキャラデザ(←参照 短編「母さん+α」より)です。
熟女故の妖艶な雰囲気を期待するのはNGですが、しっかり年上ヒロインとしての味付けをされながら、デザイン的にも性格的にも年不相応の可愛らしさが滲み出ており非常にキャッチーなキャラ造形と言えるでしょう。

シナリオ的には、特にエロにおいて強要気味な行為があったり(短編「僕より大きな人形」)、催眠下でのエッチというインモラルな行為があったり(短編「1,2…の後で命令を」)しますが基本的に明るく楽しいコミカル路線です。
母子相姦作品においても近親相姦のタブーなぞ何処吹く風であり、上述のようなちょいと暗い要素があろうとも、話のラストはニヤリとさせられるギャグ調の締め方で読後感も爽やかです。
DevilLadyAndManWithoutDream.jpgキュートで迂闊な悪魔さんが登場し、言葉遊びと話の流れでまるで落語のように笑わせてくれた短編「悪魔と、夢のない男。」(←参照 勿論エロシーンも◎)がとてもお気に入りですが、話のラストは月並みながらとってもハッピー&ピュアで、ギャグ調エンドとはまた別の良さがありました。
非常に雰囲気が心地よい故に、後述するエロシーンの魅力を阻害しない構成になっているのは巧いなぁと感じました。

フェラやパイズリなどの濃厚な前戯で1発放った後、ヒロインさん達が年不相応に瑞々しいオミャンコを自らぱっくり開いて挿入を誘います。所々に挿入される断面図の使い方も上手です。
CollaptionOfComposure.jpgピストン運動を続ける内に段々とヒロインの余裕が崩れ、快楽に呆けた表情を晒すシーンは大変エロチックであり(←参照 短編「コートの中では平気なの?」より)、勢いに任せて中出しを遂行すれば膣外へと白濁液が噴き出す迫力のフィニッシュシーンも抜き所としては大変グッドです。
室内用トレーニングフェアや競泳水着、長襦袢などのコスプレ要素、ケモノ耳娘や悪魔娘、メガネさんなどなどバラエティに富んだヒロインを取り揃えているも嬉しいです。短編「コートの中では平気なの?」のブルマ&体操服装備のむっちりママさんのエロ的な美味しさは堪えられません。

本作の大きな魅力は、(実母に限らず)”母性への甘え”を存分に許し楽しませてくれるエロシーンの作風です。
例えばみやびつづる先生などの劇画タッチの熟女モノでは、咽返る様な圧倒的な色気を細かい描き込みで表現し、妖艶さや背徳感を喚起することが大きな魅力です。
高津先生はその妖艶さを意識的にそぎ落としキャッチーなキャラ造形をすることで、可愛らしくて優しい熟女さんに抵抗感なく没入できるよう設計されているように感じます。

MamaHoldYouTightly.jpgむっちりとした肢体は(より小さく描かれた)男の子を温かく迎え入れ、その肌の温もりや柔らかさに包まれるかのような安らぎを読み手に与えます(←参照 「僕と先生だけの海」)。この傾向は、成人男性が登場する作品にも共通しておりヒロインの肢体のむっちり感や適度な大きさが強調されています。
エロシーンの激しさはその”甘え―甘やかし”が承認されていることの裏返しであり両者の間に齟齬はほとんどありません。
ディフォルメを効かした明るい印象の絵柄は背徳的な官能をお求めの方にはやや物足りないかもしれませんが、僕個人としては作風にベストマッチな絵柄だと思います。

基本たっぷりおっぱいの持ち主なヒロインさん達のみですので、ヒンヌー教原理主義者の方にはお勧めできないのが残念ですが、「熟女モノとか母モノって濃いイメージが合って苦手」という方にでも自信を持ってお勧めできる作品集になっています。
キュートな年上ヒロインが沢山の楽しくてエッチな夢想空間が貴兄を待ってくれていますよ!
  • 2008.06.21.Sat
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凶華さまにたっぷり罵られたい雑記

相も変わらず、よく分かんないことを書き汚し続けているへどばんです。

斯様に胡乱なレビューばかりにも関わらず、あちこちで紹介頂いている様で御礼申し上げます。
NewAkiba.com様にご紹介頂いて1日のアクセスが3000超えた時は、一瞬アクセスカウンターが壊れたかと思いました。
初めていらっしゃった方も多いと思いますが、よろしくお付き合い願えれば幸いです。

ご寵愛頂いている常連さんや拍手・拍手コメントを下さる皆様にも大感謝。
管理人の無精と能率の悪さ故に拍手レスが遅れまくりなのは本当に申し訳ないです。続きにレスがありますので、コメントした覚えがある方はどうぞご覧ください。

梅雨ということで、キラキラメロディが魅力のメロデスバンド、Raintimeをご紹介。
僕は基本的にスラッシュ野郎ですが、メタルに興味持って頂きたいのでちょっとキャッチーなバンドをチョイスしてみました。

メロディックデスに分類されてますが、グロールは抑え気味でクリーンボイス主体、伸びやかなハイトーンのボーカルは耳に馴染みやすいと思います。
シンプル&スピーディなリズムラインに流麗なキーボードが絡むメロディは大変カッコいいです。In FlamesやChildren of Bodomなどの北欧系メロデスの影響も感じますが、根アカな印象はこの手のクサいメロを演奏させたら一流のイタリアンバンドらしいですなぁ。
ゲーム音楽とか好きな人にはお勧めかなと思います。

ではまた次回のレビューにて!

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  • 2008.06.21.Sat
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まぐろ帝國『LUST TRAIN』

LustTrain.jpg藤田和日郎先生の『月光条例』1巻(小学館)を読みました。もう相変わらず熱くて面白くてカッコいいですね!
藤田先生の描くヒロインが僕は大好きで、今作はエンギキブちゃんが素敵です。

さて、本日はまぐろ帝國先生の『LUST TRAIN』(茜新社)のへたレビューです。先生一流の悪ふざけと思いたいのですが、裏帯の「作家活動維持のため買って下さい」という文章が心配です。
繊細なタッチで描かれる正統派のキャラクターデザインおよび豊潤な官能と行為の迫力・生々しさを描くエロのポテンシャルの高さがありながら、読み手の脳髄を直撃する強烈なお馬鹿コメディが前面に押し出された作品集でした。

収録作は、全て短編で12作。短編「LUST TRAIN」と「LUST TRAIN'」はタイトルが共通してますが、痴漢がテーマということ以外に話や舞台設定につながりはありません。
他単行本で未収録だったおまけ漫画「魔法の萌エリスト リリカル☆リリンカ外伝」(7P)を除いて1作当りのページ数は3〜20P。まぁ、3Pというのは『か○あげくん』のパロディ漫画(非エロ)ですのでお気になさらずに。大半の作品は16Pです。
各話のボリューム感は乏しいですが、読み進めるのがとても楽しかったのであまり気になりませんでした。

シナリオ展開はかなりエキセントリックで読み手を翻弄してきます。多少好みは分かれるかもしれませんが、奇抜ながら不快感や興醒めな印象を読み手に抱かせないテンポの良さがあります。
MaguroSensei.jpgちょっと毒を吐いてみたり(←参照 掲載誌に喧嘩売っちゃ駄目ですよ先生! 短編「ドキドキメイドさんパニック 2003なんていらねえよ 夏!」より)、(いい意味で)やり過ぎ漂う漫画パロディ、1発キメているかのようなシュール&大馬鹿などなど読み手を存分に楽しませてくれます。
無駄に高いだけのテンションでギャグを振りまくのではなく、パロディの使い所やギャグ漫画としての展開がよく練られている印象がありました。
ギャグの分量が多いことに加え、エロシーンにも容赦なく混入するために艶やかなセックスシーンの実用性が多少削られている感があり、抜き物件をお求めですとややネックになる可能性はあります。

TragedyOfWar.jpg一番笑わせて頂いたのは短編「かわいそうなメイド」。超有名な太平洋戦争の悲劇を元ネタとしており(←参照 大体予想は付くかと)、扉絵やタイトルから想起されるイメージとは全く異なる寂寥感漂う雰囲気の作品です。
元ネタに合わせてテンションは抑えめで悲しげなのですが、実にシュールな設定と大真面目にやっている故の馬鹿馬鹿しさが読み手の吹き出し笑いを誘います。いや、落ち着いて考えれば、(ある意味)平和について考えさせられるいい話なんですが(笑。
話のオチはちょっと不謹慎ながら実にネタのチョイスが良く爆笑必至ですよ。

GodSendDeathToUs.jpgただ、それらのコミカル作品と全く趣を異にする、痛烈なアンチクライスト作品「ぱらいそ」には度肝を抜かれました(←参照 排他的な盲信の悲劇)。
これは是非ご自分で読んで頂きたいのですが、台詞や効果音を排した無音劇ながら瑞々しい若者たちの性が乱れ舞うエロシーンと凄惨な殺戮劇を圧倒的な描画力によって表現した技巧は素晴らしいの一言。
扉絵やラストから「日本的アニミズムの中で賞賛される性のあり方がキリスト教的価値観では悪魔的なサバトでしかない」ということを暗示させますが、それは「倫理・価値観の単一化の残酷さ」という人類が抱え続けてきた病巣を鋭く突いており、エロ漫画でこの深刻なテーマを選んだことにこそ僕は価値を見出しますし、敬意を表したいと思います。

上述の様にエロシーンの分量は少なめで、今単行本は晩のオカズとしてはやや使いにくい印象があります。管理人は例にもれず美味しくご飯を頂きましたが。
TheBeautyAndTheMad.jpgお馬鹿エロギャグ漫画を描いているとは思えない、正統派美少女絵は相変わらず高水準であり、激しく美しく勿論エロチックに描かれる性行為の描写はさすがベテランの先生です(←参照 短編「パラダイス☆ビーチ」より)。
名作「放課後奴隷倶楽部」の様に、変態美人さんを心底明るく描くのが大得意な先生ですが、今単行本はコンビニ誌エロ的な割と普通なキャラ造形が多く、左様なお気楽変態美女は短編「なんぎな奥さん」に登場する程度です。
エロシーンはギャグの幕間と言っても過言ではなく、抜きに使いたいなら今単行本よりもまぐろ帝國先生の既刊を購入した方がベターでしょう。

僕はまぐろ帝國先生のエロもギャグも両方センスが良くて大好きなのですが、今単行本に関してはギャグに思いっきり傾いており両者のバランスを求める人にはちょっと不向きかもしれません。
ただ、単に抜き物件としてではなく漫画として読むと、ギャグもシリアスも非常に面白いことは折り紙付きですよ。
  • 2008.06.20.Fri
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けものの☆『YELLOW☆POP』

YellowPop.jpg窓の外に風知草の鉢植えを置いているのですが、風が吹くとサラサラと涼しげな音を立ててくれます。
夜に螻蛄の鳴き声も聞こえなくなってきたし、夏が近づいていますなぁ。

本日は、けものの☆先生の『YELLOW☆POP』(コアマガジン)のへたレビューです。なお、当ブログでは前単行本もレビューしております。
単行本全体を支配する明るく楽しい雰囲気の中、一癖あるのがむしろ愛らしいヒロイン達とやはり快活なエッチを楽しめる作品集でした。

Foxwoman.jpg収録作は、お賽銭のお礼と精気の吸収を兼ねて稲荷神が主人公の家に押し掛け女房な中編「YELLOW☆POP」全4話+描き下ろしショート1本(←参照 第1話より)および短編5作となっています。
描き下ろし作品を除いて、1作当りのページ数は20〜26P。コミカルパートとエロシーンの量的なバランス感覚もよいため、軽すぎず重すぎずな適度なボリューム感があります。

シナリオは王道のラブコメ・エロコメであり、エロシーンも含めカラッとした明るさが魅力的です。
MaleTunndere.jpgストーリーの広がり・深みを期待するのはNGであり、カップルさん達のイチャイチャ話である短編「エクスきゅーと」(←参照 表情変化の楽しさはこの先生の大きな魅力の一つ)や「くろむくろす×××」「クビワナビー」以外はエロエロ優先主義で恋愛要素は希薄です。
ただ、微妙におっさんホイホイなネタを絡めた活きの良い台詞回しとユニークなキャラクターのテンション高い立ち回りが楽しめるコミカルなシーンは強いアピールポイントと感じます。

表題作「YELLOW☆POP」や短編「幸運の霹靂」では作者の趣味が炸裂して、ケモノ耳娘さんが登場します。
「YELLOW☆POP」では、その登場時に「獣要素を盛り込み過ぎで明らかにエロ向きでないキャラデザだな」と思った狐耳の稲荷様ですがエロシーンでは木の葉を頭に乗せてチョチョイとナイスバディの美女に変身。
その他の短編でも同様に一筋縄ではいかないユニークなヒロインを登場させていますが、エロシーンではきちんと可愛らしくそしてエロチックに描かれておりそのギャップも含めて愛らしいキャラクターに仕立てられています。
SoCuteStudentLeader.jpg個人的には、真面目一筋な生徒会長さんが思いを寄せる男に一世一代のラブアタックな短編「くろむくろす×××」に登場の会長さん(←参照 男性が黒下着が好きと聞いてしまって暴走)がお気に入り。
前作でも思いましたが、ちょっと恋に不器用な女性を描くのが上手い作家様です。

2006年頃の古めの作品でも多彩な表情変化が味わえますが、現在よりもやや間延びした絵柄であり絵柄の変遷を気にする人は少しだけ留意されたし。また、くっきりはっきりしたラインを使うキャッチーな絵柄ながらキャラデザや表情には独特のクセ(味とも)があり、必ずしも万人受けとは言えないのかなとも思います。
まぁ、作画・作劇共に勢いが良いため、あまり気にする間を与えてくれないので大して気にしなくてもよいかと。

作画のよさはエロシーンでもしっかりと発揮されており、多人数が絡みあう様なシーンでも絵が崩れずにしっかりと構図が取れています。
劇画系のような濃さはないものの、体の動きや絡みはしっかりダイナミックに描けています。また、エロシーンでもクルクルと変わる表情がいいアクセントになっています。
気持ちよさそうに絶頂を迎えるヒロインの最奥に中出しを決めたり、多人数プレイでぶっかけたりなフィニッシュシーンも実に爽快。
エロ漫画的にうまく処理している性器描写やハートマーク付きの嬌声が入り乱れるエロシーンはテンションは高く適度に激しいのですが、性行為に付きまとうインモラルさや倒錯性はあまり感じません。
GirlsLikeSex.jpg女性が実に心地良さそうに性の快楽と男の愛情に浸る様子は大変幸せそうであり(←参照 短編「こなみスイッチ」より)、胡乱な物言いが許されるなら何所か”健康的”ですらあります。
そういう意味ではエロシーンに官能や背徳性を求める方にはやや不向きと言えるでしょう。

ヒロインの魅力に下支えされた愉快なラブコメ・エロコメを楽しみたいという方にはお勧め。読み手の興味を引き付ける個性を持つエッチ大好きなヒロインズが優しく貴兄を迎え入れてくれることでしょう。
  • 2008.06.19.Thu
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御免なさい『おませで御免!』

OmaseDeGomen!.jpg今更ですが、僕はエロ漫画が大好きなんです。読んだ作品の全てが好きですし、その中で優劣を付けたいとはあまり思いません。
それでも、どんな点にしろ「これは凄い!」と思える作品に巡り合えた時の喜びはやはり別格です。

そんなわけで本日は、御免なさい先生の処女単行本『おませで御免!』(コアマガジン)のへたレビューです。完全にノックアウトされました。
確かな作画力と巧みな構成・表現によって形成される圧倒的な倒錯のエロスがありながら、魅力的なキャラクター作りと軽快な漫画展開によって読み心地が大変よくなっている作品集でした。

TwoFriends.jpg収録作は、ニートな兄とその妹、妹の友人2人(←参照 友達の女の子達 前編より)が織りなすエロコメと見せかけてピュアなラブストーリーの中編「夏休みが終わったら」全3話、および短編6作。
また、各話の幕間に描き下ろしエロコメ漫画「魔法少女みかん」(全5話・計10P)が収録されています。カラフル&ポップな表紙が素敵ですが、ダーク&インモラルなカバー下表紙も素晴らしい出来です。

シナリオに関しては、奇天烈な台詞回しで攻め立てるエロコメ系統の作品や倒錯的な魅力に満ちたガチの凌辱劇、能天気な寝取られ系作品、そして少女の純粋な思いが素敵すぎる恋愛話と実に様々な作風が楽しめます。
寝取られや凌辱劇といった暗い要素も含まれますが、基本的にハッピー&コミカルな話の締め方をする為、読後感は全体的に良い印象があります。
全ての作品において、美しい黒髪の持ち主の和風な少女と、割とイケメンながらいざ事に及べばロリコンの本性を発揮して大いに暴れまくる”お兄さん”達が登場します。
長台詞と短い台詞をリズミカルに応酬させる手法が巧く、エロシーンも含めて(後述)テンポ良く読ませます。
幼さを強調した従順な少女や年上の男性を小馬鹿にする生意気な少女も、活き活きとそして可愛らしく描かれています。加えて、男性の慮外にある”不思議な”(不気味な)存在である点も読み手に抵抗感を持たせない程度にうまく絡めることで、少女キャラの造形の水準を高めています。

今単行本の最大の魅力と言っても過言ではないと思うのは、少女たちの表情の圧倒的な表現力です。所々で大胆に崩した絵柄を効果的に使い、登場人物の喜怒哀楽を顔全体で表しています。
Intoxication.jpgしかしそれ以上に光るのが様々な心情や想いを伝える目の表情です(←参照 性感と被虐への陶酔 短編「桜井便器」より)。
男性への侮蔑と怒りを宿す目、未知の体験に戸惑い恐怖する目、性の快楽と男の愛情に潤む目などなど、千変万化の瞳の表情が何よりも多くのことを読み手に伝えてくれます。1コマ1コマに異なる表情を見せるシーン展開の妙は最早感動モノ。
所謂”アへ顔”もばっちり濃厚に描いています。やや好き嫌いの別れる要素ですが、前述の表情変化の巧さ・多様さを考えれば、この思い切りの良さは個人的にはプラス評価です。

Hardcore.jpgエロシーンはページ数的にやや物足りないのですが、少ないページ数内で多回戦をこなし非常にハードな描写をするためロリ属性させあれば実用的には全く問題ないと思います(←参照 素晴らしいの一言 短編「ハルカとケンくん」より)。
ロリプニ系絵柄の柔らかそうな質感を取り込みながら、そのベースは割と写実的な肢体描写。本来セックスアピールに乏しい”はず”の少女の肢体を敢えてリアル寄りに描くことで背徳感を高め、プニっとした味付けでキャッチーさを確保し、劇画系にさえ近い生々しさ・激しさを表現する横断的な絵柄は実に作風にマッチしています。
髪の毛や衣装といった細部に至る念入りな描き込みも非常に好感であり、エロシーンでの女児用の各種衣装や持ち物、公園の遊具、果ては縄など小道具や舞台装置の効果的な活用もあり、和姦であれ凌辱であれエロシーンの醸し出す圧倒的な官能にはクラクラします。
台詞のテンションの高さや狂気の演出も非常に効果的であり、常に畳み掛けていくような力強さのあるエロシーンの展開に華を添えていました。
多回戦故に外出し描写も多いながら、行為のラストは強烈な快感に涙や涎を垂れ流すアへ顔を晒す少女の秘所に極太ティンコがたっぷりと中出しを決めるという極めて濃い描写になっています。

SilenceTellsEverything.jpg全体的に高いテンションや濃厚なハードエロが魅力ながら、それ故に一層光輝くのが喧噪と狂乱の中の一瞬の静寂を切り取ったかのようなコマです(←参照 「「夏休みが終わったら」後編より)。
秘めてきた兄への想いを絶叫するかのように吐露したシーンの直後の1コマですが、瞬間の沈黙の中、少女の瞳と涙、そして兄の大きな手が二人の想いを余す無く伝える素晴らしいシーンです。管理人はちょっと泣いちゃいました。
この作品以外にも、控え目で穏やかで、しかしその優しさが素晴らしいコマが沢山ありますので是非にご覧あれ。

こういった比較にあまり意味はないのですが、僕の大好きな雨がっぱ少女群先生と比較すると、シナリオやシリアスなテーマ性への踏み込みでは劣りますが、理解が及ばない故の魅力を持つ少女を魅力的に描くセンスは拮抗しており、読みやすさやエロへの踏み込みの強さではむしろ上という印象を受けました。
初単行本でこれ程の作品が描けるとは何て凄い作家様なんだ!というのが率直な感想です。
ロリ属性がないと魅力は半減なのは確実ですが、そうでなければかなりお勧めの作品集ですよ!
  • 2008.06.18.Wed
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冬和こたつ『Dooms Days』

DoomsDay.jpg今回の狂乱家族日記の最大の見所は、凶華さまの白スク御姿かょぅじょ艦長のドロワーズ姿か大変悩ましいところです。
大変けしからんのでもっとやって頂きたいものです。

本日は、冬和こたつ先生の初単行本『Dooms Days』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。発売日に買いましたが、レビューが結構遅れてしまいました(汗。
良くも悪くもスタンダードなキルタイム系短編集であり、ファンタジーエロにてサクサク抜きたい貴兄にお勧めです。

収録作は全て短編で10作。キルタイムのこの手の短編集ではおなじみですが、全て各種アンソロジーコミックスからの再録です。
1作当りのページ数は12〜24Pで平均16P弱。シナリオ展開はかなり安直であり、エロシーンも内容は過激ながらも描写が軽めなので全体的に読み応えには乏しいです。

BannyCaffe.jpgバニー姿の喫茶店店主さんにエッチな特別メニューをご注文な短編「バニーさんの特別メニュー」(←参照 何たるドリームワールド)やお嬢様と執事のハッピー駆け落ちな短編「Make Me Happy」のような明るい作風のエロコメ・ラブコメもありますが、大半の作品は女騎士とか魔法少女とかメカ少女とかが化け物や魔族に凌辱される類の内容となっています。
前述の通り、これといったドラマ性やシナリオ展開はほとんどありません。ページ数が少ないこともあって、開始数ページで世界観やキャラクター設定を一応説明し、あとは延々お約束を散りばめたエロシーンが続きます。
ヒロインの人格が崩壊しちゃったり、異形の子を孕まされたりとダークな劇終が基本ですので、2次元美少女とのハッピーなラブコメを楽しみたい方は回れ右です。

TwoHands.jpg所謂”戦闘美少女”(←参照 萌え小林旭 二丁拳銃の悪魔ハンターさん 短編「ANOTHER SIDE」より)が戦いに敗れて凌辱の限りを尽くされるというのは月並みですが、月並みとされる程に人気を獲得する(多分に嗜虐的な)魅力があるのは確かだと思いますし、僕も大好物です。
ただ、その美しく気高き戦闘美少女を凌辱するという題材の演出力がまだまだ不足気味と感じます。短編「ANOTHER SIDE」はそれなりに描けていましたが、ヒロインが戦う理由や作品の世界観の説明が質量ともに足りていないことに加え、戦闘シーンの盛り上がり感が非常に希薄。
少なめのページ数でエロを確保するために仕方ないとは思うのですが、ヒロインの魅力をもっと高めないと折角のエロシーンの魅力が減少してしまうと思うのです。
ゲームのアンソロジー等はそのゲーム作品が好きな方が買うので説明不足は構わないのかもしれませんが、少なくともフェチ系のアンソロ作品ではエロを盛り上げるシナリオ作り・キャラクターの演出をして頂きたいです。

TheStandardOfKilltime.jpgエロに関して言えばキルタイムの正に王道を行く内容であり、過激なファンタジー路線が好きな方には安心感があると思われます(←参照 お約束の触手+魔法少女 短編「刻印」より)。
集団レイープとか触手モノとか凌辱作品が目立ちますが、エロコメ・ラブコメ系の作品でもエロの妄想喚起力は同程度に高く、どちらの作風も”使える”のは嬉しいところです。ただ、またもやページ数の都合上、エロのボリューム感は結構乏しいのが残念です。

馴染みやすいエロゲー/アニメ絵柄で描かれるナイスバディなヒロインが、触手や魔物の巨大サイズのブツを秘所に目いっぱいねじ込まれ、かつ催淫液や呪術といった便利ツールによる圧倒的な性感で理性を塗り潰される様はベタではありますが、抜けるのもまた事実。
結構過激なエロを描きながら、描写の濃度という点では結構薄く、生々しさを排した女性器描写などと併せて出来るだけサラッとしたエロ(多くの読者にとって抵抗感の少ないエロ)を描こうとしてる印象があります。ここは好き嫌いが分かれそうな所なので、ちょっと留意した方がいいかもしれません。
SoMuchWhiteLiquid.jpgなお、やたら量が多い汁の描写には力が入っており、美少女の顔や体が白濁液に染まるシーンはなかなか美味しいです(←参照 短編「満ちる月」より)。もうちょっと、汁の質感の表現力を高めて頂けると嬉しいのですが。
初出がある程度広いのか、絵柄は安定性を欠いていますので多少注意されたし。近作の「バニーさんの特別メニュー」などでは、女性のエロチックさの印象が古いであろう作品よりもかなり強くなっており、冬和先生の作画の進歩が伺えます。

作劇に関してはもう少し踏み込みを強くして欲しいですし、エロも量的にちょっと物足りないですが、和姦系・強要系問わず気軽にオナヌーのお供にするにはある意味最適なタイプの作品かもしれません。
何冊も買う様なジャンルの作品集ではないと思いますが(まぁ僕は好きなんで購入しておりますが(爆))、凌辱系ファンタジーエロがお好きなら買って損はしないと思います。
  • 2008.06.16.Mon
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東雲舞樹『EROCARTE』

EROCARTE.jpg昨日カーラジオで岩手・宮城内陸地震のニュースを聞いていましたが、テレビで山が崩壊しているのを見て改めて驚愕しました。
やはり自然の力というのは恐ろしく強大だなと感じました。

さて本日は、残念がら商業エロ漫画から引退される東雲舞樹先生のラスト単行本『EROCARTE』(エンジェル出版)のへたレビューです。
艶のある色気を香らせる巨乳美女さん達と繰り広げる淫らで激しいエロシーンが相変わらず魅力的な作品集でした。

WomanTalksHerSecret.jpg収録作は、組織の下っ端として生きる男が馴染みのバーの女主人の裏の素顔を知ってしまう「ミレーネという名の女」前後編(←参照 後編より)、および短編7作(内1作はオールカラー作品)となっています。
フルカラー作品「アフタースクール」を除いて1作当りのページ数は16〜24Pであり、標準的なボリュームです。

ちょっぴりほろ苦いながら読後感の良いラブストーリーの「ミレーネという名の女」や「インセストタブー」といった作品から、ガチの凌辱劇「社畜」「無限音階」のような作品までシナリオの作風は様々。
あくまでエロシーンを楽しむのがメインの作品集でありシナリオにあまり期待するのは避けるべきですが、なかなか読み手を楽しませてくれるバラエティ豊かな作劇が良い所。
HerProvocation.jpg例えば、兄を挑発する生意気な妹が登場する短編「インセストタブー」(←参照 ゾクゾクする表情ですなぁ)では、さりげない所作や妹の表情が秘められた兄への恋心を表現しています。
また、村娘を白馬の王子様が拉致→作中で延々集団レイープというストレートな凌辱作品「La Gatta Cenerentola」ではラスト1コマで、ある意味衝撃(笑撃?)の大逆転劇が繰り広げられ個人的には大ウケでした。

WhichIsReal.jpg監禁された”2人”の美少女の内、何故か片方だけが凌辱され続けるという始まりの短編「無限音階」(←参照 よく似た姿の二人の少女)は、まぁオチは途中から見え見えですが、それでも後味の悪さをしっかり醸し出す陰惨な雰囲気が実に魅力的。
前述の「La Gatta Cenerentola」や「社畜」「無限音階」は基本的にガチの凌辱劇であり、女性側の精神的・肉体的苦痛をしっかり盛り込んでいるので耐性のない方は一応注意されたし。
凌辱とは微妙に違うものの、「インセストタブー」に登場のプライドの高そうな妹さんや「妄想遊戯」に登場の貞淑そうな金髪お姉さんを組み敷いて性感によがらせるエロシーンも大変魅力的でした。

初出に関する記載がないので、推測混じりになっていしまいますが絵柄には結構幅があります。
OldArtStyleOfShinonome.jpg絵柄のベースは基本的に変わらないものの、トーンワークの上達に伴って今風の絵柄に近づいた最新の絵柄と、細い線を多用し色彩や陰影に乏しい過去の絵柄(←参照 短編「La Gatta Cenerentola」より)とではそれなりに隔たりがあります。
カラー作品に関しても、肌の質感の表現や色彩の華やかさで近作の方が上手さが格段に上と個人的には思います。

帯に美少女絵師とありますが、成長した骨格を持つ肢体にボリューム感のあるおっぱいを乗っけた頭身高めのキャラデザであるため、美少女というよりはむしろ美女という印象が強いです。
性器描写や汁描写による味付けも、濃くはないのですが安定感があり美しい女体の魅力を高めています。「ミレーネという名の女」後編や短編「インセストタブー」では吐息にすら色気を感じるような圧倒的な官能が味わえます。
中出し率は高めでぶっかけとの組み合わせなどでも十分にエロいフィニッシュシーンですが、そこへ至るエロシーンの魅力は高いのに構図的にもエロシーン展開的にもやや盛り上がりに欠けるのが残念。ただ、これは個人的な感想で実用的読書時にはあまり気にならないと思います。
あと、せっかくのナイス巨乳がお飾り状態であまり利用されないのがちょっと不満です。もっと揉んだり挟んだりして頂きたかったです。

作風にしても初出時期にしても「最終作なんで色々詰め込みました」という印象がしてしまいますが、それはそれで色々と振り返る意味でも最終作には相応しいのかなとも思いました。
何はともあれ、東雲舞樹先生、10年間お疲れ様でした&楽しませてくれてありがとうございました!
  • 2008.06.15.Sun
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香月りお『アリスのひめごと』

AlicesThingOfKeepingSecret.jpg今更ですが、今月は下旬の発売ラッシュがエライことになっていますなぁ。
購入については覚悟を決めていますが、レビューしきれるのかが一番の不安です。

本日は、香月りお先生の『アリスのひめごと』(オークス)の遅延へたレビューです。実はノーチェックだったのですが、天然猫肉汁アリス缶詰さんのレビューを読んで気になったので。
コミカルに味付けされた穏やかな作風と、可愛らしい少女たちが繰り広げる意外に濃厚なプレイが満載のエロシーンとがうまく調和している作品集でした。

AliceInSweetsLand.jpg収録作は、少女が不可思議な世界に紛れ込んで〜(←参照 中編より)という勿論「不思議の国のアリス」がモチーフのエロエロファンタジー「おかしの国のアリス」全3話、エッチに興味津々な兄妹の明るい性の目覚めを描く「はじめて」シリーズ全7作(内1作は描き下ろし)。
1作当りのページ数は12〜28P。ファンシーな雰囲気が大好きですが、特に「はじめて」シリーズの1作ごとの読み応えはやや乏しく感じました。

「おかしの国のアリス」は不思議な世界設定でのファンタジー、「はじめて」シリーズは暴走気味の(笑)体当たり性教育withtラブコメと、作品の舞台設定は大きく異なりますが、快活なコミカルさと心地よいファンシーさのある作風は共通しています。
QueenOfSweetsLand.jpg特に中編「おかしの国のアリス」はその作風がベストマッチの作品といえ、オリジナルからエロ漫画的な意味でも面白くアレンジされたキャラクター達(←参照 おでこがキュートなロリロリ女王様 「おかしの国のアリス」後編より)も作品魅力を高めています。
搾乳や異物挿入、レズプレイに輪姦プレイ、SMチックなお仕置きなどなど、倒錯的な要素を含む過激な行為を実用的読書に使えるレベルでしっかりと描きながらも、読み心地の良さが崩れない雰囲気作りの巧さは高評価に値します。
おかしの国の変態さん達に振り回されながらも、白ウサギさんを健気にそして逞しく追い続けるアリスちゃんがとっても愛らしい(そしてエロシーンでは実にやらしい)のも最高です。
3話しかないのが大変残念であり、シナリオはかなり急ぎ過ぎているためにややチグハグな印象はあります。未登場の元ネタキャラクター達をふんだんに投入して全8話くらいで描いて頂けたらより素敵でした。

なお、この中編のラストはそれまでの雰囲気と異なり、不穏な想像を掻き立てるややダークなオチで賛否両論ありそうです。
徹頭徹尾ファンシー&コミカルでも十分に素晴らしかったですが、そもそも「不思議の国のアリス」や「マザーグース」といった英国児童文学が子供向けファンタジーを装った怪奇譚であることを鑑みれば、このオチもそれが想起させる内容も相応の説得力を持っていると個人的には思います。

「はじめて」シリーズは、お年頃の妹さん(小○生)がオナニーのやり方とかブラの装着方法とか、果てはタンポンの使用法について、なんだかんだで大好きな兄に質問し色々と実践する内に兄が暴走してギシギシアンアンな内容。
NeitherGoodnorBad.jpg近親相姦のタブーなど何所吹く風であり、暴走した兄を「お兄ちゃんのばか!」と言いつつもすんなりと許してくれる妹さんというドリーム展開が繰り広げられます(←参照 「はじめてのタ●ポン」より)。
前述のように各話は読み応えに乏しく、エロも挿入に至らなかったり「おかしの国のアリス」に比べてエロの激しさや濃さが劣ります。しかし、この二人が繰り広げるエッチなチャレンジの連続に段々と引き込まれて行ったのは事実であり、シリーズ全体通しての魅力は十分にありました。
コミカルに表現される素直な欲望とそれに付随する初々しさがとっても素敵です。

喜怒哀楽に変化する愛らしい表情(今単行本の魅力の一つ)が性の快楽と恐怖に淫靡に染め上げられるエロシーンは作品間でのボリュームの幅がネックではあるものの、十分使えます。
幼さゆえの無邪気さでエッチに突入する少女たちからは逆説的に実に背徳的な香りが漂い、なかなかドキリとさせられるコマもありました。また、特に「おかしの国のアリス」はエロのシチュエーションにユニークなアイディアが盛り込まれており、使えてかつ楽しめるエロシーンとなっています。

「おかしの国のアリス」の実用性は折り紙つきではありますが、上述の通り「はじめて」シリーズではエロシーンはシナリオの骨子ではありますが、抜きに使用するにはかなりギリギリの水準です。同シリーズは外出し率高めなことや挿入無の回があることも人によってはマイナス要因です。
CuteSmileBut.jpgただ、挿入なし回とは言え、兄に教わったオナニーの気持ちよさに妹さんがどんどん過激なオナヌーへ大暴走な「はじめてのオナニー」は個人的に使える上に面白いという良作だと思いました。オチも楽し過ぎます(←参照 級友に初めてのオナニーの感想を聞かれて 「はじめてのオナニー」より)。

二次元美少女とニャンニャんしてサクサク実用的読書をしたいという方には強くお勧めはできませんが、エロシーンも含めた作品全体の甘い雰囲気を楽しみたい貴兄にはばっちりお勧めです。
僕はこの作品に巡り合えてとてもハッピーでした。
天然猫肉汁アリス缶詰さんに感謝です。
  • 2008.06.14.Sat
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北河瑞樹『はじめてのせっくす』