犬星『おにいちゃんが、すき。』
梅田阿比先生の『幻仔譚じゃのめ』第6巻(秋田書店)を読みました。今巻は読み切りor前後編ものが多めで、シナリオにちょいとウネリが足りない感がありますが、多彩な人間模様が見れるのは嬉しいところ。ところで、おまけ4コマ漫画に登場する鈴雷ちゃんパワーアップver.(またはセクシーver.)が大変あざとく(誉めてます)エロ可愛いので、何とぞ!何とぞ!本編への登場を!!
さて本日は、犬星先生の『おにいちゃんが、すき。』(コアマガジン)のへたレビューです。先生の前単行本『おじょうさまのひみつ』(ヒット出版社)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
愛くるしいロリータヒロイン達との脳髄蕩けんばかりのラブエロ模様を満喫できるという、二次元ロリ好き必携の1冊となっています。
収録作は、兄の妙な視線が気になる妹ちゃんが兄貴を問い詰めてそのままメイクラブ→エロエロラブラブなデイリーライフな連作「いつも、見ていた」「いつも、いっしょ」(←参照 妹ちゃん臨界点突破 連作前編「いつも、見ていた」より)、および読み切り短編7作。1作当りのページ数は16〜22P(平均19P)と、コミック0EX掲載作としてはやや控えめなボリューム。とは言え、ページ数の多寡によらず甘く幸福なラブエロ空間に浸れるため、読後の満腹感は大層高めとなっています。
【ロリータ少女がトロトロに蕩ける高質・長尺の濡れ場】
収録本数の3分の2程度が兄妹相姦ものであり、いたいけなおにゃのこの可愛らしさとピュアな恋心に辛抱たまらなくなった青年がイケナイ快感を分かち合う構図は、他の年の差カップルものとも共通しています。
エロへの導入に関しては、小悪魔少女の積極性が発揮されるケースも、男性の欲望が暴発してしまうケースもあるものの、少女が性行為への羞恥・恐怖を双方の想いの分かち合いによって乗り越え、未曾有の快楽に蕩けていく様には一種の多幸感が備わっています。
前戯パートと抽送パートの配分や両者の織り交ぜ方など、エロ展開の組み立てが巧く、流れが単調にならず、かつ双方を良好な抜き所として成立させる技量は見事。
前者に関しては、ヒロインが羞恥と高揚がない交ぜになった表情で小さなお口によるフェラチオが特に秀逸であり、恥ずかしがりながらの上目づかいの表情や涙目になりながらお口いっぱいに棒を頬張る様などが読み手の性欲中枢を著しく刺激してきます。
ロリータヒロインの小さな肢体を丹念に愛撫することも忘れず、すっかりぐちゅぐちゅになった秘所に挿入すれば、焦点を失った瞳と切れ切れの嬌声を示し、膣内の納まりきらない程の量を注ぎ込むフィニッシュへと一気にスパートをかけていきます(←参照 短編「みのりちゃんのおつかい」より)。中出し後はおそうじフェラでも追撃をかけるなど、読み手のエロ心を全く休ませない構成も相変わらず。雰囲気の甘さの割に、イマラチオ気味のフェラやヒロインの手足を掴んでホールドするような構図、理性を失ったような陶酔の表情など、嗜虐的とも言える演出を加えることでドス黒い欲望も相応に喚起してきますが、例えそうであったとしても暗さや重さを付随させないため、エロに関しても読後感が大変良いスタイルになっています。
肢体全体の描写用の中ゴマと、その状況におけるヒロインの表情や結合部等を描く小ゴマを組み合わせ、視覚的な理解のしやすさとエロの情報量を両立させる作画にも安定感があります。
【個々にキュートネスを引き出すキャラ設計】
ずらりと取り揃えられたキュートなニンフェット達は、小○校中学年〜中○生程度のギリ10代〜ローティーンで構成されています。
仔犬系のいじましい従順ガールを描くと反則級の作家さんですが、ツンツンした妹さんや無表情な無愛想ガール、エッチ大好きな快活少女など、キャラ属性は多彩であり、単行本通して飽きがこないのも◎。ヒロインの表情描写も秀逸であり、上述した羞恥の表情もさることながら(←参照 短編「ぴーち×はぁと」より)、元よりデフォルメ寄りの絵柄をさらに漫画チックに崩した喜怒哀楽のオーバーな表情変化が、特に日常シーンにおいて少女達の可愛らしさを増強しています。
言うまでもないことですが、体型描写的にはぺたんこお胸に、ずんどうボディ、ふにふにと柔らかい鏡面仕様なお股、ほっそりとした手足、そしてプニっと柔らかそうなほっぺた等々、属性持ちの心をくすぐる完全無欠のロリボディとなっています。
丸みの強い描線を割合シンプルにつなぎ合わせる絵柄であり、画としての濃密さは高くはないものの、その地の可愛らしい絵柄に各種体液や陰影を適量加えると一気に煽情性を増すタイプ。
主戦場のヒット出版での執筆の合間にコアマガジンで描いた作品を集めたもので、初出時期にはそれなりに幅がありますが絵柄やキャラデザが全くと言っていい程ブレない安定感も流石です。
【“少女天国”の揺るぎない構築力】
上述した陶酔感と高揚感に溢れるエロシーンも含め、作品の魅力を確かなものにしているのは“可愛い女の子達との幸福なラブエロ空間”という作品世界の強固な構成力だと考えています。
おつかいに失敗してしまった女の子を手助けする代わりに性的悪戯を働く短編「みのりちゃんのおつかい」や、純真無垢な女の子の体をエロエロに開発していく短編「れべるあっぷ!ちーちゃん」、無表情娘さんとのスキンシップが性的な方向へ加速して“初めて”を奪ってしまう短編「ユキとコタツ」など、客観的に見てダーク寄りの要素があるのはこの作家さんの特徴の一つではあります。
いたいけな女の子に手を出してしまうことが社会倫理的に許されないことは、描き手も読み手も百も承知ですが、少女性愛の本質的な暗さを掘り起こすのではなく、そこに近親愛や倫理を超えて性と愛の歓喜を見出す“エロ漫画としてのファンタジー”が犬星先生の作品においては揺らぎなく確立されています。
例えほの暗い要素が絡む作品においても、他のラブラブモノと同様に、誰も誰かを傷つけることなく、皆が心からの笑顔でハッピーエンドを迎えることは、悪く言ってしまえば手前勝手なご都合主義ではあります(←参照 無表情娘さんの恋愛成就 短編「ユキとコタツ」より)。しかしながら、欲望と愛情の果てにロリっ娘達とセックスしてしまう男性達の“駄目さ”加減も、そんな野郎連中を優しく迎え入れ性の悦楽を満喫してくれる少女達の“非現実性”も、犬星作品においては全て許されるのだという安心感と一種の連帯感こそが作品の幸福感を下支えしていると僕は思うのです。それを読み手に過剰に意識させず、ファンタジーとしての幸せを読み手の心に浸透させる技量も上手さの一つでしょう。
その点で、不実の愛として兄妹相姦を描き、せつないラストを迎える短編「アキナ」は“リアル”を持ち込んだという意味で、全体的な雰囲気こそ他作品を共通するものの、この作家さんとしてかなりの異色作であり、一人の大ファンとして興味深かったです。
実力と人気を申し分なく兼ね備えるこの作家さんの強みが存分に発揮されている1冊であり、ダイハードなファンからロリ初心者まで全てのロリエロ漫画好きに強くお勧めできます。
平和で優しいロリータ天国に浸れる幸せを是非満喫されたし。管理人のお気に入りは全作品ですが、敢えて1つ選ぶとすればキュートなピュアガールちーちゃんが主人公と共にエロと恋の階段を駆け上がる短編「れべるあっぷ!ちーちゃん」が最愛です。
東鉄神『微熱スイッチ』
TVアニメ版『とある科学の超電磁砲』第18話「あすなろ園」を観ました。全国1000万人の年増ギャップ萌え属性な紳士淑女(管理人含む)にとってドストライクな回でしたね!寮監さんの意外な1面が素敵でした。恋のキューピッド役に奔走する黒子の可愛らしさも実に光る神回でしたな!冒頭のトンデモ発言は愛情の裏返しなんですよ(好意的解釈)。なお、この解釈につきまして、当ブログは佐TENさん派のSIZさんと全面闘争も辞さない構えであります(笑)
さて本日は、東鉄神先生の『微熱スイッチ』(ワニマガジン社)のへたレビューです。先生の前単行本『ふたりでできるもん』(同社刊)のへたレビューもよろしければご参照下さい。
魅力的なキャラ立てが為されたヒロインと繰り広げる恋とエロの狂騒劇が楽しめる1冊になっています。
収録作は、負けず嫌いで気風のいい女子大生・栗本さんと女たらしな大学教員の繰り広げる騒動の数々な「栗本さん」シリーズ全4作(←参照 シリーズ第1作「栗本さんの今日のブラジャー」より)+描き下ろしの後日談4コマ(2P)、および読み切り短編6作。1話・作当りのページ数は16〜22P(平均19P強)とコンビニ誌的には標準的なボリューム。軽快なテンポのある作風でありながら、意外に奥行きのある話作りになっているため、熱っぽいエロも含めて相応に読み応えのある1冊になっています。
【定番展開をリズミカルに描く安定感】
勝ち気でエロに熱心だけれど純情乙女という栗本さんを筆頭に、オタク文化を愛する勘違い系金髪美人さん、貧乳コンプレックスな美尻ガールが次々と登場して(主に性的な意味で)珍騒動を巻き起こす「栗本さん」シリーズを筆頭に、ヒロインのキャラクター性を中軸とする明朗快活なラブコメ・エロコメがメイン。
エロへの導入に関しても、慈母の如く優しいお姉さんが心と体(とち○こ)を包み込んでくれたり(短編「恋人スイッチ」)、スキモノお姉さんにおしおきと称してこってり搾り取られたり(短編「おしおきお姉ちゃん」)と、素敵にイージーな流れで軽やかにエロへと流れていきます。
この男女双方の欲望に忠実な快楽至上主義に嫌味がないのが大きな美点であり、お馬鹿なギャグやテンションの高い台詞回しなどが生む突発的なチアフルさでシナリオの抑揚を整理しつつ、勢いよく牽引する技量が作劇面で光ります(←参照 痛い痛い 短編「俺とお前の第一歩」より)。手軽な抜き物件としてエロに集中しやすいプロダクションが為されていますが、栗本さんの乙女で一途な面が輝くシリーズ作やお馬鹿な掛け合いの中からじんわり浮かび上がってくる幼馴染二人の恋心が優しく甘い短編「俺とお前の第一歩」など、適度に恋愛感情を抽出することが作品の口当りの良さに直結。
逆に、切ないラストを迎える短編「嘘つきな花」や、愛しの人妻さんの下着を盗んでしまった少年がその人妻さんに激しく罵倒されるというキツイ序盤を示す短編「百合の花は壁の向こう」といった作品もあるものの、一筋縄ではいかない男女の仲の不思議という要素はお馬鹿なラブコメ系と共通しており、あまり違和感なく単行本中で共存しているのも面白いところ。
シナリオ作りにおいて、特別の斬新さはないのは確かですが、“仕掛け”の組み込み方の上手さとスムーズな展開で平凡さや退屈さを感じさせないことが、作劇面での長所と言えるでしょう。
【ユニークなキャラメイキングは魅力の中核】
作品の魅力の一端を担うヒロイン陣は、下はキュートな女子高生さんから上は妖艶な美人奥様まで幅広めであり、概ね女子大生クラスの綺麗なお姉さんがメイン。
地味メガネな幼馴染さんや、お兄ちゃんラブな妹(従妹)ちゃん、おっとり系人妻さんなど、馴染みやすいキャラ設定を踏襲しつつも、展開に合わせてそこからキャラ立てに一捻りがあるのも秀逸です。また、喜怒哀楽をコミカルに表現する表情変化のチアフルさも大きな魅力。
「栗本さん」シリーズの貧乳&安産型ヒップなねーちゃんを除けば、皆さんお肉がむっちり詰まった柔らか巨乳〜爆乳を装備しており(←参照 栗本さんがイイコト言った! シリーズ第2作「栗本さんと今日のボイン」より)。やや肉厚な乳輪・乳首を備えるそのビックバストをやわやわと揉んだり、赤子の如く吸ったり、ち○こを挟んだりな各種おっぱい関連のシーンは、巨乳好きにとってのガンダーラ。
このずっしりもっちりな乳房に負けず劣らず、ヒップも大層肉感的であり、バックショットの構図でその存在感を強く主張しています。また、ヒクつくアナルやたっぷりの唾液を絡ませて動き回る舌、ルージュを引いた艶めかしいリップなど、粘膜的な局所描写の淫靡さは相変わらず強い武器になっています。
なお、ヒロインの設定を問わず、成熟した女性器の周囲に陰毛が夏の草むらの如く茂っていますので、ご自分の嗜好と要相談。
【柔らかエロバディに包み込まれる幸せ】
ページ数の関係上、長尺の濡れ場とは言い難いものの、エロの熱っぽさが強く醸成された汁ダクセックスの質はかなり高く、抜き物件として十分に強力。
大き目の黒線が五月蝿い性器修正こそ難点ながら、修正を要しない体パーツの上述のエロさと快感に火照り汗に濡れる女体、官能的な表情などで結合部アップ構図に依存しないエロ作画を可能にしています。
童貞ボーイの登場頻度が高いこともあってか、抽送パートは相対的に短めであり、ボリューミィな下半身を勢いよく叩きつけあうアグレッシブなピストン運動を長く楽しみたい諸兄にはやや不向き。
しかしながら、特におっぱいを中心にお姉さんのエロエロバディを手や口で存分に味わう様子や(←参照 ハラショー 短編「恋人スイッチ」より)、涎をたっぷりまぶす口淫やすっぽり乳肉に包みこまれるパイズリ、おみ足での足コキなどヒロイン側の積極的なエロプレイで有効打を積み重ねていきます。前戯パートでの射精により、白濁液やら汗やら涎やらで濡れるヒロインの火照った表情もまた、実にエロティックであり、抽送パートへの橋渡しであると同時に読み手の欲望を再点火してくれます。
性器結合の快楽を特に女性側が貪欲に味わう肉弾戦のラストは、中出し・外出しハイブリット型ですが、中ゴマメインということもあり、そこまでの流れに比してややインパクトに欠ける感はありますが、トドメの抜き所としては十分です。
どちらかというと、エッチなお姉さんと全身を絡め合うことそのものをご希望な諸兄にお勧めなエロですな。
あとがきを読む限り、巨乳お姉さんを描くのがそこまで本意ではないようなのですが、今単行本を読む限りキャラメイキングがハマっている感があるので、個人的にはこちら方面にも注力してくれると嬉しいところ。
個人的には、誕生日プレゼント役の優しくてエッチな巨乳お姉さんに死ぬほど甘えまくる短編「恋人スイッチ」と、登場するキャラ皆がエロ可愛い「栗本さん」シリーズが特にお気に入りでございます。
幸灯『まほキュア』
相当出遅れましたが、やっとこさジェームズ・キャメロン監督の『アバター』を観てきました。メガネonメガネで少々鼻と耳が疲れましたが、3D映像は確かに凄かったですなぁ。ストーリーの骨子は単純な自然保護主義で平凡だなとは思いましたが、話が進むにつれナヴィ族を含めた“異世界の自然”が不気味な存在からどんどん魅力的に変化して流れが良かったです。
さて本日は、幸灯先生の初単行本『まほキュア』(キルタイムコミュニケーション)のやや遅延なへたレビューです。アンリアル掲載作がなかなか良い感じにエロかったので発売を楽しみにしていました。
キャッチーな各種コスチュームを身にまとった美少女達と棚ボタエッチなお気楽気分満載な1冊です。
収録作は、ヒロインが魔法少女に変身して主に股間に対する治療魔法を駆使する「まほキュア」シリーズ2作(←参照 はいツンデレ入りまーす 短編「まほキュア」より)+描き下ろしフルカラーショート(6P)、ちょっとドジな教育実習生のお姉さんがエロアイテムを身につけちゃってピンクなハプニングを起こす「あきの先生」シリーズ2作、および独立した短編6作+ヒロイン達の設定資料集。描き下ろしのフルカラー作品を除き、1作当りのページ数は8〜18P(平均13P強)とかなり少なめになっています。良くも悪くもイージーゴーイングなノリなので小ページ数はそこまで苦になりませんが、エロ・お話共に読み応えが不足している印象はある程度感じます。
【エロ漫画的ご都合主義が乱舞な能天気ファンタジー】
剣と魔法の世界で戦闘美少女な妹さんが敵に体を乗っ取られ、戦士である兄とまぐわらされて堕ちてゆく短編「黒き花月」こそ、キルタイム式のファンタジー凌辱テイストを含有していますが、その他の作品は能天気なエロコメ・ラブコメが主体。
上述した「まほキュア」シリーズや短編「魔法失敗少女ユイン」などでは、魔法学園を舞台にして一応ファンタジー世界であることを示していますが、作品のノリとしては日常世界における学園エロコメ・ラブコメに近いものが多く、魔法少女大活躍的なファンタジー色が単体で魅力を発揮する作品を求めるのは避けるべきでしょう。
むしろ、魔法を含むファンタジー的な各種要素は、例えば「あきの先生」シリーズの催淫アイテムや「まほキュア」シリーズのエッチな気分になった上にネコミミも生える奇病などのように、ご都合主義的な展開とエロシチュのバリエーションを可能にする役割を担っていると言えます。
ツッコミ所満載と評しておそらく問題ないご都合主義展開は、読み手によっては嘆息モノでしょうが、アッパーな雰囲気の源泉でもあり、また諸所で絡められる小ネタも楽しい読書感を下支え(←参照 ダチ○ウ倶楽部(笑) 短編「アイドルになりたい!」より)。ピンク色なエロ妄想が実に率直に充足されるイージーな展開は、雑誌において読み切りモノとして読む分には楽しさが上回るものの、本作については話の抑揚やアクセント、またはそれらを無視できる強烈なドライブ感を添加する力量が無いため、単行本として読むと乗り切れない感が個人的にはあります。
アンリアルでは同様の方法論を取る作家さんが増加傾向にあり、例えばKOJIROU!先生の様に、有無を言わせぬアッパーな作風を完全にモノにしている先生も出ているので、作劇面では今後に期待したいところです。
【魔法少女多めの美少女ヒロインズ】
魔法少女の登場頻度が高く、そこにサキュバスハンターや女戦士といった戦闘ヒロインが多数登場しますが、戦闘描写に重点はなく、一種のキャラ属性に留まっています。
また、上述の魔法学園に赴任した教育実習生さんやアイドルになりたい我儘お嬢様(短編「アイドルになりたい!」)など、特段ファンタジー要素を感じないキャラも混在。
ヒロインの年齢層的には、20代前半と思しき綺麗なお姉さんの教育実習生と年齢不詳の人魚さん(短編「人魚嫁」)を除けば、ミドル〜ハイティーン級のキュートな美少女さん達が登場します。
いかにもアニメチックな魔法少女のコスチュームなどに加え、ネコ耳ナースやブルマ体操服、スク水など(←参照 スク水バニー 短編「魔法失敗少女ユイン」より)、いい意味であざとい衣装が取り揃えられているのは嬉しいところ。絵柄的にはコッテコテのアニメ/エロゲー絵柄であり、つぶらな瞳のロリータフェイスとたわわなおっぱいというドリーミーな組み合わせにはよくマッチ。絵柄としてややくどい分、オールドスクールな印象も同時に生じていますが、この辺りは読者諸氏の好みの問題でしょう。
初単行本ということもあって絵柄には比較的大きな変遷が認められ、デフォルメ色がより強かった過去の絵柄から描線をすっきりとさせた上でキャラの等身を上げてきました。過去の絵柄が質的に劣るわけではありませんが、当時の作画の安定感は近作に比べると少々頼りない感があります。
【顔面ぶっかけ描写に気合いを感じる尺八シーン】
エロシーンも含めて作中では男性キャラは潔い程までに空気であり、ヒロインにたっぷり快楽を覚えこませて白濁液を放出するだけのいわば装置ですので、男女の想いが通じ合う幸福な恋愛エッチを期待する諸兄は要回避。
さして長尺とは言えない濡れ場ではありながら、前戯パートと抽送パートの分量を適切に調節しており、双方に抜き所として魅力的なシーンを配置しています。
前者に関しては、手コキやパイズリも同時投入しつつの汁ダクフェラに強みがあり、お口の中やキュートなロリータフェイスに精液を放出される様子を顔面アップの大ゴマでダイナミックに叩き出してきます(←参照 シリーズ作後編「まほキュアにゃーす」より)。このご奉仕フェラで既に快楽欲求が高まったヒロインが自ら広げて見せる陰裂にオネダリ台詞のままに挿入すれば、ヒロインさん達は腰を淫らに振りつつ膣内をキュッと締めて肉棒からの快感を満喫。
フィニッシュはたっぷり白濁液を中出しされて絶頂を迎えるヒロインの痴態を見せ付けるオーソドックスな流れになっており、複数人エッチが比較的多いため、中出し+ぶっかけのダブルフィニッシュも時々あります。なお、前後の穴に同時挿入というケースはなく、またキルタイム系にしては非常に珍しいことに触手エッチが皆無です。
インパクトのある大ゴマの使用ができていますが、少なめのページ数での大ゴマ多用はエロの密度を低下させることにもつながるため、官能の表情への味付けに関する工夫などをした上で小ゴマ〜中ゴマを効果的に利用して欲しいところです。
全般的に辛めの評になっていまい、申し訳ないのですが、作劇面でもエロ作画面でも何らかの突破口を見出して欲しい感が強くあります。もうちょっと個々の作品にシナリオ・エロの肉付けを加えてページ数を増やすことが必要かもしれません。
個人的には、阿呆な台詞回しと意外にハード寄りなエロが楽しめる短編「アイドルになりたい!」とあまりのご都合主義とあざとさにむしろ感心した「まほキュアにゃーす」が特にお気に入りです。次単行本では何らかの巻き返しがあることを楽しみにしたいですな。
はんぺら『おねえさんウィスパー』
白井弓子先生の『WOMBS』第1巻(小学館)を読みました。SFで戦争モノで群像劇なんですが、今までに読んだことがないような怪作だと思います。“妊娠”というのは男性にとってある種の不可侵的な聖性を持っていると思うのでこの作品にような扱い方はかなり新鮮で、善悪を超越して機能として、また純粋に生理としても作品に用いられるのは女性作家だからなのかなぁと驚かされました。
さて本日は、はんぺら先生の初単行本『おねえさんウィスパー』(一水社)の遅延へたレビューです。帯に書かれた“肉食系M女”というフレーズが斬新です(笑。
タイトル通りにエッチなお姉さん達とイジめたりイジめられたりな情事が楽しめる作品集です。
収録作は、堅物女教師とその妹の彼女さんがメイドコスプレして主人公とのエッチに興じる連作「School maid」「Sister maid」(←参照 「Sister maid」より)、および読み切り短編8作。1作当りのページ数は16〜20P(平均17P強)とボリュームは控えめですが、収録本数が多めなため、いずみコミックスレーベルの単行本としては厚みがあります。
シナリオ分量に乏しいラブラブセックス描写満喫型の構成であり、余計な思考を必要としないお手軽な抜き物件として完成されています。
【イージーゴーイングな据え膳シナリオ】
幼馴染の女の子との甘く爛れた日々な短編「愛縁奇縁」および「一花開けて勉学の春」、ツンデレ妹と勘違いハプニングからメイクラブな短編「Selfish Sister」を除けば、年上のお姉さんとの甘々エッチが主体。
生真面目な女性教師をサディスティックな言葉責めを交えつつ快感調教したり(連作「School maid」「Sister maid」)、お姉ちゃんが弟君と親父の性欲処理を担当したり(短編「一家団乱」)など、微妙に黒い要素が混じるケースがあるものの、カラッと明るい快楽全能主義で全体をコーティングしているため、読書感は穏やかで軽快です。
基本的に貪欲なお姉さん達が主人公ズにアグレッシブな誘惑をかけ(←参照 短編「お姉ちゃんも一緒」より)、エッチに雪崩れ込んでち○こ由来の快感を堪能するも、その後逆に蕩けさせられてしまって〜という実に定番の流れをスムーズにこなしており、実用的読書に没入しやすい構成になっています。男女双方の恋愛感情もある程度の量と幸福感を以て描かれていますが、それらは作品の中核を担う純粋な快楽欲求を追認する要素に留まるため、イチャイチャラブラブした雰囲気を楽しみたい方は要検討。
シナリオ面において特段の旨味はなく、またそのことが苦にならないスムーズな流れになっていますが、コメディ要素にしてもエロも含めた総合的な展開にしてもアクセントになるワンポイントが欲しいかなと個人的には感じます。
【ナイスバディで優しい年上お姉さんヒロインズ】
一部の短編のメインヒロインおよび、サブキャラとして女子高生さんが達が登場しますが、今単行本のメインは綺麗なお姉さん達。
親戚のお姉さんや、美人女教師、チャーミングなメガネ美人の司書さん、弟甘やかしな過保護お姉さんなどなど、狭義の“姉”キャラと広義のお姉さんキャラ達が取り揃えられています。
ヒロインの属性に寄らず、巨〜爆クラスのたっぷりバスト、キュッと引き締まったウェスト、そしてむっちりと柔肉が詰まったヒップ&太股と、直球のセックスアピールに満ちた体型描写で統一されており(←参照 短編「一家団乱」より)、ナイスバディの美少女・美女達が並ぶゴージャスな印象は強みの一つと言えるでしょう。妙齢な年上キャラの割に処女率が約五割というドリーミーさは少々読み手を選びそうですが、全体的にお気楽ムードなので、彼女達が興味心身だった初エッチに夢中になる様も何となくハッピーな印象になっています。
絵柄に関しては、帯の推薦文・巻末のゲストにも登場している木谷椎先生の正統派フォロワーであり、細かい描線と煌びやかなトーンを丹念に描き込むタイプ。女性のキュートネスと艶っぽさを同居させるキャッチーな絵柄はそれだけでも十分な魅力です。
しかしながら、絵柄には安定感を欠いており、初出時期による絵柄のブレや、コマ間・ページ間で描線や造形が変化しがちなのは少なからぬマイナス要因でしょう。
【受け好きにも責め好きにも魅力的な蕩けるエッチ】
幼馴染とのエッチも含め、上述した攻防切り替え式のエロ展開が多めであり、攻めに回っている時と受けに転じた時とのヒロインの痴態の変化がエロの面白みを形成。
序盤については、そのたわわなおっぱいでナニを挟んだり、スラリと伸びたおみ足での足コキをしたりな口火を切り、ヒロインの綺麗なお顔や胸の谷間、口腔内などを潤沢な白濁液で染め上げる様が何ともエロティックです。
これでスイッチが入って妖艶な表情を浮かべるお姉さん達が主人公の怒張を蜜壺に導けば、最奥まで擦りあげる力強いストロークに快楽の堰が切れ、嬌声とおねだりワードを連呼する一匹の雌へと大変化(←参照 短編「夏遊び」より)。もっちりとしたお尻や乳輪小さめのビックバストを強調するコマも多く、結合部アップ構図と共にピストン運動時に読み手の性欲中枢を常に刺激してきます。
アナル弄りやおしっこ関係がエロに絡むことも多く、ことに美人お姉さん達が恥ずかしがりながら後ろの穴に快感を感じてしまったり、お漏らししてしまう様が大層劣情を刺激してきます。
前戯パートでのぶっかけも含め、多回戦仕様になっており、中出しフィニッシュも含めて抜き所は豊富ですが、ページ数の関係上早漏展開気味になっている作品もあるのはちょっと残念でした。
絵柄についてもシナリオ構築にしても、完成度は初単行本として十分であり、またいい意味で売れ線狙いが明確なのは好印象。とは言え、2冊目以降は、この作家さんなりの個性や意匠が打ち出せるかが鍵になるであろう感が個人的にはあります。
個人的には、メイドコスプレした巨乳姉妹を同時食いな連作「School maid」「Sister maid」と、クールな巨乳美人教師とエッチな実験な短編「肉体応用科学」で大層抜かせて頂きました。
墓場『壊して下さい』
ぷよ先生の『長門有希ちゃんの消失』第1巻(角川書店)を読みました。これはいいラブコメ。作中における時間の流れがゆったりとしていますが、それでいて間延びしないテンポの良さが光りますな。本編であんなことになってしまった長門と朝倉がほのぼのと、それでいて確かな信頼関係にある仲良しぶりを見ていると、何とも幸福感が湧いてきます。まさにスピオンオフでなく“リビルド(re-build)”な作品です。
さて本日は、墓場先生の『壊して下さい』(ティーアイネット)のへたレビューです。レビュアーとして駆け出しの頃の大変拙い文章で恐縮ですが、前単行本『覚醒愛奴』(フランス書院)のへたレビューもよろしければご参照下さい。
凛とした女性が暴力的な快楽に肉体と精神を壊され、肉奴隷へ堕ちていく様を苛烈に描き出す攻撃的な1冊となっています。
収録作は、両親を事故で亡くした少女が引き取られた先の家で性的虐待を受けながらそこからの離脱を図る「若葉」前後編(←参照 「若葉」前編より)、および独立した短編6作。1話・作当りのページ数は22〜32P(平均26P強)と、中の上クラスのしっかりとしたボリュームを有しています。サディスティックな調教劇をエロ・シナリオの核としており、話としての読み応えにはやや欠ける一方で、この傾倒らしい重苦しい読書感が味わえます。
【救いの無いブラックな調教凌辱劇】
コミックパピポの休刊で何所に移るのか注目していましたが、ティーアイネットのコミックMUJINを新たな戦場としたことで管理人を含むファンは一安心。
前単行本の評において、様式美的なSM劇とハードな凌辱調教モノのどちらに進むか興味があると書きましたが、2冊目となる今単行本ではほぼ完全に後者へのシフトを果たした感があります。
家庭という閉鎖環境における義父・義兄からの虐待(連作「若葉」)、純然たる暴力としての輪姦凌辱(短編「咲」)、学校でのストレスのはけ口としての肉便器の“製造”(短編「公衆便所」)など、状況こそ異なりながらいずれもヒロインを非人間的な存在に貶めていく流れを過激な責めと併せて描いていきます。
破滅的な凌辱劇という特異な状況に説得力を与える、ストーリーの背景の構築や序盤での状況説明に難があるのは作劇面での少なからぬ減点材料ですが、凌辱する側の禍々しい悪意とそれに心身を踏みにじられる凌辱される側の絶望感が作品の地を固めています(←参照 短編「公衆便所」より)。連作「若葉」では、無慈悲な凌辱調教に決して心を折らずに地獄から逃れることが出来たヒロインが、再び屈従の快楽に塗れて堕ちていく流れに一定のドラマ性がある一方で、その他の短編では堕ちモノとしての様式に忠実な分、単調さがやや目立ち、また話に抑揚がないのは勿体ないところ。
なお、堅物なメガネ女教師と素直なショタ系男子とのラブラブハードエロな短編「特別授業」と、病棟の性欲処理担当なナースさんが貪られたり貪ったりな短編「ホーシのお仕事」は比較的明るい雰囲気ですが、アッパーな読書感は抑えられているので他の作品群とあまり雰囲気の落差はありません。
【気の強いクール美少女がメイン】
狂気の快楽に溺死していくヒロインはハイティーン級の美少女を中心として、20代程度と思しき美女が加わる布陣。女子高生さんにしても、アダルトな色香が香るタイプのキャラデザなので年齢による雰囲気の幅はほとんど感じません。
友人をかばって自らが犠牲になることを選ぶ少女や男を軽く投げ飛ばす合気道少女、性的調教の屈辱に耐えながらそこからの離脱を意志の力で一度は成し遂げる義娘など、正しい矜持を持つ凛とした乙女が多く、調教モノにおける征服欲・嗜虐欲の喚起の面で好適なキャラ造形になっています。
等身高めでスラッとした肢体に並〜巨サイズのおっぱいを備えるボディデザインとなっており、特段のアピールポイントこそ無いものの、その分後述する苛烈な責めがよく映えるとも感じます。
登場頻度はあまり高くないものの、拘束衣なども含めてボンテージ系の衣装に魅力がある作家さんであり、各種SM用の器具・衣装をエロに絡めると肢体描写が抜群に艶めかしくなるのが見事(←参照 この構図も素敵 連作「若葉」前編より)。萌え絵の影響をほとんど感じない一方で、ネオ劇画系の濃い絵柄とも異なる画風であり、絵柄そのものはさっぱりとした青年向け漫画に近い印象が個人的にはあります。
1枚絵としての上手さがあり、特に大ゴマではポージングがかっちりとハマっていますが、アングル変化や人物の動きなどの漫画としての作画には未だ粗さが残っており、デッサンや構図取りに不安定感を覚えることは△。
【ギミックの使い方の上手さが光る超ハード責め】
シナリオがやや説明不足に陥る程、エロが各作品中で占める割合が高く、精神的な“強さ”を示していたヒロインを正に“壊して”いく流れを長尺で、かつかなり攻撃的に描いています。
集団凌辱を基本としつつ、直接的なスカトロ要素はないものの浣腸責めや物量で押す異物挿入、各種ギミックの使い方がかなり上手い拘束など、ハードコアな行為を頻繁に絡めるため、行為と快楽の異常性に釣り合いが取れているのが好印象。
畳みかける様に過激化していく責めによって、ラストにはうわ言を呟くだけの存在になってしまう救いのない流れには殺伐とした悲壮感が強くあり、嗜好によっては鬱々とした気分になることには要注意(←参照 短編「闇卓球部」より)。ボールギャグや目隠し、口枷など、女性の顔面に対する一種のサディズムに特徴のある作家さんであり、表情や台詞という“反応”すら封じるスタイルはエロの趣向同様に読み手を選ぶものの、直接的な攻撃性と組み合わされることで滲み出る様な嗜虐性を生んでいます。
体の内も外も精液や尿によって汚され、絶望に覆われた表情を晒すヒロインの狂ったような痴態は痛烈であり、ドSな諸兄には強力な抜きツールになるでしょう。
女性側が人語を発することすら許されない状況になり、凌辱側の悪意の塗り込められた台詞によって煽情性を積み上げていくタイプであり、時々わざとらしさが垣間見えることもあるものの、官能小説的な台詞回しの妙もあって魅力的。
ヒロインの理性が終に崩壊する絶頂アクメをフィニッシュとしており、射精そのものにトドメの役割が与えられているとは限らないので、中出しフィニッシュ派は要検討です。
最近和姦シフトが進む傾向にあるMujinにおいて、真っ黒な凌辱調教モノとして気を吐いて欲しい一方で、バスターで独特のSM人間模様も描いてくれても面白いと思うんですが、どちらにしても嗜虐的なエロは間違いなく強みでしょう。
個人的には、最初から最後まで登場人物達の悪意が貫く短編「闇卓球部」が最愛でございます。






